どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

この世界の片隅に、TVドラマ

2018年07月16日 19時00分00秒 | TV
昨夜15日(日)TBSでの第一話放送。

実写でのTVドラマ化は以前の日テレ版がトラウマになっちゃってたので、内心不安だらけ(実際ティザースポットみた第一印象もウ〜ムって感じ)でしたけど、ハードルをウ〜〜ンと低くして視聴に臨んだのもあって、コレジャナイ感やエグ味も薄く、とても見やすい仕上がりになってました。

ドラマ制作陣にとっては、あまりに大きな存在であるアニメ映画版を前にして、このタイミングで映像化する意味や演出方針を巡って、かなり悩み練りに練った形跡を感じたからです。

そもそも、こうの史代さんの原作に登場する人々はキッチリと描き込まれていない部分が多く、それは敢えて読者の想像にお任せとして意識的に余白としているんですね。

そこに人間模様を豊かにする群像劇として想像の余地が多分にあるワケです。

私個人の想いとしては、すずさんを始めとする北條家の人々はアニメ映画で綿密に描かれているので、むしろ鬼ィチャンや水原さん、そして妹のすみちゃんなどをピックアップしてオリジナリティを強く打ち出してほしいなと感じました。

こうのさんもTVドラマ化発表に際して、

連続ドラマは、連載漫画ととても近い形の映像化だと思います。実写ならではの要素も楽しみです!」と仰る通り、一週間の間隔を行間と捉え、長く時間をとって描く要素をリアルタイム性をもって、幹となるストーリーを拡張する枝葉の部分を楽しみましょうということで(^_^)

まぁやり過ぎると、原作から離れてしまう危惧もありますけど、そこは脚本と演出の手腕に期待するしかない部分です。

アニメ映画版のような心が強く揺さぶれ滂沱の涙...ってことはまるでありませんでしたが(^_^;、第二話も普通に見続けて行こうという気持ちにはなっています。

なので、要はアニメ映画版とは別モノとして楽しもうということですね(^_^)

実写の強みでもある広島・呉の野外ロケにも注目です。

呉のランドマーク的存在でもある旧澤原家住宅「三ツ蔵」。


現在と戦前...周囲の家屋含め、植え込みを微妙に変えたりしてなかなか頑張っております(^_^)

北條家へ向かう途中、急勾配の道。


戦前のものはもちろんCG処理ですが、クオリティが顕著に感じられるカットです。

長ノ木からの眺望。


すみちゃんの「こんとなとこまで上がって来たんじゃねぇ...」と感嘆するシーンですね。

北條家の家屋含めて周囲も丁寧に作り込まれているのも好印象です(^_^)




リアルタイムらしいなぁと思ったのは、片渕須直さんのツッコミが入ったこと(*^o^*)

Twitterでのつぶやき(今は削除された模様(^_^;)で、このシーンで停泊する艦船の方向が逆じゃないのかと!こういうディテールは流石のコダワリですね(^_^)

私がちょっとアレ?って思ったのは呉市内から灰ヶ峰を望むカットです。

消防署の櫓が入っていてもおかしくないのに見えてないなぁ...と。

この櫓はすみちゃんの淡い恋物語で重要なポイントになるものなので...そのエピソードは期待できないってことかなぁ...(´д`)

あと、これも片渕さんのコダワリで描いた灰ヶ峰の山頂付近ですが、今と違って木々がなく、禿げ山に近い感じだったらしいんですね。

まぁ重箱の隅ツツキですけども(^_^;

そして久石譲さんによる劇伴もなかなか(^_^)

久石さんと言えばジブリというイメージが強いけど、私はNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」との繋がりを感じました。

なので、明治から連なる戦前までの日本の雰囲気をよく出している感じがあって、素直に馴染めてしまいました。流石の久石クオリティです(^_^)

エンディングテロップで「special thanks to 映画『この世界の片隅に』製作委員会」との謝辞も...

予告や特集番組ではスルー感あったので少々カチンと来てましたが(^_^;、ここはまぁ素直に受け入れておきましょう。

ということで、今後の展開次第で、このドラマの評価も変化しそうですけど、第一話を見た限り、良い感じのスタートだと思っています(^_^)

「小姑・径子、来襲」だそうです(笑)

尾野真千子さん演じる径子さん、シットリ感は薄いイメージですけど、独特の迫力と関西ノリのボケ・ツッコミ感が楽しめそう!

