2010年5月発売のデジタル・マルチトラック・レコーダー「BOSS BR-800」の中古が出ていたので、ついゲットしてしまいました。
デジタル・マルチトラック・レコーダーは、2004年9月発売の ZOOM MRS-8 を既に持っているのですが、前にも書いた通り、操作手順が面倒・複雑で、たまに使うと、すっかり使用方法を忘れてしまっているというていたらく。結局使わなくなってしまいました。更に、今どきDAWソフトで同じことできますからね。
では、なぜ今更同じようなものに手を出したかというと、いつも嵌ってしまう、この中古のお得感が半端なかったからです。
そのお得感の中心である、内蔵されているエフェクトとリズムのスペックをあげると(日本のサイトにはこの辺は書いてないので英語版から引用 訳文をつけました)、
■Built-in Effects for a Variety of Instruments
・Packed with BOSS’s top-of-the-line GT-10/10B-class COSM amps and effects for electric guitar and bass(■さまざまな楽器に対応した内蔵エフェクト ・BOSSの最上位GT-10/10BクラスCOSMアンプとエレキギター/ベース用エフェクトを搭載)
※GT-10/10B は、強力なDSPチップとCOSM技術によるサウンド・クオリティを誇る当時(2008年3月当時)のフラッグシップ機。
・COSM acoustic-body modeling from the AP-1 also onboard create pure, live tones that sound as if they were recorded with a condenser mic(・AP-1 の COSM アコースティック ボディ モデリングも搭載されており、まるでコンデンサー マイクで録音されたかのように聞こえる、純粋なライブ トーンを作成します。)
※AP-1 は、Roland が Martin に供給したエレアコ用プリアンプ。エフェクト、モデリング、箱鳴りなど調整できる。
・Fantastic vocal effects derived from the VE-20, including double voice(ダブルボイスを含むVE-20譲りの素晴らしいボーカルエフェクト)
※VE-20 は、ダブル/ハーモニー効果やピッチ・コレクトなど多彩なボーカル用エフェクトを搭載するボーカル専用エフェクター(現在も発売中)
■ Built-in rhythm generator with BOSS DR-880 quality on board, with editor software(■ BOSS DR-880クオリティのリズムジェネレーターを内蔵、エディターソフトも付属)
※DR-880 は、高品位のドラム、パーカッション音を 440 種類、ベース音を 40 種類内蔵、ベロシティーによる音量や音色の微妙な変化も再現するリズムマシン(2004年11月発売)。
BR-800 内のそれぞれのエフェクトパラメーターを見てみると、専用機でできることは、ほとんど可能(GP-10 のエフェクトのパラレル・チェインはできない、DR-880 の500パターンに対して327パターン 、ドラム100キットに対して9キット、ベース音は入っていないなど違いはある)となっています。
つまり、使い勝手の違いはあっても、4種類の専用機をほとんどそっくり内蔵しているといっていいでしょう。
それぞれの専用機を現在中古で別個に購入しようとすると、
BOSS GT-10 Guitar Effects Processor
¥ 17,600 税込
Brand New Martin/Roland AP-1 Acoustic guitar preamp
¥ 31,800 JPY
BOSS VE-20 VOCAL PROCESSOR
¥ 33,800 税込
BOSS DR-880
¥ 49,500 税込
合計¥132,700にもなってしまいます。
これが10分の1ぐらいで手に入るというので、つい目がくらんでしまいまいした。
現在は BR-800 の後継機(というか発売時期は 2011年6月 とほとんど変わらず、コンパクト版という位置づけのよう)BR-80 が現役で発売されています(すごいロングセラー!!)が、eBandモード が搭載されたくらいで、機能的には縮小版となっています。
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更におまけに FS-5U(フットスイッチ)が付いていて、これが新品なら4,000円近くしますから、全体としてのコストパフォーマンスは抜群でした。
あと、さすが最近(といっても10年以上前の機種ですが)の機器でPCとの連携も考慮されています。
1.DAW のMIDIコントロールサーフェイスとして使える
当時は「Cakewalk SONAR 8.5 LE」が付属していたようですが、これは 32bitソフトですし、既に開発が終わっています。
現在、BandLab Technologiesより SONAR の代わりに「Cakewalk by BandLab」 というソフトが無償で提供されています。もしかしたら、現在でも BR-800 と親和性があるかもしれません。
Cakewalk by BandLab
また、ドラムパターンは「rhythm editor(Windows10 対応)」で細かく設定できます。DAWからもMIDIで直接入力できればさらに使い勝手はいいでしょう(前機種 BR-600 からドラム・パッドがなくなった分直接入力ができなくなったので)
3.もちろんオーディオインターフェイスとしての機能もある。
4.ただ、残念なのが、ZOOM MRS-8 より MIDI 機能が著しく劣っていることです。なんで、MIDI 入出力をつけなかったのでしょうかね(USBを通じて Mackie Control は機能している)
これは、お座敷で一人でギターを弾くには最適のアイテムかも。