英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2023年の梅雨明け

2023-07-23 08:43:35 | 気象
 昨日(7月22日)、「関東甲信と東北南部・東北北部が梅雨明けしたとみられる」と気象庁から発表された。
 6月25日に沖縄、6月26日に奄美、7月20日に中国、近畿、東海、7月21日に四国、北陸(←“地方”は省略)梅雨明けしている。これらはすべて“速報値”で、後に訂正されることもある。
 九州はまだ梅雨明けしていない(と見られている)

 今年の梅雨明けの特徴(あくまで梅雨明けの特徴で、梅雨全般を指しているわけではない)は、《太平洋高気圧が勢力を強め、梅雨前線を北に押し上げる》といった本来の梅雨明けパターンではなく、《本州の南海(太平洋沿岸付近)に梅雨前線がが存在した状態で、日本海付近の高気圧が勢力を強めながら暖化して太平洋高気圧と同質化した。そのことにより、梅雨前線も弱まっていった(梅雨前線は太平洋気団と日本海上の気団との性質の差により特質化したモノ)
 当初の気象庁などの予報では、梅雨前線が東北北部に押し上げられ(これにより秋田付近の大雨が引き起こされた)、そのまま梅雨明けするものと見ていた。ところが、途中で予報が再び南下すると変更され、梅雨明けがずれ込んだ。

 よって、このパターンの梅雨明けは、太平洋高気圧が勢力をグンと強めたわけではない、つまり、例年ほど太平洋高気圧が勢力を強めたわけではないので、「日本海付近で太平洋高気圧化した高気圧が弱まる→盛夏状態が長続きせず天候不順」となることが多い。
 九州の梅雨明けが遅れているのは、太平洋高気圧の勢力が通常の梅雨明けの時ほど強くないので、高気圧勢力の縁の九州に高湿の気流が流れ込みやすいのでにわか雨が降りやすく晴天が安定しない為。

 ただ、今のところ、(例年通りでないやや弱い)太平洋高気圧がある程度の強さを保つため、晴れの日が続くと見ている。しかも、高温高湿の暖気が流れ込みやすい状態が続く為、しばらくは酷暑の日々が続くようである。
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東北地方・北陸地方で梅雨入り……言っちゃって、いいのかな?

2023-06-11 22:17:35 | 気象
きょう(6月11日)午前11時、東北地方と北陸地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表した。
北陸地方は平年通りで、東北南部地方では平年より1日早く、東北北部地方では平年より4日早い梅雨入り。


 今朝、町内の草刈り作業があり、雨を体感した。(30分かそこらで、雨も強くなかったので、ずぶ濡れになるほどではなかった)
 雨は朝方だけで、昨日の段階では月曜日も雨マークはなかったので、北陸地方の“梅雨入り”はまだ先だろうと思っていた。
 しかし、お昼のニュースで、「北陸・東北地方が梅雨入り」と報じられていた。

 (毎年思うのだが)“梅雨入り”を認定することに意味はあるのだろうか?
 統計的と言うか、大まかな天気の傾向を知るのに、便利ではある。
 例えば、「今年の梅雨は、○月△日~×月▲日の※※日で、梅雨の総雨量は**ミリ」というように。

 でも、実践的?には、梅雨入りしたと言っても、意味はない。
 “梅雨入り”したと気象庁が発表したので、天気の神様が《ん?それなら、雨雲をもう少し作らないと》とか、梅雨入りしたことを受けて、《梅雨手当》を気象庁(国)や企業が出すわけでもない。

 そもそも、“梅雨入り”や“梅雨明け”が、ハッキリしない年も多く、後になって訂正される年もある。
 昔は「梅雨明け(梅雨入り)宣言」とか、張り切っていたが、現在では「梅雨入り(明け)したものと見られます」とトーンダウン。

 で、今年の北陸の梅雨入りだが、火曜日辺りから雨が降らないので、今日、“梅雨入り”を逃すと、しばらく“梅雨入り”できない。
 そこで、《ええいっ、“梅雨入り”を発表してしまえ》と……

 でも、福井の週間天気予報は、火曜日以降、曇り、曇り、曇り時々晴れ、曇り時々晴れ、晴れ時々曇り、曇り時々晴れ…なんだけど。いいのかなあ?

