2025年1月29日に、芸備線再構築協議会の第4回幹事会が広島市で開かれました。朝日新聞社のサイトに、2025年1月30日の10時15分付で「『運行本数増やして実証事業を』芸備線の再構築協で自治体側が主張」(https://www.asahi.com/articles/AST1Y4GXWT1YPITB00BM.html?iref=pc_preftop_hiroshima)として報じています。以下、引用文は全てこの記事によります。
幹事会において、沿線自治体は「運行本数を増やした上で、芸備線の潜在的可能性を追究する実証事業を実施するべきだと主張した」とのことです。記事によると、この主張を切り出したのは広島県の地域政策局長で、芸備線の運行本数が少ないために「実証事業を考えるうえでの『ボトルネック(支障)になっている』」と述べたそうです。当たっている部分もありますが、逆に、今、実証実験を行う意味があるのか、と考えてしまいます。JR西日本は、設備などの制約をあげています。つまり、JR西日本は増便に消極的であるということでしょう。ただ、このあたりはどうなるのかわかりません。芸備線再構築協議会は、目下、アンケートや経済効果の試算を進めており、2024年度中にとりまとめた上で20205年度より実証事業を行う意向であるためです。国土交通省中国運輸局は、実証事業の具体的な中身として(勿論、試案です)「駅とバス・タクシーなど二次交通との連携強化や、観光客誘致など」をあげています。芸備線沿線の状況、事情をよく知りませんが、「二次交通との連携」を強化するとしても、バスの本数を確保できるのでしょうか。類似のことはタクシーについても言えます。
3月に再構築協議会が開催されるとのことなので、実証実験が行われるのか、行われるとしたらいかなるものであるのか、注目です。