みいちゃんといっしょ

みいちゃんとみいちゃんのパパの日記

「世界遺産 大シルクロード展」に行ってきました。

2023年10月11日 | アート

 八王子、東京富士美術館で開催されている、「世界遺産 大シルクロード展」に行ってきました。

 本展覧会は、中国の洛陽、西安、蘭州、敦煌、新疆地域など各地の主要な博物館、研究機関の所蔵する文物の中から、シルクロードの名宝を紹介するという内容でした。世界遺産認定後、中国国外で初めて行われる大規模なシルクロードの展覧会だそうです。

 

 東京富士美術館は、2021年7月の写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」以来です。

 スバル R1 で行きました。東京でコペンを乗り回すのはいつになるのでしょうか?

 

 創価大学を中心据える小高い丘の上にある立派な美術館です。

 

 残念ながら、写真撮影は不可だったので、内容の写真紹介はできません。

 

 平日だというのに、ジジババでいっぱいでした(平日だからか)。

 

 それが、ひとがキャプションを読みながらじっくり見ようとしているのに、後ろからぐいぐい圧力をかけてくるような輩が多くて、「それじゃあ」と、先に譲ると、今度は展示物の前で話し込んで一向に進もうとしないという傍若無人ぶり(会場の各所に「館内での会話はご遠慮ください」のプラカードを持った係員が立っていたので、美術館側でも困っているのでしょう)。

 これだけ、社会性がないのでは、政府に騙されて、内容も定かでない(むしろ有毒な)ワクチンをタダだからと言って我先に打つ訳だなと改めて納得しました。
 おまけにマスク率100%でした。まあ、呼気からシェディングのもとになる「エキソソーム(Exosome)」が伝播するとの説もあるので、マスクかけて置いてもらった方がいくらかましになるかもしれませんね。

 唯一写真撮影が許されていたのが、敦煌莫高窟の壁画の再現模型でした。ベタな写真で、でっこみ引っ込みが無いのがちょっと残念でした。
 あと、展示物の多くが新疆ウイグル自治区出土のものだったので、「日中平和友好条約45周年」とうたっている割には、「それ、中国共産党のものじゃないじゃん!!」と突っ込みを入れたくなりました。

展示のテーマが
「民族往来の舞台~胡人の活動とオアシスの遺宝~」

「東西文明の融合~響き合う漢と胡の輝き~」
「仏教東漸の遥かな旅~眠りから覚めた経典と祈りの造形~」の順番で展示されていたのですが、何か散発的で、時代とその発展の過程がよく理解できませんでした。

 あと、ガンダーラ美術のような仏像彫刻の展示を期待していたのですが、数が少なったのが残念でした。

 このあと常設展示と同時開催の「西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで」を見ました。撮影OKでした。

ウィリアム・ターナー

フランス・ハルス


ホーファールト・フリンク(レンブラントの助手)

 モネ、マネ、ルノワール、セザンヌなど印象派の絵もあったのですが、イギリスやオランダ絵画の静謐さや緻密さの前には、小学生の絵のようでした。

 

 だた、この画家を新たに発見できたの良かったです。

ローレンス・アルマ=タデマ(Lawrence Alma-Tadema, 1836年1月8日 - 1912年6月25日)
 イギリス、ヴィクトリア朝時代の画家。古代ローマ、古代ギリシア、古代エジプトなどの歴史をテーマにした写実的な絵を数多く残しているそうです。

 アトリエや展示室で、目利きに作品を見せる古代ローマの画家や彫刻家というテーマが、初期の作品の重要な位置を占めているそうで、この作品でも、画面右の男が描いた絵に、批評を与える人たちを描いている。なんでそんなものをテーマとしたんでしょうかね?

 さらに、前回来館の時も展示してあった、レオナルド・ダ・ヴィンチによるものとされる《タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)》

 現フィレンツェ市庁舎であるパラッツォ・ヴェッキオの大評議会広間(通称「五百人大広間」)の壁面に描かれる予定だった戦勝画。

 レオナルド・ダ・ヴィンチによる「アンギアーリの戦い」は、その壁画のひとつで、大壁面に激烈な闘争が描かれる予定が、未完のまま終了(またまた新たな手法に挑戦して絵が溶けてしまったそうです)。しかも後年には別の壁画で覆われてしまったとのこと。

《タヴォラ・ドーリア》は、壁画の中心部を描いた板絵で、往時の姿を今に伝える最も重要な史料とされている。

その軍旗争奪場面が立体化されていてわかりやすい。

 

 こちらは、同じ広間に描かれるはずだった、ミケランジェロの《カッシナの戦い》の原寸大下絵に基づく模写。こちらも未完のまま、のちに壊されてしまったそうです。

 

 帰りは八王子の「道の駅 滝山」に寄りました。

 

 

 




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Google は、「ヨハネス・フェルメール 生誕 389周年」

2021年11月12日 | アート

 Google の 検索トップページが「フェルメール」になっています。

ヨハネス・フェルメール 生誕 389周年 と なっています。

「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」が、2021年11月13日(土)から2022年1月16日(日)まで大阪市立美術館にて、2022年2月9日(水)から5月30日(月)まで東京の国立新美術館にて開催され、「信仰の寓意」がくるみたいです。

 

 さらに、「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が、東京都美術館にて、2022年1月22日(土)から4月3日(日)まで開催される。

