どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

5月19日(土)のつぶやき

2018年05月20日 06時17分19秒 | イベント・ライブ

映画作品は原作付きありき?

2018年05月19日 19時35分00秒 | 映画
このアンケートを見て...。

その主旨は違うけど、あらためて思いましたね、映画の企画には原作がないと実現できないんだなぁと。
「シン・ゴジラ」で名を上げた樋口真嗣さんですが、TVアニメ「ひそねとまそたん」へのインタビューが印象深いです。
樋口>こういう作品は、実写(映画)だと絶対にやらせてもらえないんですよ。実写ではほぼ原作がついて、それに沿って作らなくてはならない。アニメもそういうケースが多いですけど、まだクリエイターが好きなようにやらせてもらえる余地が残っているように思います。
─それはどうしてでしょう?
樋口>世の中から決断する力が減っているからですかね。特に実写は会社というものを背負ったときに、オリジナル作品という得体の知れないものに賭けられるような担当者がいない。(TVブロス、2018年6月号より)

プロデューサー・鈴木敏夫さんも、まだ無名だった宮崎駿さんの監督作品を実現するために奔走したときのことを書いてますね。
会議に大映の人が加わって、「映画は原作のないものを作って当てるような、そんな簡単なものじゃない」と言われました。僕は頭にきましてね。宮さんに「ダメでした。原作のないものは映画化できないと言われました」と伝えたんです。そうしたら宮さんが「じゃあ、原作を描いちゃいましょうか?」と提案してきたんです。それで漫画版『風の谷のナウシカ』が生まれるんです。(映画道楽より)

原作が必要だってのなら、普通は何か良い作品はないかと探す方向に行くと思うんですが、それを創出しようという宮崎さんの力量・引き出しの豊富さが凄い!としか言いようのないエピソードです。

巨匠と呼ばれる小津安二郎・黒澤明クラスであれば、会社も信任してオリジナルを許したんでしょうけど...まぁ億単位のお金を集める(集めやすくする)には、原作(それもヒットしているもの)という担保が必要なんでしょうねぇ...。

あらためて映画と原作との相関性とか企画実現の難しさを考えさせられた次第です。



へぇ〜!意外な事実(^_^;

2018年05月18日 19時50分00秒 | 話題
記事によると大方の図書館は、「自習」を禁止していたんだそうです。

全く知らなかった...というか、学生の頃は半分かそれ以上、テスト前なんかの自習に利用するための施設だという認識でした。

そういう認識は文化としても定着していて、小説・漫画・映画・アニメなどなど、学園モノと呼ばれるジャンルでは必須の背景でしたし、現実においても頭の良い真面目な人ほどやってるワケなんだけど、ルール違反だったとはねぇ...。

私も学生時代には利用してたけど、そんなことで注意された記憶はない...友達とお喋りして怒られた事はあるけども(^_^ゞ

既成の事実というか、世の中的に認知されていることなので、今後は見直され、自習の利用もOKな方向になっていくだろう..という感じなんですけど...いやいや、わからないもんです(^_^;



5月17日(木)のつぶやき

2018年05月18日 06時11分07秒 | イベント・ライブ

高畑さんと富野さんの関係は...。

2018年05月17日 20時52分00秒 | 話題
先日挙行された「高畑勲さんお別れの会」には富野由悠季さんも出席されていました。


フジテレビ「ノンストップ!」にて富野さんのインタビューが...大変貴重なものなので、書き起こしておきたいと思います。

「機動戦士ガンダム」は「赤毛のアン」が始まった頃に始めてたんですけど、なんで巨大ロボット物でありながら、ああいう話しとか、ああいうキャラクターを作れるようになったのかなと、今回高畑さんの訃報を聞くまで自分の才能で作れていたと思ったのね。「アルプスの少女ハイジ」と「母をたずねて三千里」の影響って、凄く大きかった。

ファースト・ガンダムと呼ばれる「機動戦士ガンダム」、その作風は「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」に流れる空気感を共通するところが多く、富野さんの口からダイレクトに聞けて本当に嬉しく、溜飲が下がる思いがしました。

「アルプスの少女ハイジ」の時に高畑監督から教えられたのは、演出的に飾る必要はないんだ。当時のリアルと言う事で言ったら、テーブルの上に直にパンを置いちゃうし、チーズも置いちゃうし、そういう食事のスタイルなんだよ。いやそれだとちょっと抵抗感があるんだけど、今でもやってますよスイスの人はって言われちゃうとグウの音も出なくなる。高畑監督というのはリアリズムで描くっていう事が物語を伝える上で確実に伝えられる方法だって事をご存知だった。

