That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 4-2 The Lying Detective その7

2017-04-01 13:31:43 | Sherlock S4E2
Sherlock Series 4 Episode 2

Director: Nick Hurran
Writers: Steven Moffat


S4E1の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


追記あります。



シャーロックとフェイスはハンガーフォード・ブリッジを歩いています。
シャーロックはフェイスの杖を持ち、フェイスとシャーロックは腕を組みながら歩いています。


F:私たち、ひと晩中歩いているわけ?
SH:多分。長い単語だから。
F:何て単語?
SH:Bollocks.


続いてスミスのテレビ出演の場面です。
BBCのニュースでエバン・デイビスがインタビューをしています。

ED:カルヴァートン・スミス。このすべての慈善事業はあなたにとってどんな利点が?
CS:関わって来た人たちとの関係を壊さないよう注意が必要なんです。


※スミスのこのセリフ、
「We must be careful not to burn our bridges.」
これも含めてスミス氏のセリフ、私が日本語にするとうまく関連できていないような気が・・・
これ以外も何か私の力量では今回はいつも以上に日本語にするのが難しいです。
公式ではどうなるのか早く日本で放送してほしいわ。

シャーロックとフェイスは橋の近くにあるベンチに座ります。


SH:なぜ僕が君の依頼を受けるのか知ってる?君が言ったあり得ない事のためだ。
F:あり得ない事って?
SH:君の人生はひとつの言葉で方向が転換したと言っていた。
F:そうよ。父が殺したかった人の名前。
SH:それがあり得ないんだ。
F:なぜ?
SH:名前はひとつだけじゃない。少なくとも2つはある。
シャーロック・ホームズ、フェイス・スミス、サンタ・クロース、ウィンストン・チャーチル、
ナポレオン・ボナパルト。まあ、ナポレオンはナポレオンだな。


F:エルビスとか?
SH:そう、どちらも除外でいいと思う。
F:私は間違えていたのね。ひとつの言葉じゃなかった、ひとつのはずはなかった。
SH:ひとつの言葉が人生を変えた事は君はハッキリと覚えている、だからそれが現実なのは疑いようがない。
しかし、その言葉がなぜ名前になるのか、なぜ名前が君の世界を引き裂くとすぐにわかったのか?


F:そうか、そうよね、どうして?
SH:まだわからない。だが僕は無料では働かないんだ。

シャーロックはフェイスに手を差し出します。

F:キャッシュでもいいかしら。
SH:金じゃない。

シャーロックの真意を知ったフェイスはバッグから銃を出しシャーロックに渡します。


シャーロックはそれを受け取ると川に投げ捨てます。



SH:“Taking your own life.” Interesting expression. Taking it from who?
Oh, once it's over, it’s not you who'll miss it.

※このセリフ、ずいぶん考えたのですが、難しいです。
「君は自ら命を絶つ」興味深い表現だ。のあとの Taking it from whoが
言葉の事なのかそれとも命の事を言ってるのか?
直訳すると「君自身の命をテイクする」だから「誰からテイク?」ってなってるのかなあ。

で、問題はこのあと。it's overやmissをどう解釈していいのか・・・・
これもいろいろ考えてみましたが、ジョンの話をしているようなので、
「既に終わったことだけど、見過ごす君ではないな。」とか?

※追記
Mistyさんからコメントをいただきました。
「誰から”絶つ”んだろう?君が死んでしまった後に、君の命を惜しむのは君自身じゃないんだ。」
これだとジョンの心境が明白になってシャーロックの自覚がよくわかるような気がします。
いつもありがとうございます!



この時、シャーロックは水族館で銃弾に倒れたメアリーを思い出します。


引き続き、原文も一緒に載せます。

SH:Your own death is something that happens to everybody else.
君自身の死は他の誰かにも降りかかる事だ。

Your life is not your own. Keep your hands off it.
君の命は君だけのものではないんだ。早まってはいけない。

※このあたりのシャーロックのセリフはジョンの心境を代弁しているようにも思います。
自分の死の偽装がどれほどジョンに影響したのか、
メアリーの死を目の当たりにして実感したのかもしれません。



シャーロックの足元が何もなくなっています。
「Someone」という言葉と「Kill」という言葉が浮かんでいます。

F:あなたは私が思ってた人ではないわ。あなたは・・・


SH:僕は?

F:いい人だわ。

SH:Than who?
誰と比べて?

F:Anyone.
誰でも。

※度々出てくる「Anyone」というキーワードはかなり重要な感じです。
この単語も実はどう訳せばいいのかよくわかりません。
最初は「誰か」と書きましたがこのあとの展開を考えると「誰でも」のほうが近いのかしら。


シャーロックは突然叫びだし苦しそうにその場に座り込みます。

その時、子どもの歌声が聞こえてきます。

I that am lost
Oh, who will find me ...Deep down be...

E1で登場した回想と同じ場面で、アイリッシュセッターもいます。

我に返ったシャーロック。

SH:すまない・・・


しかし、そこにフェイスの姿はありませんでした。

SH:フェイス?


シャーロックは立ち上がりその場を立ち去ります。


続きます。