 この展覧会の目玉が、「窓辺で手紙を読む女」。
 壁面にキューピッドの画中画が塗り潰されていることは、前から言われていた有名な話。
 2017年の調査により、フェルメール以外の人物により消されたことが明らかとなり、翌年から画中画の上塗り層を取り除く修復を開始して、2021年9月に修復が完了した。これが、公開されるのです。

 

 なんか、見慣れた絵なので、違和感がありますが、むちゃくちゃ鮮やかになりましたね。この絵は、実際に鑑賞したことがないので、楽しみに待ちたいと思います。

 結局、ググっても、「389」という中途半端な数字の意味は分かりませんでした。

 

 





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写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」に行ってきました。

2021年07月20日 | アート

 東京富士美術館へ初めて行ってきました。

 

 八王子の創価大学キャンパスに隣接した場所に建っています。

 

 お目当ては、写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」です。

 

 BS番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」の写真展です。
 岩合さんは、日本人写真家として初めて「ナショナル ジオグラフィック」誌の表紙を飾った世界的に有名な動物写真家で、ネコは約半世紀ライフワークとして撮り続けられているそうです。
 本展は、岩合さんがヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、アジアなど世界15地域で出会ったネコたちの写真作品を中心に構成されています。

 何よりもこのポスターの猫の可愛さに惹かれてやってきました。

 岩合さんの直筆メッセージもありました。

 

 いかにも、猫好きが見に来ていることがわかる展示です。

 

 うちも野良猫の写真をあげておきましょうか。

 

 

 

 

 





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ドイツロマン主義の画家、カスパー・ダヴィッド・フリードリヒ は、素晴らしい!!

2020年05月02日 | アート

 昨日、ブログの中で、ドイツロマン主義の画家、カスパー・ダヴィッド・フリードリヒを取り上げたのですが、それ繋がりでGoogle Arts&Cultureに画集があったので紹介します。

 
The Grosse Gehege near Dresden - Caspar David Friedrich 

Google Arts&Cultureは、世界中の文化機関やアーティストと協力して芸術と文化を保護し、オンラインで、だれでもどこでもアクセスできるようにすることを目的にしているそうです。

 

緊急事態宣言で、小池が嬉しそうに「ステイホーム」といっていたので、お家で絵画鑑賞はいかかでしょうか。

リンクはここです。https://artsandculture.google.com/usergallery/1ALSITLqlhkHJw

google翻訳すれば、日本語の解説が読めます。

Wikipedia で、人となりが分かります。

Wiki-カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ

まだまだ、素晴らしい作品がたくさんありますので、是非とも Googleで検索して鑑賞してみてください。

 

 

 



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ちょっとショック!! フェルメールの有名な絵が大きく修正される。

2019年05月08日 | アート

 今朝、産経新聞にフェルメール関係の記事が載っていました。

以下はその引用。 

フェルメール「窓辺で手紙を読む女」後世の人が上塗りと判明
2019.5.7 21:13 

  ドイツ・ドレスデン国立古典絵画館は7日、同館が所蔵するヨハネス・フェルメール(1632~75年)の作品「窓辺で手紙を読む女」の上部に、キューピッドが描かれていたが、フェルメールではなく、後に別人が上塗りしたことが明らかになった、と発表した。 

 オランダ17世紀の黄金期を代表する画家、フェルメールの現存する作品は三十数点とされている。手紙と女性を題材にした作品を6点残しており、「窓辺で手紙を読む女」は最初の1枚とみられている。絵画の中に額装絵画(画中画)を描く手法を好んで用い、大阪市立美術館(大阪市天王寺区)で開催中の「フェルメール展」(12日まで)に出品中の「恋文」などにも同様の手法がとられている。 

 「窓辺で手紙を読む女」については、1979年のX線調査ですでに、キューピッドの額装絵画が描かれていることが明らかになっていた。一昨年春から本格的に始まった修復作業の過程で、X線や赤外線を使った最新の調査などから、キューピッドが塗り込められたのは、絵画作成の数十年後、フェルメールの死後であることがわかり、本人による上塗りではないことが判明した。 

 この日、同館で行われた記者会見に出席した、フェルメール研究の世界的な権威、元ワシントン・ナショナル・ギャラリー学芸員のアーサー・ウィロック氏は上塗りされた目的について、「当時さほどフェルメールは知られておらず、高く売買するために上塗りをして、同時代の画家、レンブラント風にしたのではないか」という。 

 同館では今後、上塗りを除去する修復を進める予定で、修復中の状態の絵画を展示することにしている。


 う~ん。いまいち記事の内容が良く分からないし、写真の意味も良く分からない(まさか、キューピッドが半分露出したそのままにしておく...訳ないか)ので、海外の記事にあたってみました。

 以下は「The Art Newspaper」の記事。 内容は抜粋と自分の注釈を加えた、書き換えをしています。 

 修復中の絵画(The Art Newspaper)

 オリジナルでは、キューピッドの絵が少女の後ろの壁に掛かっていたことについては、40年前にX線によって検出されていた。しかし、学者はずっと、フェルメール自身が、それを消したと推定していた。

 最近の修復実験室でのテストで、フェルメールが絵画を完成してから数十年経ってから塗り替えられていたことが疑いなく確認されたので、キューピットの絵を作品の中に戻す決定が下された

 ドレスデンの絵画館(Gemäldegalerie)のシニアコンサベーターであるUta Neidhardtによれば、「キューピッドの元のニスの上に汚れの層さえあり、絵が何十年もの間、元の状態(キューピッドが描かれた)にあったことを示しています」と言う。