 そんな感じで“梅雨入り”を発表しているのなら、《“梅雨入り”、”梅雨明け”なんて、発表しない方がいいと思ってしまうのである。
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寒気南下のズレ  ~報道人なら…~

2023-03-25 18:07:27 | 気象
昨日(2023年3月24日)のアメダスデータ(気温)


 寒気は北西から南東に流入してくるので、日本海側と太平洋側では半日~1日ぐらいの時差がある。
 昨日の午後、福井には寒気が南下していて12℃と肌寒く、寒気が到達するのがまだまだ先の関東地方は23~25℃くらいあった。

 関東の人にとっては、「暑さを感じるほどの暖かい一日」という印象だったようだ。
 だから、関東や太平洋の人が「今日は暑かったよね」というのはその通りで、異論は全くない。
 しかし、報道・ニュース番組で、しかもキャスターが「今日は暑かったです」というのは、少々問題を感じる。
 音声や映像を電波で全国に情報を発信しているのだから、受け手の全国の人を視野に入れて、言葉を発すべきである。
 だから、「(日本海側は気温が下がってきましたが、)関東地方は暖かかったですよね」と言うべきだ。
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今回(2023年2月21日)の寒気

2023-02-21 09:54:50 | 気象
昨日(2月20日)から寒気がやってきている。
今日がピークで、やや足早に去っていく。

今朝(2月21日午前9時)の上空1500mの寒気図

前回(2月15日)や先月(1月24日)の最強寒波の時と比べると、若干、南下具合が小さいが、ほとんど同じとも言える。

前回(2月15日)の寒気の寒気予報図

先月(1月24日)の最強寒波の時の寒気図が下図。


 しかし、今朝の最低気温(福井市)は-0.5℃(05:52)で、9時50分には既に3.3℃まで上がってきている。
 今日の予想最低気温は0℃、最高気温は4℃だが、もう少し上がるかもしれない(ちなみに、2日前の予報では予想最高気温は2℃)。
 と思ったら、10:30から10:40にかけて、2.4℃→1.1℃と急降下。とにかく、今回の寒気は濃淡があるらしい。
 積雪も3cmしかない。昨日から筋状の雪雲がやって来るが、それほど発達していないのか、隙間が多く、止み間が長い。時折、日差しもあった。

 寒気図では、-6℃以下の区域しか分からないので、図の見た目の差は小さいが、寒気の深度が浅く、濃度・密度も薄いのかもしれない。

 それほど寒くなく、雪も降らなくて、良かった。
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2月9日時点での《2月15日の予想気温》の検証

2023-02-16 10:54:02 | 気象
2月9日時点での《2月15日の予想気温》の検証です。
(参照:「2023年2月15日の寒気(2月9日時点の予報)【追記あり】」

【2023年2月9日発表の2月15日付近の予想気温】
        気象庁  気象協会  お天気.com

2月13日(月)  10/3   10/7    11/3 
2月14日(火)   6/0    5/2     6/0  
2月15日(水)  4/-1    3/-2    8/-1  

2月16日(木)  6/-1    0/-4    1/-3
    (予想最高気温/予想最低気温) 


 実際の気温
13日 最高気温 8.1℃ 最低気温 4.4℃
14日 最高気温 5.5℃ 最低気温-0.8℃
15日 最高気温 2.5℃ 最低気温-1.5℃


 13日については、低気圧の発達具合や寒気南下のタイミングで、気温が大きく変わる。半日単位のズレで、見かけの最高気温に大きな差が出るので、検証はあまり意味がない。(暖気が残っていて、その日の未明に最高気温を記録することは多い。例えば、昼間の気温が2℃ぐらいでも、午前1時ごろに暖気が残っていて9℃あるとすると、その日の最高気温は9℃となる)
 14日、15日について検証すると、各団体の予想気温は若干高めだが、“外れ”というほどではなかった。最も的中具合が良かったのは、気象協会だった。

