うちの相方は、ガラケー(au)に モバイルルーター WiMAX 2+ & タブレット Nexus7 &モバイルPC ASUS X200MAという環境で、頑張って(何を?)いたんですが、UQ WiMAX が、すこぶる通信環境に難(都心でも田舎でもつながらない、つまり、まったく役に立たない)があるとのことで、とうとう、スマホデビューを決めました。
私は、今の私と同じ楽天モバイル & ZenFone 2 で、いいんじゃないかとも思っていたのですが、もう二度とマイナーな通信会社で苦い思いをしたくないとのことで(相当、UQ WiMAXには恨みつらみがあるようです) 、本人は、王道の docomo のスマホに決めていました。
そこで、近くの ドコモショップ に出かけました。予想はしていたんですが、私たちの日常とは異なる、魑魅魍魎の世界を覗き見た感じで、結構面白かったし、社会勉強になりました。
平日の午前11時に着いたのですが、新規購入は1時間半から2時間待ちという ネズミランドの人気アトラクション並みの盛況ぶりです。
まあ、購入機種も決めていなかったし、待っている間にいろいろ説明してくれるとのことだったで、そのまま順番を待つことにしました(予約もあったようですが、事前に電話かけた時に一言も言ってくれませんでした。役所なら客にどやされていますね)。
機種は、どうせ買うなら、iPhone 6 Plus にしようかと相方と相談していたら、なんと、いつ手に入るかわからないとの説明。今、通信環境に困って、スマホに変えようとしているのに、そんな悠長なことはやっていられないので、その他の機種にすることに。
ところが、その他の機種っていっても、いくらも選べないんですね。特に11月に新機種が出るとのことで、まずい時期だったのかもしれません。
Galaxy は、最初から除外ということで、そうすると、Sony の xperia か 富士通 ARROWS そして、Sharp の AQUOS しかないんです。ガラケーの時は、百花繚乱の様相だったような気がしましたが、淘汰されちゃったんですね。
かつ、ファブレット的な使い方をするので、なるべく画面大きいものと思うと、結局、5.5インチ 2015年夏モデル の、「Zeta SH-03G」 しか選択の余地がありませんでした。

こうして、機種を決めているうちに(それでも、1時間ぐらい待ったのでしょうか)、ちょっと態度と雰囲気の怪しい男の人が寄ってきて、新規機種購入について料金プランとかいろいろと説明してくれるとのことでした。
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(ドコモショップの男性と綾野 剛 とは関係ありません。しかし、綾野 剛って変な顔)
この「Zeta SH-03G」について聞いてみたら、あんまり詳しくないようで、3日バッテリーが持つという以外は「もごもご」言っていて、関係ないタブレットを同時に買うと得だとか言って、盛んに勧めていました。
この「Zeta SH-03G」、あとで調べたら、AQUOS のフラッグシップモデルで、もちろん液晶は、「IGZO」。指紋センサー搭載。「MU-MIMO」に対応、カメラもリコー社のライセンス製品など、機能満載の高級機ということがわかりました。この辺説明してくれれば、もっと購買意欲が湧いたのに。
さて、次は料金体系ですが、以下1から5の内容は後で調べて初めて分かったことで、その男の人から説明を聞いているときは、どんなプランが選べて、それは他と比べて得なのか損なのかなど、プランを決定する判断要素についての説明が要を得ず、なんとなく説明を聞いて雰囲気で決めてしまいました。
何か、今住んでいる家を買ったときに、壁紙の色や外壁の色をちっちゃな見本から、訳も分からず選ばなければならなかった時の苦悩と同様な感覚を味わいました(今回値段が違うので気は楽でしたが)。
その男の人との事前打ち合わせで合意した内容は以下のとおり。
1.まず「通話料金」は、以前は、カケホーダイプラン 2,700円(2年間定期契約)しか選べなかったのが、この9月25日から、カケホーダイ・ライトプラン(5分以内の通話無料) 1,700円が選べるようになりました。ラッキー!!(安倍首相、高市総務大臣ありがとう!!)