 あとの画家が手を加えたとき、オリジナルの暗くなったニスを補正する必要があったので、オーバーペインティングも、フェルメールによって壁に使われた色よりわずかに暗かったと、彼女(Uta Neidhardt)は言う。 

 アムステルダムのアムステルダム国立美術館の支援を受けて行われたドレスデン美術アカデミーの実験室試験および蛍光X線検査により、下の塗装よりもキューピッドを隠した塗装の方がかなり新しいことが確認された後、2018年初頭に、塗装を取り除き、キューピッドの絵を露出することが決定された

 

 修復は顕微鏡とメスを使って行われ、絵画のVermeerのバージョンの上に乗っているオリジナルのニスを取り除くことなく、上塗りをこすり取る方法で行われる。キューピッドはこれまでのところほぼ半分露出している (この作業が少なくとも、もう1年を要すると推定されている)

 「窓辺で手紙を読む女」は、ドレスデンのゼンパーバウにあるGemäldegalerie Alte Meister に、5月8日から6月16日まで、現在の半復元状態で展示される。

 それが、この写真だったんですね。やっとわかりました。

 

 

 日本の新聞は(産経新聞でさえも)、内容を良く調べずに、海外配信のニュースをただ載せたり、共同通信が独自の予断と偏見をもってミスリードして書いた記事をそのまま載せるために、いいかげんな記事や意味のとれない訳の分からない記事がおおいのです。

 私のように海外の記事にあたる方が、正確な情報が得られるのですから、余計なことは書かないで、見出しと配信元のURLのバーコードでも載せておいてもらった方がよっぽど役に立ちます。

 

 ところで、隠れていた同じキューピッドの絵は、ロンドンのナショナルギャラリーの「バージナルの前に立つ女」にも登場します。研究者は、それがフェルメールの所有物の中に実際に存在した絵であったとしています~フェルメールの未亡人の所持品の1676年の目録には「キューピッド」の記載がなされている。



 フェルメールはしばしば絵画の中で、他の芸術作品を補足的な情報や解説を伝えるための道具として使用しています。

 キューピッドの絵は、絵の中で「ラブストーリーを示唆する唯一の手がかり」であると、修復した Neidhardt は言っています。

 ところが、この絵画における「フェルメールによる偽装と隠蔽の要素が、この初期の作品では、それほど支配的な役割を果していなかったため、オリジナル作品よりも、背景が別のひとの手によって変更された構図のほうを、私たちは信じさせられていた」と Neidhardt は言っているそうです。 

 しかし、修復前の絵に精通している幾人かの鑑賞者にとっては、静かな背景と内省的な気分を下げてしまうことになると彼女は認めているといいます。

 確かに、わたしもその一人です。このごろ、フェルメールの絵の修復が新研究のもとでどんどん進み、当初抱いていたフェルメールの静謐な雰囲気という印象がどんどん変わっていくのに戸惑っています。


 


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フェルメール展 行ってきました。

2018年12月19日 | アート

 一昨日のお約束通り、フェルメール展に行ってきました。


 上野の森美術館。初めて入りました。公園口から、国立西洋美術館などとは逆の方に歩いていきます。(財)日本美術協会が運営する小さな美術館です。

 

 

 びっくりしました。すこしは人出も少ないだろうと、平日の3時~4時30分の入館券を取得したのですが、3時半について、並ばずに入れたものの、中はすごい人で、ごった返していました。

 そこで、いつもの隠密作戦。人垣をかき分け、最初の展示をすっ飛ばして、一直線にフェルメールの作品が一堂に展示してある最後の部屋(フェルメールルーム)に直行。

 今回も作戦成功です。確かにここも人がいっぱいでしたが、それでも、ちょっと待てば、絵の真ん前で見られます。

 失敗したのは、このために購入した、単眼鏡。最短焦点が3mぐらいなので、絵からある程度離れないと、焦点が合わず、活躍の場がありませんでした。安物買っちゃだめですね(今度最短焦点距離1mぐらいの買おうっと!!)。

 まずは、人が一番滞留していましたが、今回の目玉、私としては、初お目見えの「牛乳をそそぐ女」を鑑賞。

 

 確かに、ひときわ存在感のある絵です。フェルメールの最高傑作と名高いのもうなずけます。

 修復がされて、ラピスラズリの青が鮮やかな明るい絵です。

 ただ、いままで強調されて言われていた、机の上のパンに施された、光の粒は、それほど強調されたものではなく、パン籠の取っ手に朝のひかりが当たって、光の粒が輝いているのに目が引き寄せられます。これは、本物見なければわかりませんね。

 次は、もう1点、日本初お目見えの「赤い帽子の女」


 小さな絵(22.8cm×18cm)です。この絵については、フェルメール作ではないのではとの議論が昔からなされている絵です。

 確かに、バックのタペストリーの画がいい加減ですし、獅子頭のある椅子も、獅子頭の向きが逆です。サインの入れ方も、いかにも後で入れたという位置(帽子の上のタペストリーの余白)です。

 まあ、そういう絵だと思って見れば、それなりに楽しめました。

 部屋の入口に一番近いところにあった、「マルタとマリアの家のキリスト」

 フェルメールにしては大きい(158.5×141.5cm)、また、数点しかない初期(1654~55年ごろ)の宗教画です。

 