 ……記事として、ここで終わるのは面白くないので(私の気持ちとして)、もう少し、前の段階での予報に遡ろう。
 もともとは「(しつこく)週間予報考察(検証)【追記、追記2あり】」(2月7日記事)の予想気温に大きな疑問を感じたのが発端であった。
 この時(7日)の予報が 《14日 最高気温 9℃ 最低気温 1℃  15日 最高気温 8℃ 最低気温 1℃》とあまりにも暖かい予報だった(気象協会の予報は《2月14日(火) 予想最低気温 0℃ 予想最高気温 4℃》)

 これは、“大外れ”と言って良いだろう。
 気象庁の8日発表予報も《14日 最高気温 6℃ 最低気温 0℃  15日 最高気温 4℃ 最低気温 -1℃》だった。


 私は、よく気象庁の「2週間予想気温」を閲覧するのだが、かなりの“おざなり感”を感じている。

 なお、来週、21日(月)から23日(水)にかけて、また寒気が南下してくるようです。
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2023年2月15日の寒気(2月9日時点の予報)【追記あり】

2023-02-09 09:52:43 | 気象
「(しつこく)週間予報考察(検証)【追記、追記2あり】」(2月7日記事)の続きです。
(明日・10日は関東甲信越で雪が降りそうです(西日本の山沿いでも)。今のところ、都心でも5cmほどの積雪があるかもしれないとの予報。寒気の流入次第で雪の降り方も変わりますし、みぞれ程度で済むかもしれません。最高気温も4℃で寒い一日となりそうです)

今日(2月9日)の予報での、2月15日の天気図と寒気予報図


先月の最強寒波の時の寒気図(1月24日)が下図。

 この時と比べると、若干、寒気の南下程度は軽いが、かなりの寒気南下だ。

 ただ、今度の2月15日の上空5000mの寒気予想は

 で、北陸に限って言うと、大雪にはならない模様(北日本の方々は大変かもしれません)

各団体の予想気温(スマホ用画像は文末にあります)
【2023年2月9日発表の2月15日付近の予想気温(福井市)】
        気象庁  気象協会  お天気.com 2月7日発表の気象庁予報 同気象協会の予報
2月13日(月)  10/3   10/7    11/3       13/5        11/9
2月14日(火)   6/0    5/2     6/0        9/1         4/0
2月15日(水)  4/-1    3/-2    8/-1       8/1        確認できず
2月16日(木)  6/-1    0/-4    1/-3      確認できず     確認できず
       (予想最高気温/予想最低気温)
  気象庁の下方修正が著しい

 今後、気象庁の下方修正が予想されるが、先月ほどの極寒ではなさそう(かなり寒くなりそうだけど)早速、今日(9日)11時発表の予報で15日の予想気温が2/-2に修正されていた。
 今のところ、寒気の予報は15日が南下のピークなので、16日には寒さが緩みそう。(15日夜から16日朝にかけて晴れれば、放射冷却で厳しい冷え込みになるかも)

《スマホ用画像》横画面でご覧ください
【2023年2月9日発表の2月15日付近の予想気温(福井市)】
    気象庁 気象協会 お天気.com 2/7発表の気象庁予報 同気象協会の予報
2月13日 10/3 10/7  11/3   13/5     11/9
2月14日 6/0  5/2   6/0     9/1      4/0
2月15日 4/-1  3/-2  8/-1    8/1     確認できず
2月16日 6/-1  0/-4  1/-3   確認できず  確認できず

   (予想最高気温/予想最低気温)  気象庁の下方修正が著しい

【追記】
2月15日の上空1500mの寒気ですが、昨日の予報より南下が緩めになっていました。

   ↓下図が昨日(2月9日発表)の予想図
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(しつこく)週間予報考察(検証)【追記、追記2あり】

2023-02-07 10:34:32 | 気象
 寒気が北上し、立春も迎え、昼の長さも冬至の9時間42分→10時間37分(2月7日)と長くなっていて、寒い中にもほっとした気分が大きい。日の出の遅さと日の入りの早さのピークはズレがあって、日の入りが最も早いのは12月初旬で、日が暮れるのは、12月初旬と比べて47分も遅くなっている。
 ここしばらくは、強い冬型にはならず、なっても、すぐ解消する所謂“三寒四温”状態が続くらしい。(“三寒四温”というよりは、“三寒二温”という方が福井の実情には合っている気がする。多分、太平洋側は“三寒四温”が的確な天気状態なのだろう)