第二話も15分の拡大枠、楽しみです(*^m^*)



7月15日(日)のつぶやき

2018年07月16日 06時11分54秒 | 事件・事故・災害

パンドラの箱

2018年07月15日 18時21分00秒 | 話題
90年代後半にさしかかった頃、自分の子供らにネット接続を許すかどうか迷ったとき、この言葉がよぎりました。

17歳の少年がハッキングしてとんでもない犯罪を犯す...今では珍しくもない事例ですけれども、こんな記事を目にする度に、20年以上も前よぎった不安はすっかり現実の物になっちゃったなぁと実感します。

ネットは大きな恩恵をもたらし、市民も多面的な情報を得られるようになったし、買い物など生活への利便性の向上は計り知れません。

しかし反面、副作用というか、麻薬的...もっといえば猛毒にもなり、従来考えられなかった事件が次々と...。

開けてしまった箱は、覆水盆に返らずの例えの通り、元に戻ることはできない。

どんな使い方、接し方をするかは個々人の判断にゆだねられる...幸いにして、私の子供は良くも悪くも無難な線をいってくれましたが(^_^;

パンドラの箱、あらゆる災いが飛び出したあと、たった一つ残ったものは「希望」だったと言いますが、件の少年(現在は20歳)には何が残ったのか...これからの人生をどう生きていくのか...。

彼のみならず、今を生きる全ての人々に突きつけられているようにも感じます。



7月14日(土)のつぶやき

2018年07月15日 06時09分36秒 | 事件・事故・災害

本を読むのは...

2018年07月14日 20時35分00秒 | 話題
デジタルとネットが進んだ世の中で、古来のフォーマットである紙を組み合わせて作り上げた書籍の行方。

いろいろな形で取り上げられますが、根本的に「本」を好んで読む人の割合はどんなもんなんだろうと、なかなか興味深いアンケートです。

なんと9割近く「好き」であると。

まぁ回答者に偏りがある気もしますけど、それを差し引いても3分の2くらいは肯定派なのかなと。

私自身も好きだし、常に何かご不明な点などありましたらお知らせ下さい。は読んでいます...まぁ積ん読多いし、挫折も...なんですけどね(^_^;

付随して書店のこともありますけど、都心部にある大型書店でもない限り、近隣にある店は売れ筋しかないし、ほしいものが手に入りづらい。なのでやはりAmazonなどのネット通販を利用することが増えてしまっているんですけどね。

本自体の電子化も一時世の中を騒がせたけど、どの程度影響したのかイマイチよく分かりませんね。

私の場合はこだわりなくケースバイケースってところかな。手に入りやすい方法優先って感じです。



7月13日(金)のつぶやき

2018年07月14日 06時08分28秒 | 事件・事故・災害

未来のミライ、鑑賞

2018年07月13日 20時30分00秒 | アニメ
試写会ってどんな感じなのか、ちょっと判らなかったので、開場時間(18時)よりも15分くらい前に到着。

会場はユナイテッド・シネマ新座、そのロビーは「未来のミライ」推しで、様々な形で装飾されていました。

作品にも登場するグッピー(?)でタイトルが...なかなかリキ入ってますな(^_^;

で入場方法が判らなかったので、館員さんに聞くと「チケットカウンターに当選ハガキを出して、チケットを発行してください」とのこと。

通常のチケット購入と同じで、空いている席を選んですね。

ちょっと前の方すぎかなと思いつつ、前通路のあるど真ん中をチョイスしました。

18時半、通常上映と同じように予告編を15分くらい見せられて、なぜか映画泥棒なく本編開始。

いよいよ1時間40分の細田守さん最新作の始まりです。

ネタバレはしませんが、本作をこれから楽しみにしている方は以下は読まない方が良いと思います(^_^;






































ダメでした...一言で言えば...やっぱり自分には細田ワールドは合わないんだなぁと実感するばかりで...(´д`)

1時間40分は尺としては短めなのに2時間半くらいに感じました。

それほどクドくて、ストーリーに一貫性も感じられず、いろんなエピソードも一つだけ心の琴線に触れるものがあったものの、ほとんど違和感と馴染めない感のオンパレード。

細田作品をお得意(?)な情報量・密度が過剰なクライマックスもネガティブ過ぎて、早く終わってくれ〜と思うほど苦痛を感じるばかり。

私なりの印象と解釈なんですが、この作品ってもしかしたら1時間にも満たない短編企画だったんじゃないかなと...作っている内にプロデューサーやら製作委員会やらスポンサーから地味だの物足りないだの言われ、あ〜しろこ〜しろと様々なリクエストが来て、どんどん足し付けて行って、あらぬ方向へとネジ曲がり、まとまりのつかないものが出来上がってしまった感じ。