 この絵は、もう、何度か見ているので、おなじみという感じで鑑賞できました。

 その後の、研究と画力の向上が対比できる意味で面白いです。フェルメールはどこで、また、どういうきっかけで、開眼したんでしょうね。


 次は日本初お目見えの「ワイングラス(紳士とワインを飲む女)」(1658年から1660年ごろ)。

 あれ~。昔、実物を見た気がしていたのですが、外国で見た経験はないので、初めて本物にご対面したんですね。これ、後で知ったので、じゃあもっとじっくり見れば良かったと後悔しています。

 この後、何度も登場する、窓、テーブルクロス、白磁の壺(デカンタ)、椅子等の小道具が登場する安定の絵。ただ、まだ、売れ筋(寓意が散りばめられている)を狙った硬さの残る絵ですね。

 窓のステンドグラスの柄(「節制」の寓意の馬の手綱をもつ女性)が、綺麗な色で、はっきり描かれているのが新発見(この時ばかりは単眼鏡が活躍しました)。

 このステンドグラスの柄は絵によって異なるので、この部分はフェルメールの創作ということになりますね(壁の釘穴まで精緻に描くフェルメールですので)。それとも、床の柄も違うので、貸しスタジオなんでしょうか?


 つぎは「リュートを調弦する女」(1662頃)。

 この絵も「2008年フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~ 東京都美術館」でお目にかかっています。

 その時は、照明が暗くて、更にこの絵の暗さが強調されて幻想的な雰囲気が最高でしたが、今回は、あっさりした印象に見えました。

 その後の修復は特にされていないようで、相変わらず傷んだ感じがして残念です。

 そういえば、今回、どうも照明が良くない気がしました。照明が平板で、やけに赤みが強く、絵の良さがそがれた感じでした。

 あと、無理やり渡された「音声ガイド」の石原さとみが、例によってへたっぴで興ざめでしたね(マスコミは、スポンサーと宗教団体との関係で、無理やり持ち上げていましたが.....。だからテレビは信用できないんだよ。スポンサーしだいでいくらでも嘘を流すのですから)。


 次は出ました。「手紙を書く女」(1665)と「真珠の首飾りの女(少女)」(1662-65ごろ)

 

 

 何回見ても、脂の乗り切ったフェルメールの真骨頂が見られる、すばらしい絵です。

 テーブルの上や首から下げられたの真珠(これ両方ともリボンのついた同じものです)の輝きが、うん~っと身をよじる位、素晴らしいです。


 最後は「手紙を書く婦人と召使」(1670-71年頃)です。

 

 このころになると、様式が手慣れてきたのか、床のタイルやテーブルクロスの模様に見られる、簡略化が見られるようになってきます。

 この絵も、2011年 フェルメールからのラブレター展 Bunkamuraザ・ミュージアム 以来、3回目のご対面になります。
 よく見ると、床にしわになった便箋と赤い蝋封が落ちていたりして、この女性の心情を想像させたり、あと、当時のオランダの郵便制度の発達状況や、女性の識字率の高さがしのばれたりと、含蓄のある絵です。

 

 他の画家の絵も、フランス・ハルスやにニコラス・マース、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーン等、有名どころが何点か展示されていましたが、完全にフェルメールの引き立て役といった、品ぞろえでした。

 気が付いてみると、既に夕方5時を回っており、5時30分入場の人の時間が迫っていたので、もう1回フェルメールの絵をじっくりと見てから、退場しました。

 外へでると、既に真っ暗です。


看板を入る前に写真に撮っておけば良かった。


 上野駅は、昔のきったない印象がすっかり無くなって、見違えました。

 

 新幹線に乗って、どこか旅にでも行きたいですね。

 

 最後に今回の戦利品。いっしょに行けなかった、うちの相方へのおみやげです。

 ゴンチャロフのチョコレートとクリアーファイル(牛乳娘と手紙を書く女にしました)です。

 

 品物を入れてくれたビニールの手提げがしゃれています。

 急遽、「取り持ち女」の出展が決まったことを表しています。ただし、1月以降の後半にしか見れませんが。

 

 

 では、恒例のフェルメール実視目録に今回の絵を追加しておきます。

 結局、実際にこの目で鑑賞したフェルエール作品が18作品になりました。

 約35年前から続いている、フェルメールロードですね。

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1984 マウリッツハイス王立美術館展 国立西洋美術館 

 「青いターバンの少女」(真珠の耳飾の少女) 当時はこういう題名とされていました。

 ディアナとニンフたち

 

 

1987 西洋の美術 その空間表現の流れ 国立西洋美術館

 手紙を書く女

 

2008 フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~ 東京都美術館

 マルタとマリアの家のキリスト


2 ディアナとニンフたち


 小路


 ワイングラスを持つ娘


 リュートを調弦する女

 手紙を書く婦人と召使い


 ヴァージナルの前に座る若い女

 

2009 ルーヴル美術館展―17世紀ヨーロッパ絵画 国立西洋美術館

10 レースを編む女

 

2011 シュテーデル美術館所蔵 フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展 Bunkamuraザ・ミュージアム

11 地理学者

 

2011 フェルメールからのラブレター展 Bunkamura ザ・ミュージアム

12 手紙を読む青衣の女[修復直後の初来日]

3 手紙を書く女

8 手紙を書く女と召使

 

2012 ベルリン国立美術館展   国立西洋美術館

13 真珠の首飾りの少女

 

2016 「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」展 森アーツセンターギャラリー

14 水差しを持つ女

 


2017 「シャセリオー展」 国立西洋美術館 において 松方コレクション所蔵

15 聖プラクセディス



2018 フェルメール展 上野の森美術館

16 牛乳を注ぐ女

17 赤い帽子の娘

18 ワイングラス(紳士とワインを飲む女)

3手紙を書く女

4マルタとマリアの家のキリスト

7リュートを調弦する女

8手紙を書く婦人と召使い

13真珠の首飾りの少女


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単眼鏡 ゲット!!