 今週の天気は下図のような予報が出ている。

 気象予報士(お天気キャスター)の言は、「今週は雲が多く、天気の崩れる日が多い」となる。それはともかく、10日(金)から11日(土)にかけて、南岸低気圧が東海→関東付近を通過し、東京の10日の予想最高気温が5℃なので、降雪の可能性がある。
 福井も、同じような天気の好悪の比率。
【日本気象協会「tenki.jp」 「福井県の2週間天気」
       天気    最低気温   最高気温
07日(火)  曇り     3℃     10℃
08日(水) 曇り時々雨   1℃     9℃
09日(木)  曇り     0℃     5℃
10日(金) 雨か雪    -1℃     6℃
11日(土) 晴れ時々雨   3℃     8℃
12日(日) 晴れのち雨  -3℃     14℃
13日(月) 雨のち曇り   9℃     11℃  
14日(火) 雪時々止む   0℃     4℃


…が、その受け止め方は違う。
 真冬だと《雪やみぞれの日が続いて、週に1日晴れの日があるかどうか》が通常なので、上記の天気状況は《かなり良い》となる。


 今回の記事の主眼は、“7日時点の気象庁の気温予報”への疑問
【2023年2月7日 2週間気温予報(福井市)】
2月13日(月) 予想最低気温 5℃  予想最高気温 13℃  
2月14日(火) 予想最低気温 1℃  予想最高気温 9℃
2月15日(水) 予想最低気温 1℃  予想最高気温 8℃


 13日は寒気が北上しており、南風主体の風により、暖かいという予報なのだろう。
 しかし、14日になると日本付近にあった低気圧が東方に抜け、西高東低の冬型の気圧配置になる。

 かなり強い冬型なので、一気に寒気が流入してくるのだろう(下図)

 上図のような上空1500mの寒気の予報図が出されている。
 「2月14日(火) 予想最低気温 1℃ 予想最高気温 9℃」には、疑問を感じる。
 気象協会の予報は「2月14日(火) 予想最低気温 0℃ 予想最高気温 4℃」となっている。
 ちなみに、気象協会予報の12日の予想最低気温が-3℃となっているのは、その前夜~未明の放射冷却を考慮してのものだろう。

 個人的には、寒いのは嫌なので、気象庁の14日の予報が的中することを期待したいが、これまでの事を思うと、当たるとは思えない。

【追記】
2月8日、発表された上空1500mの寒気予報によると、2月14日21時の寒気の南下が緩やかになっていた。

この寒気予報、大外れはしないが、日によって寒気の南下の度合いが上下する。上下(南北)に振動する……よって、明日発表の予報では、また南下の度合いが大きくなる可能性もある。

 ちなみに、
【2023年2月8日 2週間気温予報(福井市)】
2月13日(月) 予想最低気温 4℃  予想最高気温 11℃  
2月14日(火) 予想最低気温 0℃  予想最高気温 7℃
2月15日(水) 予想最低気温 -1℃  予想最高気温 4℃


また、【気象協会の予報(2月8日発表】)は
「2月14日(火) 予想最低気温 2℃ 予想最高気温 6℃」
「2月15日(水) 予想最低気温 -4℃ 予想最高気温 0℃」となっている。
2月15日の予報、こっちはこっちで寒すぎなのでは?


【追記2】
本日(2月9日)、発表された上空1500mの寒気予報によると、2月14日21時の寒気の南下がさらに緩やかになっていた……喜んだが、15日の予想図では、日本列島がどっぷり寒気に浸かっていた

予想天気図(2月15日・9日発表)は

なので、寒気の南下のピークが、当初の予想より1日遅くなったという事か。
 15日はこの時期としては、大寒機関並みの寒さとなりそう。
 15日の天気については、別記事で書きます。
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やはり、当てにならない気象庁の週間予報気温

