先日、気の迷いで買った、PCDJ コントローラー Numark Party Mix 。
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不満は、バンドルソフト(Serato DJ LITE )が機能限定版(というか、無料配布版)で、「やれこれはできない、アップグレード(有償)すれば、できるぞ」と、上から目線で押し付けがましいことでした。
そこで、オープンソース(いわゆる無料)で、高機能な、PCDJソフト「Mixxx」の導入を図っていたのですが、どうしても設定がうまく行かず、中途半端な使いごこちでした。
そこを、猫のように根気強くて、しつこい性格を発揮して、とうとう完全対応までこぎつけたので、もし導入を検討している方がいましたら、ご参考に。
(1)デフォルトでは、Mixxx は、Numark Party Mix に対応していない。
苦労して、MIDI マッピング 設定 の xml ファイル(Numark Party Mix.midi.xml)+JAVA スクリプト (Numark-Party-Mix-scripts.js)を入手したのですが、なんと、最近、デフォルトで対応したようです。
Mixxx の最新版を入手すればOKのようです。だめな場合は、Mixxx のフォーラムで、Numark_Party_Mix_rylito.zip を入手して、解凍し、Mixxx フォルダの「 controllers」フォルダに入れれば、対応するようになります。
この設定ファイルは、同一コントローラーの複数の種類のものが混在すると、動かなくなるようで、これは、Mixxx をアンインストールして再インストールしても、LOGファイルが残っているため解決しません。
アンインストールした後に、CドライブをMixxxで検索して、関係ありそうなファイル(Log ファイルが主です)をすべて削除してから、再インストールすれば、解決します。
(2)Numark Party Mix のヘッドフォン端子から音がでない。
これで、困っている人が Mixxx のフォーラムにはいないようで、どう検索しても、解決策が見つからず、長らく解決しませんでした。
ただ、分析の結果、原因状況は把握できていました。
①Numark Party Mix は、Windows10 の標準デバイスドライバで、MIDI コントローラー及びサウンドカードが認識され、デバイスドライバのインストールは必要ありません。
そして、サウンドデバイスはUSBスピーカーとして認識されますが、なんと、3.1サラウンドスピーカーどして、認識されてしまいます。
これは、コントロールパネル→ハードウエアとサウンド→サウンド→スピーカー Party Mix →構成のメニューで確認できます。
普通ならここで、2チャンネルステレオなど他のスピーカーの構成を選択できるはずなのに、3.1サラウンドしか選択肢がありません。
②そして、悪いことに、出力されているのが、センタースピーカーとサブスピーカーにそれぞれRとLが割り当てられているのです。
これが、RCAの端子からはステレオで出力されるのに、ヘンドフォン端子からは音が出ない原因と考えられます。
つまり、Windows10の標準ドライバと Party Mix との相性が合っていないということだと思います。
ところが、Numark では、ドライバはいらないとの一点張りで、独自のサウンドドライバを出していないので、これでは、打開策がありません(ただし、バンドルの Serato DJ Lite や以前バンドルしていた、VirtualDJ Liteはどういうわけか、ちゃんとヘッドフォン端子から音が出ます。まさに、ソフトが対応しているから、ということなのでしょう。ただし、その設定構造については、いっさい公開していないようです。
というわけで、困り果てていたのですが、救世主が、汎用ASIOドライバの「ASIO4ALL」でした。
ASIO4ALLをインストールし、Mixxxを立ち上げ、設定の「サウンドハードウェア」からサウンドAPIを「ASIO4ALL」に指定します。
下にある出力タブの「デバイスを問い合わせる」ボタンを押してから(これをしないと、「ASIO4ALL」の4チャンネル機能を利用できませんでした)、マスターに「ASIO4ALL」のチャンネル1-2、ヘッドフォンに「ASIO4ALL」のチャンネル3-4を割り当て、OKボタンを押して設定を終了します。
これで、見事、ヘッドフォンから音がでて、ヘッドフォン CUE ボタンも機能する(マスターとは別にヘッドフォンだけをモニターすることができる)ようになります。
やりました!! これで、ケチくさい Serato DJ LITE に頼らなくとも(自分がケチなだけなんですが)、生きていけます。
あと、突然 Waveform Displays に波形が表示されなくなって、再インストールしても改善しなかったのですが、フォーラムを検索したところ解決策が載っていて、設定の Waveforms から、Waveform Type を Filtered-software にしたら、表示されるようになりました。
紆余曲折は、オープンソースソフトウエアにありがちなことで、これが、楽しみというところもありますね。
素晴らしい記事に感謝!
救世主でした。ホント、ありがとうございました。
お役に立てて光栄です。そういう自分は、このごろParty Mix で、全然遊んでないことに気が付きました
これを機に、また、可愛がってあげようっと。