2018年12月17日 | アート

 単眼鏡をゲットしました。

 

 

 


 何で必要かというと、とうとう、フェルメール展にあさってに行ってきます。

 

 人出がすきはじめたら、早めに行こうと思っていたのですが、今になってしまいました。

 美術展にいくと、単眼鏡をおもむろに取り出して、鑑賞している人がいて、何やっているのこの人と思っていたのですが、混雑した場所や、絵画の細かなマチエールを確認したいときには、確かに必要だなと、かねがね思っていたのです。

 ということで、鑑賞前に取り急ぎ新兵器を購入したわけです。

 また、とうとう、インフルエンザが流行り始めたので、人ごみの危険性が高まる前に、出かけてこようと、あわててチケットを取りました。

 

 すごいですね、インターネットで予約して、打ち出したバーコードをもとに、セブンイレブンで発券してもらう。昔は考えられなかった仕組みです。

 フェルメール展は日時指定入場制なので、どうしても予約が必要(当日、会場で当日券を購入することもできるのですが、200円高いし、入りたかった時間帯が売り切れている可能性もありますので、やはり前売りが得策でしょう)です。

 インターネットが使えないと、美術展にも行けない時代ですね(「チケットぴあ」で電話予約なんて、面倒くさくてしてられないもの)。

 では、風邪をひかないようにして、体調を万全にしていってきます。





 

 

 





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フェルメールがやってくる。

2018年07月25日 | アート

 久々にフェルメールがやってきますね。

  2018年10月5日から19年2月3日まで東京・上野の森美術館で開催されます(そのあとは大阪)。

 

フェルメール展 CM映像

  現存する作品35点のうち、東京展では、日本初公開を含む8点を展示。これは2008年に東京都美術館で開催され93万人の来場者を記録した「フェルメール展」の7点を超す、国内過去最多の数となるそうです。

 フェルメール展 公式サイト Copyright © All Rights Reserved. 

 

 「牛乳を注ぐ女」は、実物を見たことがなく、また、「ワイングラス」は日本初上陸ということで、私のフェルメール実見記録に2点、新しい作品が加わることになります(15点になります)。是非見にいかねば。

 でも、どうせ、すごい人ですよね。ということで、東京展では「日時指定入場制」を導入。大型展としては珍しい試みだそうで、待ち時間の少ない展覧会を目指すんだそうです。ありがたいですね。

 来年まで期間はありますから、時期はいつ頃がねらい目でしょうかね?計画を練りたいと思います。

 その間は、横浜そごう美術館の「光の王国展」にでもいっておきましょうか。

 フェルメール 光の王国展 2018 公式サイトより



 

 





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シャセリオー展に行ってきました。

2017年05月25日 | アート

 遅ればせながら、5月17日に国立西洋美術館「シャセリオー展」に行ってきた感想です。

 恥ずかしながら、シャセリオーって全く知りませんでした。


 フランス・ロマン主義の異才テオドール・シャセリオー(Théodore Chassériau 1819-1856)

 11才でアングルの弟子となり、16才でサロンに初出品。以後、アングルの優美な線描の芸術を受け継ぎつつも、ロマン主義芸術への傾倒から、独自の道を探求。1856年10月、37才で死去。

 夭逝の天才で、その後のギュスターヴ・モローなどに影響を与えた、フランス・ロマン主義を代表する画家との評価のようです。


 絵をみればすぐ納得するのですが、写実絵画の本格派です。

 


 でも、日本での知名度はやっぱり低いのか、観客は少な目でした。


 シャセリオーにとって、不幸だったのが、オルセー河岸の会計検査院にミケランジェロを彷彿とさせるような大壁画を残していたのに、1871年のパリ・コミューン騒乱によって破壊(放火)されてしまったことです。

 いつの時代でも、左巻きというのは、どうしようもない人たちですね。

 これが残っていれば、当時の評価が世界中で、今でも続いていたのではないでしょうか(もちろんフランスでの評価は高かったようですが)。

 ということで、またひとつ教養が高まった美術展でした。

 更に、いいもの発見。

 同時に、「スケーエン:デンマークの芸術家村」という展覧会も観覧できたんですが、これが素晴らしい。

 


 1800年後半の絵画なんですが、信じられないくらい、みずみずしい感性が感じられる絵画です。

 


Michael Ancher 1849 - 1927 Art Museums of Skagen

 

マリー・クロヤーの肖像 Art Museums of Skagen

 この人、画家ペーダー・セヴェリン・クロヤーの奥さんなんですが、無茶苦茶きれいな人です。

 逆智恵子抄みたいな人生を送った人のようです。

 この人の人生を描いた映画もあるようです。

Marie Krøyer (2012) Officiel Trailer


 ということで、スケーエン派という絵画を知ったのも収穫でした。

 あとは、常設展を回りました。松方コレクションです。


 常設展は、一部の物を除き、写真撮影OKという外国の美術館みたいな待遇です。

 