2023-02-06 11:44:56 | 気象
「予想が外れたことを、何とかごまかそうとする気象予報士」(2023年2月1日記事)の追記で
【2月1日追記】
週間予報(2月1日発表)で、3日の最低気温がー4℃、4日の最低気温が-3℃になっていた。
本当に?……この気温、寒気と放射冷却で冷え込む要因は違うけれど、先週の最強寒波並みの気温である。
「朝、雲が多い場合は、ここまで下がらない可能性もあるんですが」と予防線を張っていたが。

という疑問を書いたが、実際の気温は3日は-1.6℃、4日は-0.9℃だった。
 冷え込んだが、予報とはかなり差があった。ちなみに、翌日の予報では3日は-1℃、4日は-2℃に(こっそり)修正されていた。
 今回は、気象庁の予報のみしか調べなかった。日本気象協会などの週間予報は、どうだったのだろうか?(“予報”は保存されないのか、保存してあるが、公開されないのか……)
(参照:「各サイトの2週間(10日間)予報の検証」
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予想が外れたことを、何とかごまかそうとする気象予報士【追記あり】

2023-02-01 20:11:34 | 気象
(1日に3記事書いたのは初めてかも)
 午前中に「各サイトの2週間(10日間)予報の検証」という記事を書いたが、それとは直接関係ないけれど、昨日の予報での“今日の最高気温”が外れていた。
 外れるのは良いけれど(いや、外れたら駄目か?)、その予報を報じた気象予報士が、その言い訳……いや、言い訳ならまだいい、《外れてはいない》という主張をしていたので、つい、記事にしてしまった。

 昨日(1月31日)の7時前のNHKローカルニュースの気象コーナーで今日(2月1日)の天気について、
「如月(2月)のスタート 寒さは和らぐも 大気は不安定 午後は雷雨も」と歌にして、暖かいを強調していた。
 《日本海の低気圧に向かって南風が吹き、その影響で気温も高くなる》旨の解説をしていた。
 天気は、《明け方は晴れるが、午前中には雲が増えて、嶺北(福井市近辺)では所々で雨が降り始め、昼過ぎには嶺北の全域で雨やみぞれになる》と述べていた。予想最高気温は8℃(一昨日の週間予報では9℃)

 ところが……今日の福井市の最高気温は4.7℃
 今日の気象コーナーでは、ニュースキャスターの「今日も結構寒くって、寒さはあまり和らがなかったですよね」という突込みに対して
予報士「和らいだところもあったんですが、和らがなかったところもありました。
 今日の気温を振り返りますと、まず、最低気温は昨日よりも高くなったところがほとんどだったんですが……(少し略)」

【予報について問題に感じているのは、最高気温についてなのに、最低気温で間違いを緩めようとしている。その最低気温にしても、”ほとんどの地点で昨日を上回っている地点がほとんどだった”というのは事実だが、-7.9℃や-4.6℃やー3.8℃など、例年よりかなり低い厳しい寒さで、多くの地点で氷点下を記録していた】

予報士「最高気温も高かった地点が多いんですが、(以下、いくつかの地点の最高気温を例に出し、気温は高めだったことを述べていた)」
【そもそも、日ごろ福井市を中心に解説しているのだから、自分の都合の良い他の地点を例に挙げるのはご都合主義。しかも、他の地点にしても、昨日よりは高かったというだけで、平年と比べると低い地点が多かった】

予報士「福井市は4.7℃止まりだったんですよね。昨日の予想が8℃で『2月のスタートは寒さ和らぐ』とお伝えしたんですが、平年を下回る気温で2月がスタートした地点が多くなりました」
【この言葉は、誤りを認める発言だった】

予報士「というのも(予想より寒かった理由として)、予想以上に早い時間から雨雲が流れ込んでいたんです」
【7時~9時は日照時間は半分はあったし、午後2時過ぎから弱い雨が降り出したというデータになっている。これは、昨日の予報よりは良い天気のように考えられる】
 
 いちいち、揚げ足を取るように文句をつけるのはどうかと思うが、この気象予報士さんは、こういうことが多い。(以前も文句をつけた記事があったなあ)