全体的に足し算だらけなんですよ。細田さん...まとめ上げるのに相当な苦悩があったんだろうなとも感じられました。

エピソードで一つだけ引っかかったと書きましたけど、なんとなく想像はできてました。おそらく「この世界の片隅に」に影響は受けているだろうと。

図星でした。今までの細田作品に全くなかった描写はが入っていたからです。

それもちょっとストレート過ぎるくらいのね。でもそのシーンだけ涙が出てしまった..それは「この世界の片隅に」を感じたからだと思います。

それとVCもダメでしたね。まず主役の4歳児・くんちゃんを担当した上白石萌歌さんが大きなミスキャストと感じました。

まったく4歳の男児が発する声に聞こえず、17〜8歳の女性が声色使って無理していて、終始違和感しかありませんでした。普通に女子高生ミライちゃんの声やればいいのにねぇと。

そのミライちゃんを黒木華さんがやったのも何だかよく判らずでねぇ...(´д`)

...ってなことで...そうだなぁ...今までの細田ワールド(『サマーウォーズ』とか『バケモノの子』とか)が面白いと思った人には受け入れられるのかな。

そうじゃなければレンタルとかTV放送待ちでも充分かなと。

個人的に試写会で見せてもらえたのが最大の救いでラッキーだったという感じでしたね(^_^;

同行したカミサンも大体同じような感想でしたし...。

う〜ん...やっぱり映画作品って、足し算だらけのものはダメですね。いかに引き算ができるかが勝負なんだなと感じた次第です...でもそれは世の中に数多いるホンの一握りの人しかできないって事なんでしょう。



今日のお楽しみ(^_^)

2018年07月12日 16時05分00秒 | アニメ
ネットで試写会の知らせをみて、何気なく応募したのですが...

当選通知が来まして\(^o^)/

お題は「未来のミライ」、監督は細田守さんによるオリジナル作品です。

しかも会場はクルマで15分と至って近場!これを逃す手は無いと!

仕事がちょっと立て込み気味なんですけど、なんとか時間作って行ってきます(^_^;

観た感想は後日に...まだ一般公開前なのでネタバレないように印象のみ書こうと思っております。



7月11日(水)のつぶやき

2018年07月12日 06時10分30秒 | 事件・事故・災害

タイ洞窟、全員救出

2018年07月11日 14時36分00秒 | 事件・事故・災害
5キロにも及ぶ地の底からの救出...。

人工的なトンネルとは違い、複雑な形状と起伏の洞窟で5キロって...考えただけでも気が遠くなる距離です。まずは全員救出されたとのことで、素直に喜びたいと思います。

その方法についてはいろんなアイデアをもって議論されたと思いますが、やはり最終的にはフルフェイス型の潜水具を使い、ダイバーがサポートすることで乗り切ったようです。

怖かっただろうなぁと思うのですが、メンタリティーの違いも感じましたね。

付き添っていた25歳のコーチもですが、タイは成人に達する時期に短期出家といって数ヶ月お坊さんとして修行する習慣があるらしい。

そういうのもあってか、心の在り方みたいなことを遭難しても子供達に教え、パニックにならずに済んだそうです。

発見の一報で、洞窟内の子供達の映像を最初みたとき、その表情に想像していたものとは違う...言葉でいうのは難しいけど一種の落ち着きを感じたんですね。

あとからタイ仏教の習慣を思い、なるほどなぁと感心したワケなんですが(^_^;、日本も含めて他の国ではなかなかこうはいかないだろうなぁとも。

日本だとこういう事件・事故がおきると、自業自得・自己責任・社会的迷惑の声も上がり、当事者へのバッシングになったりするけど、当地ではそんなこともないようです。

洞窟に入ったのも、遊びや悪ふざけではなく、宗教心の意味もあったようだしね。

ただ、救出に参加したダイバーが犠牲になったことを考えると、その思いは大事にすべきだし、これからの人生を大切に有意義なものにしてほしいものですね。