それでも、そんなに電話掛けるかな? 私なんて、先月の楽天モバイルの電話料金たったの240円でした。
2.「機種代金」は@810円×24=19,440円(端末購入サポート適用~12カ月以上の契約を続けることを条件に、スマートフォンの購入代金を割引するという制度)
3. 「パケット料金パック」 データMパック(標準)(5GB) 5,000 円
ちなみに、私の楽天モバイルは、月3Gで1,600円。ここの差は大きいですね。更に、先月は415Mしか使わなかったので、結局2.5Gが繰り越しされ、今月は5.5Gまで使えます。
この標準パックの下のランクに 「Sパック 2G 3,500円」というのがあるのですが、Mパックに入っておかないと、他の割引特典を受けられない不利があります。また、2Gではちょっと、心もとないですね。
4. 「プロバイダ料金」 spモード(ドコモ直営プロバイダ) 300 円
5. 「月づきサポート」(機種ごとに設定した一定額を毎月の利用料金から割引くサービス)で、378円割引
更に、その男の人はフレッツ光をドコモ光に乗り換えるようにしつこく勧めるのです。
今ならプロバイダー料込みで月5,400円で、スマホ料金も月々2,000円ぐらい安くなるみたいな表を見せて勧めるのです。
たしか現在プロバイダ料金合わせて6,500円ぐらい払っている記憶(これが曖昧だったのが失敗でした)があったので、これも契約することにしました。
そうしたら、今すぐNTTに電話かけて、「転用承諾番号」(MNPみたいな制度)を取れっていうんです。パンフレットには、電話の掛け方から、オペレーターから聞き出す内容まで、箇条書きで「 」に埋めるようなフォーマットがついています。
これって振り込め詐欺が、高齢者に台詞の書いた紙を渡して銀行に行かせ、台本通りの台詞を言わせて預金を引き出す手口とそっくりですね。
随分強引な商法だと思いつつも、まあ、料金が安くなるならしょうがないかと、手続きしました。
ということで、機種代金は一括で払うことにして(金持ち!!)、月々1,700円+5,000 円+300 円ー378円=6,622円で手を打つことにしました。結構安いじゃん(楽天モバイルの3倍ですが)。
さて、怪しげな男の人との手打ち式も終わり、いよいよ、窓口の女性のところへ、案内されるときになって、先ほどの男の人がまた寄ってきて、
「言い忘れたことがあるんですが、先ほどの話のほかに、窓口で保険のようなもののサービスの説明があります」
というのです。
ああ、携帯の補償サービスの説明なのか。それなら別に入んなくてもいいと思っているし、と、意に介してしなかったのですが、これがなんとびっくりなのです。
窓口に案内されると、窓口の女性が、おもむろに「スマホパック」とかいう小さなチラシを見せて、
「このチェックを付けたサービスに入っていただき、更にこの選べるdアプリのサービスの中から2つ選んでいただけます。」
と、平然としていうのです。あまりに突然な対応に、うっと言葉が詰まってしまいました。
何それ。良くわかんない。
そのチラシを、見ると満遍なくアプリのパック名に既にチェックがついていて、その横にそれぞれ500円とか400円とか、貧乏人にとっては、高価な価格が書いてあるのです。
何それ、余計わからない。
このパックをつけろって言っているのかな?それともお勧めしているのかな?
そのチラシ良くみると、老眼には厳しい小さな文字で「オプションの利用期間目安」ていう欄があってそこに「12/1~」って書いてあります。
今日契約するオプションの期間なんだから「~12/1」って書いてあればわかるんですが、「12/1~」ってなんだよ!!
そこで、少し平静さを取り戻して、「いったい、これを足しあげるといくらになるんですか?」と、質問してみると。
「私もわからないのですが」といって、電卓で計算を始めました。
分からないもの勧めるなよ!!
そして、驚愕の結論が。
「3,560円になります。」
なんだとーっ!!
それだけじゃ足りなくて、更に、あと2つ選べ(一つ400円~500円)だと!!
さっきの男の人、月々6,600円だと言っていたぞ!!結局10,000円超えるじゃないか!!
「あの、こんなくだらいアプリ、つけないといけないのでしょうか?」
お姉さん、ニコニコしながら
「でも、31日間無料ですから。」
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(本文と写真とは関係ありません)
それ答えになってないぞーっ!!