【追記】
週間予報で、3日の最低気温がー4℃、4日の最低気温が-3℃になっていた。
本当に?……この気温、寒気と放射冷却で冷え込む要因は違うけれど、先週の最強寒波並みの気温である。
「朝、雲が多い場合は、ここまで下がらない可能性もあるんですが」と予防線を張っていたが。
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各サイトの2週間(10日間)予報の検証

2023-02-01 09:37:36 | 気象
「週末(2023年1月21日)から、一段と強い寒気が南下」(1月15日記事)で、気象庁や気象協会が発表した2週間予報(10日間予報)気温を参考にした。
予報にけっこうバラツキがあった。そこで、実際の気温で検証してみることにした。

表示にズレがあるかもしれません。スマホからだと、うまく表示されないかもしれないので、最後に縮小したものを掲げておきます
(上段…最高気温、下段…最低気温)
【実際の気温】
20(金) 21(土) 22(日) 23(月) 24(火) 25(水) 26(木) 27(金)
9.4℃   6.0℃   8.2℃  11.3℃  6.3℃   1.2℃   2.1℃   3.3℃
2.2℃  -0.3℃  -0.2℃  2.7℃  -3.9℃  -4.4℃  -3.1℃  -0.2℃

【気象庁】
20(金) 21(土) 22(日) 23(月) 24(火) 25(水) 26(木) 27(金)
7℃    5℃    6℃   5℃    4℃   4℃    5℃    5℃
1℃    0℃    0℃   0℃   -1℃  -1℃   -1℃    0℃
【日本気象協会】
20(金) 21(土) 22(日) 23(月) 24(火) 25(水) 26(木) 27(金)
7℃    2℃    3℃   3℃    1℃  -1℃    0℃    6℃
0℃   -2℃    0℃  -2℃   -1℃  -4℃   -3℃   -8℃
【お天気.CОМ】
20(金) 21(土) 22(日) 23(月) 24(火) 25(水) 26(木) 27(金)
7℃    5℃    6℃   2℃    0℃  -2℃    0℃   2℃
1℃    0℃    0℃   0℃   -2℃  -5℃   -4℃  -1℃

 実際の寒気は、福井県に到達し始めたのが24日昼過ぎで、午後4時~5時は猛吹雪でホワイトアウト状態となった。
 寒気の襲来前(20日~23日)は各サイトの予想より最高気温は高めに推移。特に、23日は大きい差異があった。(大寒波襲来前は、よく晴れ、南風で、予想気温より高くなることが多い)
 寒気の南下のタイミングに関しては、「日本気象協会」と「お天気.CОМ」は速めに見積もってしまい、23日の予報に関しては大きく外れた。しかし、寒気の強さに関しては「日本気象協会」と「お天気.CОМ」の予見が正しかった。
 個人的な印象としては………
  ……《気象庁の2週間気温予報は“適当感”が強く、当てにならない》


★スマホ用表示
(上段…最高気温、下段…最低気温)
【実際の気温】
20(金)21(土)22(日)23(月)24(火)25(水)26(木)27(金)
9.4℃  6.0℃  8.2℃ 11.3℃ 6.3℃  1.2℃  2.1℃  3.3℃
2.2℃ -0.3℃ -0.2℃ 2.7℃ -3.9℃ -4.4℃ -3.1℃ -0.2℃


【気象庁】
20(金)21(土)22(日)23(月)24(火)25(水)26(木)27(金)
7℃   5℃   6℃  5℃   4℃  4℃   5℃   5℃
1℃   0℃   0℃  0℃  -1℃ -1℃  -1℃   0℃

【日本気象協会】
20(金)21(土)22(日)23(月)24(火)25(水)26(木)27(金)
7℃   2℃   3℃  3℃   1℃ -1℃   0℃   6℃
0℃  -2℃   0℃ -2℃  -1℃ -4℃  -3℃  -8℃

【お天気.CОМ】
20(金)21(土)22(日)23(月)24(火)25(水)26(木)27(金)
7℃   5℃   6℃  2℃   0℃ -2℃   0℃  2℃
1℃   0℃   0℃  0℃  -2℃ -5℃  -4℃ -1℃


ちなみに、今日の予想最高気温は9℃だったが、実際は4.7℃。“大外れ”と言って良いだろう
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