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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Band of Brothers Part Seven 雪原の死闘 中編

2013-08-21 12:13:37 | Band of Brothers
原題:The Breaking Point


続きです。



一時的にD中隊の配属されていた第1小隊ではD中隊長スピアーズの噂話をしていました。
「いう事を聞かない部下を撃った」「捕虜にたばこを勧めてそのあと全員撃ち殺した」
スピアーズの伝説は沢山あるようです。噂は尾ひれつきますからね。そんな話をしていたらご本人登場しちゃいました。

任務を確認した後「たばこいるか?」と真顔で聞くスピアーズさん。隊員たちが凍り付いていました。

1月3日
ウィンターズさんは、第1小隊を残し第2、第3をフォアの町を見下ろす古巣に戻ることになりました。
この頃第101空挺師団のほとんどの中隊は兵力が50パーセント以下になっていたので防御線を維持するために、
ほかの部隊の援助を必要としていたからでした。

先頭を進んでいた分隊が暗くなる前にたこつぼに帰ろうと野原を横切って近道をすることにし、
他の分隊も続きましたがドイツ軍はこれを見ていました。
林にはあたり一面砲弾が開けた穴があり砕け散った枝や木の破片があちこちに散乱していたのでドイツ軍が自分たちの
陣地に照準を合わせていたことを知ります。
命令するまでもなく隊員たちはたこつぼを強化するべく、作業を始めました。
と、そこに突然ドイツ軍の砲撃が始まります。

リプトンやコンプトンが「逃げろ!身を隠せ」と叫びます。
トイはたこつぼに入らず部下たちに退避を促していたため、砲撃が彼の頭上で爆発しひどい重傷を負ってしまいます。

ドイツ軍の砲撃は唐突に終わりました。E中隊が受けた攻撃の中でも最も激しい砲撃でした。
リプトンは「まだたこつぼから出るな」と叫びながら隊員たちの様子を見回ります。
ガルニアも「穴から出るなよ、出たら敵の思うつぼだぞ」とそこに留まりますが、
足がほとんどちぎれて動けないトイの声を聞きつけ助けに飛び出します。

立てないトイをひきずりながら連れ出している時に再び砲撃が始まります。
砲撃を一時中断すれば隊員たちは負傷者を助けにタコツボから出てくるので、そこを狙ってまた攻撃を開始する、
ドイツ軍の巧妙な作戦でした。
2人を見てとったコンプトンが助けに行こうとした瞬間、目の前で爆発します。
そしてまた砲撃が止まります。

リプトンがタコツボから顔を出しすぐそばにいたラズに無事を確かめているとダイク中尉が近づいてきました。
「ここを頼む。私は救助を呼びに行く」そう言うとすぐにそこから立ち去って行きました。

「なんて奴だ」ラズが思わずつぶやきますがリプトンはひたすら茫然としているようでした。
「あの時の彼の低音の美声が今でも聞こえてくるよ」後にリプトンはこう語っています。

指揮官が現場を放棄し、さらには将校が敵前逃亡したのです。

同じころタコツボから出たコンプトンは目の前の惨状に衝撃を受けます。
その時のことを原作には次のように書いてありました。
タコツボから出たときコンプトンはあたり一面が完全な修羅場になっているのを見た。
その中でも一番近くにいた負傷者が親友のガルニアとトイだった。
2人とも足がほとんどちぎれてだらんとしており、流れる血がまわりの雪を真っ赤に染めていた。
コンプトンは後方に向かって走り出した。走りながら衛生兵でも誰でもいいから助けに来てくれと叫び続けた。
中略
コンプトンは1944年6月6日、ブレクール・マノールで銀星賞を授与された。その後ノルマンディとオランダで2度負傷した。
12月17日から1月3日までドイツ軍との激闘にすべて参加してびくともしなかった。
しかし、自分の第2小隊が壊滅させられ二人の親友がずたずたにされたのを見たとき限界に達したのだった。


実際に、限界点の問題はかなり深刻である新任将校などは自分で手を撃ち抜き後送されていました。
ウィンターズさんはこう語っています。
「バストーニュにしたとき、今度は必ずやられると確信した。遅かれ早かれ必ずやられる。あまりひどくやられなけれいいなとは
思ったがやられること自体は疑わなかった。しかし限界に達するのではないかと恐れたことは一度もなかった。」
この頃の制度では、長期にわたって継続して前線につかせ、兵員の損失は補充兵で埋めていました。
つまり、戦争が終わるまでは戦場を離れることはできず、ひどい負傷をするか戦死するかしか解放されませんでした。

リプトンが駆け寄るとガルニアは「ついに敵はこのガルニアさまを仕留めたよ」と相変わらず強気です。
トイはマラーキーに「ここではどうすれば殺してもらえるうだろうな」と言いますが2人とも後遺症は残りますが助かっています。
リプトンはラズにコンプトンの事を尋ねると、様子がおかしいので話しかけてください、と言います。

こんな時に何ですが(笑)ラズって目立たないけどよく見るとかなりハンサムくんです。

コンプトンは病院に収容されることになりました。


ダイクは相変わらず雲隠れしているようでしたが、E中隊はフォイの東を制圧し数日後には西も掃討しました。
ある夜、ラズが得意の物まねで砲撃の日のダイクのセリフを真似てマックたちに披露し、それを見たリプトンはラズに
「似てるけどもう2度とするなよ。」
無能と言えど、今回の事が広まれば指揮系統が崩壊する恐れもありそれはすなわち中隊の崩壊も招きかねないので
リプトンは中隊を守るために更に気を配ることになりました。
その時また砲撃が始まります。

タコツボに入るタイミングを逃したラズは、マックとペンカラのほうへ這いずりながら進みます。
2人も「早く来いよ、ラズこっちだ」と叫びます。
2人のタコツボまであと少しになったとき、タコツボに砲弾が爆発し一瞬にして2人は吹き飛ばされてしまいます。

ラズは呆然としながらも違う方向に走りようやくリプトンのいる穴までたどり着きます。
耳を劈くような砲撃の中、ラズは懸命にマックとペンカラのことを報告します。
隊員たちは閃光と爆風に耐え、ようやく静けさを取り戻す頃1発の砲弾がリプトンとラズの前に突き刺さります。
不発弾でした。

目の前の砲弾を見ながらラズが煙草に火をつけるとリプトンがそれをラズから取り上げて吸い始めます。
「・・・吸わないかと」
「吸わん」ストレスに耐えかねたのかリプトンはここから喫煙者になります。


後編に続きます。