 この絵いいです。

 ヴィルヘルム・ハンマースホイ(Vilhelm Hammershøi)という人の絵です。


 デンマークの画家ですが、フェルメールを代表とするオランダ絵画を彷彿とさせる画風です。


 更に、大発見。フェルメール作とされる「聖プラクセディス」が、展示されています(撮影禁止でした。表示に気が付かない女の子がスマホで撮って怒られた上、ファイル消去するまで指導されていました)。

 

 日本人が2014年に10億8,600万円で落札して、その方から寄託されたもののようです。日本の美術館で、収蔵作品としてフェルメールが見られるなんてすごいです。これ、ニュースになってましたかね。フェルメールフリークとしては知らなかったことが恥ずかしい。

ということで、発見の多い1日でした。




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ブリューゲル「バベルの塔」展に行ってきました。

2017年05月22日 | アート

 東京都美術館 ブリューゲル「バベルの塔」展に行ってきました。

 ブリューゲルと言えば、この絵(『雪中の狩人』)が思い浮かぶのですが、

 

 実はこの絵、ほぼ14世紀半ばから19世紀半ばにかけて続いた小氷期の記録として取り上げられる絵なんですね。原因は、太陽活動の低下(黒点の縮小)と火山活動の活発化と言われています。

 今まで凍ったことのなかった川が凍り、山は氷河におおわれています。このころ日本でも(関ヶ原の戦いのころ)、何度も飢饉に襲われ、政情不安な状況だったそうです(幕藩体制の崩壊)。

 ということで、あの有名なバベルの塔もブリューゲルの作だったのですね。

 この日、なんと、カメラもスマホも持っていたのですが、カメラにはメモリカードが入っておらず、スマホはバッテリー切れで、まったく、状況が記録できませんでした。

 で、以下はWEB情報からの転載です。


(© 1926-2017 TOKYO METROPOLITAN ART MUSEUM. All Rights Reserved.)


 

 この絵、じっくりと眺めたことなかったのですが、すごい精密画です。

 サムネイルを貼っておくので、大きなサイズで見てみてください。

 

 描かれている作業に従事する人の数は1400人にも及ぶ緻密さ。材料を引き上げるときに割れたレンガ屑で赤く染まった壁や漆喰が飛び散って白く染まった壁など、リアルに描かれています。

 作業員たちが休む飯場、煉瓦を焼く釜など、建設現場の細部は「実際の塔の建設に何が必要か」とブリューゲルが想像力をめぐらせて描き込んだものだそうです。

 ただ、絵の本物は結構小さな絵(60 cm × 74.5 cm)なので、まったく細部は確認できませんでした。

 この絵は、オランダ・ロッテルダムのボイマンス美術館所蔵なので、他の16世紀ネーデルランド美術の絵や彫刻も展示されていたのですが、例によって宗教画ばっかりなので、まったく意味が分からず、興味がわきませんでした。

 飽きた「じじい」が知ったかぶった個人的感想をでかい声で連れと話していたので、「うるせーな」といって黙らせてから、美術館を出ました。

 団塊の世代の人間は、どうしてこう質(たち)が悪いのでしょうか。こんなところで知ったかぶったって、「バ~カ」と思われるのが認識できないんですから。

 今日は、無茶苦茶暑くて、結構疲れました。

 




 

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美術展に行きたい。

2017年03月14日 | アート

 2016年3月14日のブログです。

  去年はみっちゃんの体調も安定していた時期だったので、美術展をはしごしたんですね。

 
美術展を「はしご」してしまいました。(Part 2)
 さて、「レオナルド・ダ・ビンチ 天才の挑戦」展があまりにもお粗末だったので、本日のメインイベント、森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開かれている「フェルメ......
 

  もう1年も展覧会らしきものには行っていません。

 手元には、シャセリオー展の券はあるのですが、今行っても混んでるかなと思うと、足が遠のいてしまいます。

 

 シャセリオーというひと、まったく知らなかったのですが、この展覧会はフランス・ロマン主義の異才テオドール・シャセリオー(Théodore Chassériau 1819-1856)の芸術を日本で初めて本格的に紹介するものだそうです。

 アングル門下の異端児テオドール・シャセリオーは、10代の初めに師に入門を許された早熟の天才ですが、ロマン主義の潮流の中でしだいにアングルの古典主義を離れ、独特のメランコリックな情熱と抒情を湛えた作品世界を作りあげていきました。アルジェリアを旅して彼の地の人々や風物を色彩豊かに描いたシャセリオーはオリエンタリスム(東方趣味)の画家にも数えられます。しかしカリブ海のスペインの旧植民地に生まれ、父親不在の寂しさや師との芸術的葛藤を抱えつつ独自の芸術の道を模索したこの画家自身が内面に異邦的(エキゾティック)なるものを持っていました。神話や聖書、シェイクスピア文学の一場面にせよ、東方主題にせよ、あるいは人々の肖像にせよ、いずれの作品にも漂う「エキゾティスム」こそがシャセリオー芸術の本質であり、観る者の心に響きます。

今日ではフランス・ロマン主義を代表する画家に数えられるシャセリオーですが、37歳で早逝したことや代表作の壁画が破壊されたこともあって正当な評価が遅れ、フランスでも回顧展の開催は1933年と2002年を数えるのみです。本展では、ルーヴル美術館所蔵品を中心に、絵画約40点、水彩・素描約30点、版画約10点、写真や資料などによってシャセリオーの画業全体を紹介するとともに、師や仲間、そしてこの画家から決定的な影響を受けたギュスターヴ・モローやピュヴィス・ド・シャヴァンヌらの作品約20点もあわせて展示し、ロマン主義から象徴主義への展開、そしてオリエンタリスムの系譜のなかでその芸術の意義を再考します。今回の展覧会は、フランスでもその作品をまとめて見る機会が少ないシャセリオーの作品世界に触れる絶好の機会となることでしょう。(国立西洋美術科WEBの解説より)

