YAMAHA MOX6 にバンドルされていた Cubase AI 5 をインストールしてみました。
調べてみると、先日購入したTASCAM US-200 にバンドルされていた、Cubase LE と機能はほとんど変わらない(付属の HALionONE の 波形が25→128、インストゥルメントトラック数8→16になっているぐらい)のですが、 Yamaha との共同開発による統合機能 "AI Functions(ハードウェアとの連携)" がAIのみ利用できるとのことで、インストールしてみることにしました。
アクティベーションは、Cubase LE で懲りているので、今回はスムーズに進みました。MySteinbergから①メニューのソフトウエアを追加をクリック ②Soft-eLicenserのソフトを起動 ③Soft-eLicenserに記載されいる Soft-eLicenser番号をMySteinbergの所定の欄に入力 ④アクティベーション コードが発行される ⑤Soft-eLicenser にアクティベーション コードを入力 で、Cubase AI には一切何もしないでアクティベーションが終了します。普通のソフトは本体にアクティベーション コード入れる体裁のものが多いですから、この辺で迷ってしまう難しさがありますね。
ここでちょっと問題発生。AIのインストールの時に既に HALionONE がインストールされているとのメッセージがでて(LEに付属のものを認識したのだと思います。)、再インストールか削除して改めてインストールかのメッセージが表示されたので、インストールしないにしたら、どうも、LEの方のHALionONEの方を利用することになったらしく、「楽器の波形が無い」のメッセージで音が出なくなってしまいました(波形が25→128に増えているのですから)。
そこで、もう一度 AI のDVDから、HALionONE のみをインストールしたら正常に動くようになりました。

さて、MOX6 は、PCとUSBで接続すると、MIDIインターフェイスとAudioインターフェイスの両方の機能を果たすことができます。
すなわち、TASCAM US-200 のようなインターフェイスを導入しなくとも MIDIデータ、Audioデータとも MOX6 一台で Cubase AIとやり取りすることができます。
これは、Cubase AI に取り込んだ Audio データ や ソフトシンセの音を USB を通して MOX6 のアウトプットから出力できるのですから、すごいですよね。まさに、MIDIとAudio のシームレスな演奏ができるということです。
この点、TASCAM US-200 を買ったのちょっと早まったかな、という感じです。ただ、他のMIDI楽器を MOX6 と繋いでも(MIDI IN と MIDI THRU を活用) USBを通じてPC とMIDIデータをやり取りすることはできないようですから(USB と MIDI 端子は択一でないと使えない仕様)、他の楽器にとってはTASCAM US-200は無駄ということではないですね。
ところが、このMIDIとAudioが一体化したという構造が良く理解できないと、Cubase AI の設定との関係で、頭がこんがらかって、非常に混乱することになります。
まず、MOX6 と PC とをUSBでつなぐには、Yamaha Steinberg USB Driver をインストールする必要がありますが、この際 YAMAHA のUSB オーディオドライバーをインストールするかどうか尋ねられます。これを入れないとMOX6でAudioを再生することができませんから、インストールします。すると、Windows7のAudioドライバーも「既定のドライバー」がYAMAHA USB オーディオドライバーになってしまい、PCの音がでなくなってしまいました。
そこで、PCのデバイス設定で、今まで使っていたTASCAM US-200に戻そうとしたのですが、これでは、今度はMOX6でAudioが再生できなくなるのではと、疑心暗鬼に。
まあ、これは杞憂でした。
PC本体でどのドライバーを「既定」に指定しても、Cubase AI で、どのドライバーを使ってAudoiを出力するか、自由に設定できます。
さて、Cubase AI の MIDI(MIDIスルーオン~MIDI スルーをオンにすると、キーボードからの MIDI データは、Cubase で録音されると同時に、そのまま、キーボードに送り返される。送り返されたデータは、キーボードの音源部によって再生されるが、キーボード側を「Local On」にしていないと、音源部は、キーボードと MIDI 入力ポートから同じデータを重複して再生してしまう。に設定するのを忘れないこと) Audio の設定も、無事に終わりましたが、今度は MOX6 を 設定しなければなりません。
これは、MOX6 にクイックセットアップというボタンがついており簡単に設定できるようになっています。
これの「1.DAW Rec」に設定します。
ようやくこれで、Cubase AI を通して、MOX6 の音が MOX6 のアウトプット(ヘッドフォン)から聞こえるようになりました。ところが、Cubase AI に取り込んだ Audio の音が出力されないのです。Cubase側では、送っていることになっているのにどうしたことでしょうか?

ふと、MASTER VOLUME の横を見ると、DAW LEVEL というスライダーがあるではありませんか。そこで、これを上げたところ、見事 Audio音声が再生されました。そんなことどこにも書いてないよう(´_`。).
実は、取説にちっちゃく書いてありました(p.12[DAW LEVEL] (DAWレベル)スライダー USB [TO HOST]端子からのオーディオ入力信号の音量を調節します。~調節ってことは「0」もあるってことですね。)。
けっこう苦戦の連続です。このあと、Cubase AI 自体との格闘もありますが、それは、後日。