当時はかなり演出方針に齟齬があったようで、富野さんが作成・納品した絵コンテが結果的にかなり変更されていた...と憤懣こめて語っていたのを聞いたことがあります(^_^; 反面教師ってほどでもないけど、その不満の反動が知らず知らずの内にガンダムの人間模様やストーリーの構築に反映され、富野さんなりに学び取っていたということになったんでしょうかね...。

リアリズムを引き継いだって言うと、物凄く判りやすい気がするけど、簡単にできる事じゃない。俺は3分の1くらいはやってみせたよと言う自負はあります。だから高畑監督にも、高畑監督の周囲にいる人にも嫌われるかもしれないけど、本当この一カ月あまり、高畑監督って、僕の師匠だったって思うようになりましたね。

相変わらず尖った話しっぷりですが(^_^;、これまでの長い年月を思えば...ということかと...。

NHKのニュースでは、富野さんを穏やかな表情で歓待する宮崎駿さんが写されていました。

この二人は奇しくも同い年...どこか近親憎悪とか異母兄弟のような...水と油みたいな関係かなと勝手な外野視線で見てましたけど...アニメ業界で切磋琢磨し、結果的に牽引してきた者同士...相通ずるものがあるのだと思います。

こんな時でもないと、こんな姿は見ることはできない...皮肉なことですが、彼らの作品を見て育った世代としては、どこかコソバユイものを感じた次第です(^_^;



5月16日(水)のつぶやき

2018年05月17日 06時12分19秒 | イベント・ライブ

幻のジェットエンジン

2018年05月16日 21時25分00秒 | 話題
国際基督教大学(ICU)構内で、未完の陸軍戦闘機「火龍」の排気ノズルと見られる部品が見つかったということで...。

他にも「橘花」という有名なジェット戦闘機の試作機もありますが、もうちょっとのところで終戦に。

日本の物作りを示す遺産とも言えますけど、古びたその姿はどこか古代の土器を思わせます。

そう言えば以前「ここまで調べた『この世界の片隅に』」で、片渕須直さんが「火焔土器です!」と見せてくれたエンジンもまさにそんな風でしたしね(^_^;


共通する味わい深いものを感じました...まさに近現代を象徴する「器」なんですよね...。



高畑勲さん、お別れの会...

2018年05月15日 21時20分00秒 | 話題
行きたかった...行って一言感謝の祈りを捧げたかったのですが、今日は母の通院とバッティングしてしまい...かないませんでした。

テレビのニュースなどで見聞きしましたけど、宮崎駿さんの追悼がとても心に響きますね...「雨上がりのバス停での出会い」...宮崎さんだけが心に仕舞っておいた大切な想い出を聴かせていただきました。


宮崎さんは「太陽の王子 ホルスの大冒険」のエピソードも語っていたようですが、(自分が確認した限りではありますが...「ミヤネ屋」とか20分近くも尺を取っていたにも限らず...)なぜかメディアは全く取り上げてませんでした。東映動画時代の事は禁忌なのか...それとも古すぎるからなのか...「アルプスの少女ハイジ」以降、ジブリ時代の事ばかりなのが、個人的にはちょっと解せません。

高畑さん・宮崎さん、そしてプロデューサー鈴木さんはヘビースモーカーとしても有名でしたが、9年前に主治医の方から高畑さんに対し厳しく禁煙を求められたというエピソードも...。

その三人が対面して、説得を行ったそうですが(スモーカー同志なので説得力がないっちゃないですよね...(^_^;)、きっぱりやめたそうです。

イタズラ心で、ちょっと意地悪にそばでタバコ吸っても...。

どこか二人の関係を端的にあらわすエピソードですね(^_^)

メディアは散々「ライバル」と言ってるけど、そんなんじゃないですよね。私のような者が言うのは烏滸がましいですが...ゆっくり歩いているように見える高畑さんを全速力で追いかける宮崎さん...でも...走っても走っても追いつかない...そんな自分に振り向いてもくれない...そんな関係だったんじゃないかなと思います。

宮崎さんの前では決して言わなかった本音を、WOWOWのドキュメンタリー番組「高畑勲、『かぐや姫の物語』を作る」のラスト、試写会後に控え室で漏らしているように感じて、印象に残ります。

「面白かったなぁ...自分で言うのもなんだけど...タバコ吸いたくなっちゃったな(笑)」

あらためて...心からご冥福をお祈りいたします。



5月14日(月)のつぶやき

2018年05月15日 06時06分27秒 | イベント・ライブ