 さすが、アングル門下ですから、本格派の絵ですね。5月28日までですから、中日の4月初旬にでも行こうかな。





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フェルメールの画集を買いました。

2017年02月24日 | アート

 久々に、フェルメールの画集を買いました。

 数えてみたら3冊目。そうそう、デジタル画集のCDも持ってました。

 

 同じ画家の画集を何冊も持ってと思うでしょうが、歴史研究と同じで、絵画もどんどん研究が進んで、画に対する解釈も新しくなっていきます。

 初めに買った画集が、1985年発行ですから、30年もたてば、随分研究も進んでいて(特に赤外線による解析や修復のときに行う絵の具の化学分析など)、読み物として面白いものになっています。

 その解説を読みながら、画を穴のあくほど見るのが至高のひと時です。

 特に現在は、インターネットに解像度の高い、かつ、修復がなされた最新の絵がアップされていますから、これを見ながら、画集を読み進めるというのも、新しい楽しみですね。





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美術展を「はしご」してしまいました。(Part 1)

2016年03月14日 | アート

 3月で終わってしまう美術展が多いなか、3月中には、何日も都合を合わせることができないことが確定しているので、一日で2か所「はしご」することにしました。

 まず、江戸東京博物館で行われている「レオナルド・ダ・ビンチ 天才の挑戦」展です。

 両国駅で降りるのは初めてです。

 

 大相撲三月場所開催中ということで、相撲ムード満載です(いつもこうなのかな?)。

 

 この写真の人選の趣旨がよくわかりませんでした(優勝額は古くなったら本人に渡されるそうですが、これは本人からJRに寄贈されたものなのでしょうか)。

 

 

 

 お上りさんのように、周りをきょろきょろと見回しながら、江戸東京博物館へ向かいます。

 


 今日は、休館日を利用した内覧会で、常設展示は見られないようです。残念。

 

 昼12時からの入場指定(内覧会自体は10時からすでに始まっています)だったので、ちょっと早く来てしまった感じで、ロビーで時間をつぶしていました。

 すると、どこかのおじさんが係員に「指定時間までは入れないのか」というようなことを質問していました。すると係員のおねえさんは、「大丈夫ですよ」と、当然のように答えていました。

 えーっ。早く言ってよ。時間無駄にしちゃったじゃないですか。

 尋ねた人は入れて、律儀に黙って待っている人は入れないのかよ!!


 それなら、ちょっとロビー全体に一声、声をかけて、「まだ、約束の時間前ですが、空いているので12時の方も入場できます」と言えば済むことではないですか。ほんとうに、気が利かない人、いわば、「仕事のできない人」というのはどこにでもいますよね。

 これが役所の窓口だったらカウンターひっくり返されて、大声でクレームつけらていますよね。民間(大手銀行主催)だから許されるのでしょうか。

 で、美術展の内容ですが

 「自然観察を通じて真理に近づこうとしたレオナルドの挑戦を、日本初公開の絵画《糸巻きの聖母》(バクルー・リビング・ヘリテージ・トラスト)と直筆ノート『鳥の飛翔に関する手稿』(トリノ王立図書館)を中心に紹介」(開催主旨より)するということだそうです。

 結論から言って、特別展・常設展共通券で1,640円は、はっきり言って詐欺ですね。

 だって、レオナルド・ダ・ビンチの直筆の手稿、デッサン、絵画はたった、9点で、あとはレプリカか模写です。会場も狭くて、あっという間に全体を見れてしまいます。

 「糸巻きの聖母」は、スコットランドのバクルー公爵家が所蔵する通称「バクルーの聖母」と、プライベートコレクションの通称「ランズダウンの聖母」と呼ばれる二点のバージョンがあり、その内の1点「バクルーの聖母」が今回の作品。

 どちらか一点、あるいは二点ともがレオナルドのおそらく真作だといわれているが、他者との合作だとされている(Wikipedeaより)。

 といようなちょっと胡散臭い作品。

 同時期に描かれた「モナリザ」や若いときの作品「受胎告知」(ヴェロッキオとの合作)、同じようなテーマの「岩窟の聖母」と比べて、明らかに品質が劣るように思えます。

 本物に出会えた感動みたいなものが沸き上がってきませんでした。

 そこで、早々に次の展覧会会場へ向かいます。(Part2へ続く

 


    

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犬塚 勉 さんの絵画展に行ってきました。

2015年05月21日 | アート

 お約束というか、訳もなく、絶対行くのだと自分に義務を課していた、念願の犬塚 勉 さんの絵画展に行ってきました。

 開催されているところが遠方(山梨県 北杜市 長坂町 日野春学舎 (旧日野春小学校))なので、久々に、ジェンマ 250 で、ツーリングがてら出かけたのですが、けっこう珍道中になってしまいました。 

 まず、行きの中央高速は連休後の集中工事期間中だったので、大渋滞です(調布から八王子まで70分と出ていました)。
 国道20号の調布インターの入口まで、車が詰まっているではないですか。

