棚の隅に昔作った戦車のプラモデルがほこりにまみれて置きっぱなしになっていました。これを現在の最新資料とテクニックで復活させようと思い立って2週間、リニューアルが終了しました。
キット自体が1970年代のもの(なんと新宿のカメラのさくらやホビー館で700円で買ったものでした。現在の新金型キングタイガーの定価を調べると4,200円です!!)なので、現在のタミヤのキットとはだいぶコンセプトが違って、省略されている部分とかが多いことに気が付きました。当時出っ張りがモールドされているかと思ったのが、パイプの取っ手であったり、当然装備されているはずの部品(ジャッキ台や大砲のクリーニングロッドなど)がキットに付属していないなど時代を感じさせます。それをできるだけ実物に近づけるのと塗装をリニューアルしたものです。久しぶりにプラモを作る楽しみがよみがえりました。
今回、チッピングという塗装のはがれ表現にも挑戦しています。こういう情報はインターネットが普及していなかった23年前には知る由も無かったことです。
フィギュアにもこだわりました。
ついでに実物写真。当時は装甲表面にツィンメリット・コーティング(Zimmerit Coating)という吸着地雷よけのモルタル壁のようなコーティングがされている車両がほとんどだったのですが、さすがにこれを再現する気力が無く、省略となりました。最近のキットではこれも表現されたものが発売されているのですから親切極まりないというところです。
ちなみに、ウィキペディアのツィンメリット・コーティングの項目には「長い間、第二次大戦後期のドイツ軍車輌を製作する模型愛好家(モデラー)にとって、ツィンメリットの再現は正に鬼門であり」との記述があります。