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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock:The Abominable Bride その1

2016-01-06 11:10:05 | The Abominable Bride
ネタバレを含むストーリーの詳細ですのでご注意ください。

少しだけ修正しました。青字部分です。



今回も放送時に表示された英語字幕を書きとって訳してみました。
前回は少しずつ紙に書き写したのですが今回は観ながら一気にタイピングしたら
まる一日かかってしまい、腕が死にました。本当に死にました(泣)
そんなバカな事もやってしまえるのもシャーロック愛ということで。

今回、ホームズの一人称を「僕」にするか「私」にするかとても悩みましたが
結局「僕」にしました。だってシャーロックだし。
でもワトソンは「私」です。何となく。

毎度、誤訳多々の駄訳ですがご容赦くださいませ。



冒頭は「これまでのシャーロック」と言う事でS1からの振り返りから始まっています。









そして「alternatively」(あるいは・・・というような意味だと思います)で2014から18世紀に・・・


「ピンクの研究」と同じ戦争で負傷したワトソンの場面から始まります。

ワトソンのナレーション
「第二次アフガン戦争では多くの人に名誉と昇進をもたらした。
だが私にとってそれは不幸と災難以外の何ものでもなかった。
回復できないほど壊れた身体と希望のない未来とともに私は英国に帰国した。
こうした状況下で私は自然とロンドンに引き寄せられた。
そこは怠け者や帝国の役立たずたちを流し出す巨大な汚水槽だ。」

ロンドンの街を歩くワトソンにキューピッド、いえ、スタンフォードが声をかけます。

MS「覚えてる?バーツで一緒だった。」
JW「もちろん覚えているよ。スタンフォードだよね。」
MS「そうだよ!君はどこにいたんだ?熊手みたいに痩せてるじゃないか。」

場所がクライテリオンに変わります。

JW「帰国したんだ。さほどツキに恵まれなくて。」
MS「で、今は何を?」
JW「住む場所を探してる。手ごろな値段でまともなところをね。難しいよ。」
MS「ふふふ。そんな話をしたのは今日で2人目だ。」
JW「ふーん。一人目は誰なんだ?」

バーツ。
ホームズがムチで死体を打っています。このあたりもピンクの研究と同じです。
MS「実験中のようだ。死後どのくらいまで痣が出来るかを死体を打って立証している。」
JW「医学的に?」
MS「よくわからん。」
JW「まあいいか。で、これが君の友人なのか?」

ホームズに声をかけるスタンフォードですがホームズはずっとムチで打っています。
「邪魔しちゃったかな。」とワトソンが声をかけると、ホームズは手を止め振り向きます。
「君はアフガニスタンにいただろう。」

スタンフォードがふたりを紹介しますが、突然ホームズがワトソンにムチを投げます。
とっさにそれをキャッチするワトソン。
SH「いい反応だ。」
JW「何だって?」
SH「リージェントパークの近くにある部屋に目をつけている。ふたりでなら家賃を払える。」
JW「部屋?誰が部屋の話を?」
SH「僕だ。今朝、僕には同居人が必要だと言ったんだ。
彼は昼食後に日焼けし、最近負った傷を抱えた軍人風の男と現れた。
そこからはアフガニスタンに従軍し、強制送還されたことが連想される。
必然的な結論だ。
詳細は明日の夕方に決めよう。
すまないがワンズワースで首吊りがある。僕抜きで始めてもらっては困るんでね。」
と、早口で一気に言うとコート着ます。
JW「首吊り?」
SH「専門家としての興味だ。
僕はバイオリンを弾くしパイプもふかす。問題はないと思うが。」
JW「あー、うん、まあ・・・」
SH「我々ならうまく暮らせるよ。では明日の夕方7時に。
ああ。名前はシャーロック・ホームズ。住所はベイカー街221Bだ。」

シャーロックの早口が健在でうれしかったですー!
ウィンクの代わりに帽子を被ってそそくさと部屋を後にします。
茫然としているワトソンに、
「うん、彼はいつもああなんだ。」とスタンフォード。

そしてオープニング。ロンドンの風景もビクトリアです。




ストランドマガジンや新聞を売っている男に馬車から声をかけるワトソン。
ストランドマガジンといえばドイルさんのホームズシリーズですよね。
この雑誌にワトソンがホームズシリーズを連載している設定のようです。
JW「「青い紅玉」はどうだ?」
男「大人気ですよ、Dr.ワトソン。来月はまともな殺人が起きますか?」
JW「犯罪教室に相談してみるよ。」
男「あなたがよろしければ。
それは彼の事ですか?彼はそこにいらっしゃるんですか?」
瞬間、ワトソンの奥で隠れるように座っているホームズがワトソンに蹴りを入れています。
JW「いて!いや、いや、あー、構わないよ。ではこれで失礼する。」
男「Merry christmas, Mr.Holmes.」

