今まで「長尺版」とされていましたが、ついに正式タイトルが公表されましたね(^_^)
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』...原作題名の前でも後ろでも無く、間に挟み込むという非常に希有な形に。
もちろん原作者・こうの史代さんの同意は得ているのだそうですが、思い切ったというか、片渕さんの強い意志と覚悟が感じ取れました。
同時に特報ティザー映像も...。
流れる楽曲はコトリンゴさんによる「悲しくてやりきれない」。
紅を薬指にとり、描いていく...。
監督 片渕須直
原作 こうの史代
音楽 コトリンゴ
主演 のん
ここではひとりぼっち、と思ってた。
この世界の(さらにいくつもの)片隅に
「『リンさんを探して』...そう...うちの声が言うのが聞こえた」
2018.12
現状、なにもいうことはありません。
「主演 のん」...“主演”が付いたことにより、単に声優として出演しているだけではなく、矜持を感じます。
微妙に掠れがかった声も、可愛いだけではない、大人の女として「すずさん」を表現しようとする意思が見え隠れします。
「ここではひとりぼっち、と思ってた」というコピー、そしてメインタイトルに加えられた「さらにいくつもの」という言葉...2年ほど前に公開され、数え切れないほどの舞台挨拶をし、ステージから見た光景...この作品を愛するのは決して「ひとりぼっち」なのでは無く、「いくつもの」泣いている人、笑っている人、考え込んでいる人...片渕さんは片隅に生きる名も無き人をたくさん直に見て、接してきた人です。
そういう想いが自然にタイトルになったと...。
ポスターのビジュアルも畑にポツンと一人いる すずさんから、リンさんと二人になった。失われていたピースが填まったとも受け取れるけれど、桜をバックにした光景はファンとして純粋な気持ちで待ち焦がれていたものでもあります(*^m^*)
尺が長くなったことが大きな話題になり勝ちだけど、新作シーン・カットを30分追加する...片渕さんの構想として、そんな単純なものじゃないということは容易に想像できます。
既存のシーンと整合性をもたせるため、かなりの部分を手直ししているでしょうし、制作体制のラグの影響でどうしても作画タッチが微妙に変わるので、ただ並べただけではチクハグな印象になってしまう...一つの作品として均一化するため...ひょっとしたら大半のシーンは描き直されている可能性だってあります。
おそらく...リメイクに近い、新作といって良いほど生まれ変わった作品になるのではないかと...。
音響もさらにブラッシュアップされ、メリハリと情報量豊かなクオリティになるのではないかと...まぁこれらは勝手な妄想ですが(^_^;
今年の12月ですか...思ったより早かったですが...知ってしまうと一刻も早く目にしたい!早く来い来い12月!\(^o^)/
明後日28日(土)はユジク阿佐ヶ谷で久々の鑑賞となりますが、片渕さんの発表後初の舞台挨拶ということになります。台風の情勢が気になるところですが(^_^;、どんなお話しが聞けるかますます楽しみとなりました(^_^)