うちの相方も気を取り直して
「これで、機器代が安くなっているのですかね?(本来の機器代全額払って、くだらないアプリ入れないようにできないですかね?)」
と質問。
その女性、
無言。
押し問答を繰り返すこと数分、
根負けして、というか、結論は変わらないようなので、スマホパックの話は置いておいて話を先に進めます。
すると、こんどはスマホのケース・液晶保護フィルムとSDカードを売りつけようとします。バカ高いのを売りつけるんだろうと予想ができたので、「結構です」と言おうとしたら、すでに相方が売り場まで連れていかれてしまいました。
まあ、新しいスマホが買えて気分を良くしているのだから、少しの散財ぐらいいいかと思っていたら、さすがに値段がべら棒に高かったらしく、断って戻ってきました(なんたって月々の分割金額が表示してあるくらいですから)。
「GOOD JOB!!」
何気にカウンターに表示してあるSDカードの値段見たら、64Gで19,800円とか書いてありました。あぶねー!!amazonや楽天なら1,500円で売っているよ。
こうして、紆余曲折、様々なトラップをやり過ごして、最後まで手続きをして、やっと機器代を一括払いする段になりました。
するとその窓口の女性。「あれっ、機器代いくらと言われましたか」と言うので、「20,000円ぐらいだった思います。」というと、確認してきますと言って、奥に引っ込んでしまいました。
戻ってきたお姉さんの口から、また、驚愕の結論が。
「この機種は端末購入サポート適用と乗り換えボーナスが適用になりますので、
「0円です。」
「なんだとーっ」
あの怪しげな男、2重に嘘つきやがったな!!どおりで挙動不審だと思った。
それとも、安く言っておいて、アプリパックでびっくりさせ、本体0円で油断させるという、警察の取り調べ室のデカ二人の役割分担みたいな段取りができているのでしょうか。
でも、どう見てもあの怪しげな男性、いわゆる新聞販売店とは何の関係もない「新聞勧誘員」と同じ匂いがします。
適当なこと言って契約条件を固めさせ、あとは窓口の女性に引き渡せば、1件いくらの日銭が入るみたいな人なんじゃないでしょうか。
押し売りとか詐欺師とか会ったことがないので、ドギマギして疲れてしまいました。
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そしてやっとのことスマホを手に入れて店を出ようとすると(既に午後3時近くです)、老夫婦が窓口で、同じように訳の分からない説明を受けていました。きっと、訳の分からないまま、言われるままに、2万数千円のSDカードも契約しちゃんだろうなと気の毒になりました。
後日談:
結局フレッツ光をドコモ光に乗り換えても、たいして安くなりませんでした。
長年の契約と2年割に入っていたので、フレッツ光が消費税込み4,860円+プロバイダー1,166円=6,026円
ドコモ光の月々5,400円というのは税抜きですから、結局5,832円で差額がたったの194円
今回の乗り換え出費ですが、フレッツ光の解約手数料は「転用」という扱いなので期間にかかわらず発生しないとのことですが、ドコモ光の工事費が3,000円かかります。
スマホの月額料金が安くなるといっても、2,000円ぐらいというのは、もっと高いスマホ契約をした場合で、今回の契約だと、契約月から12か月のみで、かつ、カケホーダイライトでは月々350円、データパックMは月々800円の値引きになるだけですから、合わせて1,150円×12か月=13,800円
結局節約できたのが、1年後でやっと、194円×12か月+(13,800円ー3,000円)=2,328円+1,300円=13,128円(実質月々1,094円の節約) 2年後からは年間たったの2,328円(月々194円の節約)の節約というお粗末な結論。これで、通信速度でも落ちたらどうしよう。
更に乗り換えによって、フレッツ光のポイントが消滅してしまうので、欲しくもないカタログギフトと交換してしまいました。また、スマホパックと同様な月500円の光リモートサポートに無理やり入れられたので、
このままいけば完全な赤字です。
更に「光スマホ割」だって、条件を本当に満たしているか確証がありません。
口車に乗せられた自分が馬鹿でした。
「結論」
良い社会勉強しました。研究もしないで、魑魅魍魎の巣窟に飛び込んだ自分が馬鹿でした。二度とこういうところには近づきません。
それに引き換え、楽天モバイルはいいですよ。そっけないくらい何にもしてくれない代わりに、訳の分からない何とか割とかないし、何も押し売りしませんし、詐欺まがい行為もしません。


この内容に偽りありませんから(因みに私は楽天の回し者ではありません)。
