2021年5月6日、8500系の8629Fが廃車回送されました。東急では最大の400両が製造され、田園都市線はもとより大井町線や東横線でも活躍した8500系も、残るは9編成となっています。
5月9日、二子玉川駅と二子新地駅の間に架かる二子橋を渡る8630Fを、iPhone12で撮影しました。各駅停車中央林間行きです。
中央林間側の先頭車(10号車)、デハ8530です。
御覧のように、菱形のパンタグラフを備えています。少し前までは当たり前に見られましたが、最近ではシングルアーム式のパンタグラフが普及しており、数が少なくなっています。東急の車輌で最初にシングルアーム式のパンタグラフを備えたのは目黒線用の3000系で、その後5000系などの多くの系列で採用されただけでなく、9000系や、2000系を改造の上で大井町線に転用された9020系もシングルアーム式のパンタグラフに取り替えられました。大井町線で活躍した8500系の8638F〜8641F(既に廃車)も同様です。そのため、東急で菱形のパンタグラフを装備しているのはこの8500系のみとなっています。また、田園都市線を走る電車では、他に東京メトロ8000系があるにすぎません。
渋谷側の先頭車(1号車)、デハ8630です。クーラーキセが四つ付けられていますが、このように集約分散式の冷房装置を備える車輌も少なくなっています。東急の場合、2000系までは集約分散式を採用していましたが、3000系から集中式になっています。
この8630Fは、次のような車輌で構成されています。写真の登場順に合わせ、10号車から1号車への順で記しておきます。
デハ8530ーデハ8873ーサハ8959ーデハ8749ーデハ8852ーデハ8765ーデハ8872ーサハ8933ーデハ8748ーデハ8630
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