レンズ沼に嵌りそうになって、命からがら生還したと思えた先日でしたが、なんと、レンズを買わずにカメラを買ってしまうという暴挙に出てしまいました。
発端は、望遠レンズを処分した軍資金を使って購入した LUMIX G VARIO 35-100mm/F4.0-5.6 ASPH./MEGA O.I.S。
望遠端100mm(35mm換算200mm)は、まあ便利なのですが、たとえば鳥や猫を寄って写したいとなると、やっぱりもうちょっと遠くまで写る望遠が欲しくなってしまいました。
そこで、比較検討したのが以下の2品。

真ん中が、処分した 45-175mm。使いにくくて処分したのだから、これと大きく用途や性能が異ならないと意味がないわけです。
で、左端の45-150mm はコンパクト(かつリーズナブル 中古で1万円ぐらい)でいいのですが、30-100mmと比べてどれだけ寄れるかといえば、五十歩百歩という感じです。かつ、45mm 最短撮影距離 0.9mの使いにくさは、経験済みなわけです。
そこで、目を付けたのが、右端の 45-200mm 。35mm換算400mm なら結構寄れるはずです。
Rentio「初心者でもすぐ分かる!実際の写真から各焦点距離と画角の関係を解説」より
しかし、このレンズ、見ての通りコンパクトさに欠けるとともに、45-150mmのレンズと同じ、f4.0~5.6 と、経験済み暗さです(これが普及版の平均的性能なのですが)。かつ、中古価格も16,000円~20,000円と意外と値が張ります。
ということで、今回は慌てずに見送るかなと諦めかけたときに浮かんだのが、発想の転換による解決策。
「ネオ一眼」というジャンルがあるじゃないか。
「ネオ一眼」とは高倍率ズームができ、超望遠に強いコンデジ。
ということで、軍資金をピッタリ使い切る、激安中古を見つけて、ポチってしまいました。
LUMIX DMC-FZ200

2012年8月発売。
FZ200は25-600mm(光学24倍)の高倍率を実現しながら、通しで F2.8 の明るいレンズ(LEICA DC VARIO-ELMARIT)を搭載し、従来の「ズームをすると被写体の動きを止められない」「動画でズームしていくと暗くなっていって不自然」等の不満点を大きく改善した製品。
同年12月発売のハイエンド機「GH3」と似た雰囲気のデザインを取っていて、ちょっと、まわりのカメラおやじ達に、はったりがかませる感じです。
GH3 FZ200

その代わり、コンデジとは言えないくらいに、携帯性を犠牲にしています。
ただ、GX7 に 45-200mmの交換レンズをつけても、携帯性では同じ結果になるのであり、それならば、レンズを交換しないでも、25mm(35mm換算)から撮れる(最小撮影距離30cmかつ1段明るい2.8の絞り値)し、600mmという1.5倍の超望遠に、アドバンテージは十分にあると思われます。
更に、コンデジ特有のマクロモードでは、1cm まで寄れます。

さて、この中古品は、今回も「カメラのキタムラ」さんで購入。「並品」ということで、レンズ内に「大ごみあり」ということですが、撮影には支障なしの「Bランク」ということだったので、信頼買いです。
ところが、逆光だと、1個の大ごみの影が結構大きく映り込みます。

これを「撮影に支障なし」と判定するのは、いかがなものかと。ちょっとキタムラさんを信用しすぎたかもしれません。
まあ、この症状が出るのは25mm~35mmあたりで、かつ、ハレーションをおこしそうな逆光の時だけなので、望遠レンズ代わりとして買ったのですから、返品しないで、騙しだまし使っていこうかと思います。そのうちゴミが下に移動する可能性もあるのではと期待をしておきます。
その他の性能には、問題なく、外観もきれいで、特に LEICA DC VARIO-ELMARIT レンズの性能はさすがに素晴らしいものです。
まず、このこってりした空の色は、どこかで見た、まさに LEICA の色です。

更に、望遠端まで伸ばしても、まったく暗くならない(ファインダーでもはっきりわかる)性能は、驚嘆すべきものです。

昨今の「ネオ一眼」には、1,000㎜ なんていうのが普通のようですが、通し f2.8 を狙って、600mmぐらいで手を打った LUMIX 狙いはうまくいっているのではないかと思います。
FZ200 の後継機は、FZ300 で、4K 能力を上げただけで、600mmは引き継いでいるようです。
LUMIX は、現在、大型1.0型センサーと480mm望遠の DMC-FZH1の高級ネオ一眼を出しているようです。