 バイクですから、脇をすり抜ければ何とかなるのですが、非常に事故リスクが高まる危険な行動なので、無理せず八王子まで一般道で行くことにしました。

 そして、何とか八王子までついて、中央高速に乗ったら、魔が差したのか、新宿方面レーンに入ってしまいました。涙がちょっと出ました。逆走する人の気持ちが分かりました。

 ここでめげずに、国立・府中インターで降り、Uターンして、やっと須玉インターを目指します。普通ならそのまま家に帰っているところです。

 高速に乗ったところまでは良かったのですが、昨日までの暑さに懲りて、薄着をしてきたら、走っていて寒くて風邪をひきそうなのです。小仏トンネルなんて震えてしまいました。

 それでも、我慢しながら、やっと、談合坂で休憩です。朝8時に出たのに、ここまで、2時間半かかって、既に10時半です。

寒さに震えて、お茶で体を温めます。

仕方なく、レインスーツを羽織ることにしました。

 その後は、寒さはしのげたのですが、この日は天気はすごくいいのですが、半端ない強風でバイクが煽られ、結構神経を使いながら、なんとか須玉インターを降り、一般道を進むと、ほどなく 北杜市 長坂町 長坂下条 の 旧日野春小学校につきました。

 11時50分です。なんと、3時間50分もかかってしまいました。

 

 統廃合により廃校となってしまった小学校です。外壁改修がされたばかりという感じのきれいな校舎です。廃校予定が意外に早く決まってしまったのでしょう。平成の大合併の功罪とも言えますね。

 そして、びっくりしたのが、校庭から見える景色。

 

 南アルプスの山並みが見えています。教養がないもんで山の名前は分かりません。

 こんな景色に囲まれて勉強してみたかった!!

 

 さすがに、廃校の雰囲気が出てきてしまっています。

 

校歌の碑がありました。

 

 さて、目的の犬塚 勉 さんの絵画展ですが、教室3部屋を使って、代表作16点と初期作品(1975年〜1979年)8点が展示されていました。

 いままで、知らなかった、みずみずしい初期作品を発見したことも(不勉強で自然を描いた作品しか認識していませんでした)収穫でしたが、なんといっても、代表作の中でも、もっとも好きな絵を見つけることができたのが、大変うれしかったです。

 WEB上ではなかなか、拝見できなかった「午後の林」という絵(2011年の犬塚勉五日市チャリティー絵画展のホームページでこの絵をちらっと見ることができます)です。

 よく見ると、暗い草むら一面に、細かい光の粒(?)が散らしてあり、木の幹に当たった明るい光との調和が実に巧妙な素晴らしい絵でした。受付をされていた犬塚さんから、筆をはじくようにして描いていたと製作過程も伺うことができました。あと、草の一本一本を楽しそうに描いていたというお話をきいて、そうか、絵は楽しんで書かなければいけないんだなと改めて反省しました。

 今後の絵画展の予定が2015年6月20日~10月25日 芦安山岳館(南アルプス市)2015年12月4日~2016年1月31日 高崎市美術館 で予定さえていると教えていただき、ぜひ、都合をつけてまた、行きたいと思いました。

 さて、時間も立ったので、家路につきます。

近くに富士見三景の一つ、花水坂の碑があるというので、寄ってから帰ることにしました。

 

富士山は、雲に隠れていました。

南アルプスは絶景ですね。

 

帰りは、もちろん集中工事による大渋滞でした。

 (談合坂にて)


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犬塚 勉 さんの絵画展が開かれます。

2015年04月13日 | アート

 心待ちにしていた、犬塚 勉 さんの絵画展が開かれます。

日時:2015.4.16(木)~5.22(金)
    10:00-17:00(入館16:30まで)
    休館 : 火曜日・水曜日 
    協賛金:500円

場所:『犬塚勉のまなざし』日野春学舎 (旧日野春小学校)
    北杜市長坂町長坂下条1237-3

 

(「春の展覧会 案内ちらし」 より)

 結構いそがしい(人間ドック、うん十年ぶりの高校の同窓会など予定が詰まっていますが)、なんとか都合をつけて是非行きたいと思います。
 そう考えたら夢が広がって、そのあと、どこへ寄ろうかなんて考えていたら、いいところ見つけました。

  長野県の箕輪町郷土博物館(長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪松島10286−3)です。

 寄り道にしては、ちょっと遠い(65.5km)ですが、諏訪湖も見られるし、良いプランです。

 なぜ、ここに行きたいかというと、どうも、この博物館の前に、ED19型電気機関車が展示されているようなのです。

 ED19は日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が輸入した直流用電気機関車(改造前はED53形と言われていた)で、東海道本線東京 - 国府津間用に1926年(大正15年)にアメリカで6両(たった6両です)が製造されたものだそうです。

 実は、そんなED19ですが、これまで、名前も来歴も全く知りませんでした。しかし、ひょんなことで、ED19の鉄道模型を見つけ、なんてカッコイイのだろうと、一目ぼれしてしまったのです。

 もちろん、ふらふらっとして、つい買ってしまいました!!

KATO【3078】ED19

KATO【3078】ED19
価格:6,480円(税込、送料別)

 病気かなぁ。

 どうも、あした商品が届くようなので、詳しい顛末は後日書くとして、やっぱり、本物をみておかないと、と思ったのです。

 郷土博物館前のED19(この1号機は、お召し列車牽引用にも使われたそうです)は、唯一静態保存されているもので、それ以外は全て廃車後、解体処分されたそうですから、いま見ておかないと思いました。

 なんか、夢ふくらむなぁ。


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