221B。
馬車から降りてくるホームズとワトソンにハドソンさんとアーチー君が出迎えます。

MrsH「Mr.ホームズ。帰ってくるなら知らせてくれれば良かったのに。」
SH「いつ帰れるかわからなかったんですよ、ハドソンさん。
バラバラにされた大地主に手こずりまして、こういう事はなかなか予定通りに事が運ばないんです。」
アーチーくんが荷物を運びながらワトソンが持っているカバンを見て、
「何が入ってるんですか?」と聞きますが「何でもないよ」とワトソン。
A「殺人犯を捕えました?Mr.ホームズ。」
SH「捕まえたけどまだ足が見つからなくてね。引き分けという事だ。」
MrsH「あなた、また作品を発表したわね、Dr.ワトソン。」
「楽しめましたかな?」とワトソンに「No」とハドソンさん。
JW「え?」
MrsH「全然楽しくなかったわ。」

JW「なぜ?」
MrsH「私は何にもしゃべらないのよ?
あなたに言わせると私は階段を上がったりあなたに朝食を提供するだけ!」
JW「大まかに言うと・・・話の中ではそれがあなたの役割なんです。」
MrsH「何ですって?」
SH「あなただけではないですよ、ハドソンさん。犬のやつでは僕もほとんど出てこないんです。」
JW「犬のやつ?」
MrsH「私は大家なの、舞台の大道具じゃないのよ!」
JW「それは「バスカヴィル家の犬」の事か?」
MrsH「部屋だってすごく薄汚れているように書かれてるし。」
JW「それはイラストレーターのせいですよ、彼には困ってるんです。
おかげで私だとわかるように口ひげを生やす羽目になったんですから。」

ホームズとワトソンは2階に上がります。
ワトソンのナレーション。
「私の卓越した友人、シャーロック・ホームズの功績を記録するのが長年にわたる私の特権だが、
時々、彼の幾多の事件のうちどれを読者に読ませるか選ぶのが難しかった。
いくつかの話はあまりにも影響が大きいし、それ以外にしても一般市民にとっては真新しすぎる。
しかし、我々の冒険のうち「忌まわしき花嫁」ほど私の友人を極限にまで追い詰める事件はなかった。」

※リビングルーム。右側のドクロの絵、良く見るとだまし絵なんですよ。
リビングルームに入ると顔を黒いベールで覆った黒いドレスの女性が立っていました。

ホームズはリビングのドアから1階のハドソンさんに向かって声をあげます。
SH「ハドソンさん、リビングルームに女性がいますが、意図的ですか?」
ハドソンさんも1階から声をはりあげます。
MrsH「依頼人よ。あなたは外出していると言ったけど、待つと言ってきかないのよ。」
ワトソンが女性に「えーと、座りませんか?」と椅子を出します。
SH「用件を聞かなかったんですか?」
MrsH「あなたが聞けばいいでしょう!」
SH「なぜ聞かなかったんです?」
MrsH「私はいっさい喋らないんだから聞くことなんてできないわ。」
ホームズはため息をつきながらリビングに戻りワトソンに囁きます。
「頼むから彼女にセリフを与えてくれ。我々は完璧に餓死させられるぞ!」
そして女性に作り笑いをしながら話しかけます。
SH「僕はシャーロック・ホームズ、こちらは友人兼同僚のDr.ワトソンだ。
彼が言葉を理解することはめったにないので彼の前では自由に話すと良いでしょう。」
JW「ホームズ!」
SH「しかし、その前に少しばかり観察をさせてください。
あなたは茶目っ気のあるユーモアの持ち主だが、今は個人的な苦しみを和らげるためにここにいる。
あなたは最近、一見優しそうな男と結婚したが、
今はモラルが欠けている仲間のためにあなたは放置されている。
和解がまだ可能であることを願い、最後の手段としてここに来た。」
JW「見事だよ、ホームズ。」
SH「当然だが、彼女の香水からも明白だ。」
JW「香水?」
SH「そう、彼女の香水は僕には洞察力、そして君には災難をもたらす。」
JW「なんで?」
SH「僕は気づいたけど君が気づかなかったからだ。」
ホームズはそう言いながら彼女の顔からベールを外します。

女性はメアリーでした。

※一応依頼人として登場したメアリーさん。
香水ネタは現代版からなんでしょうね。きっと。

続きます。