英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『特捜9』 第5話「殺人ハーモニカ」

2018-05-11 17:32:54 | ドラマ・映画
瀧川晃代氏の脚本はメッセージ性が強いような気がする。
………記事を書くに当たって、氏の作品を検索したが、正直、あまり覚えていなかった。『警視庁捜査一課9係』や『科捜研の女』では1シーズンに1作の割合で手掛けているようだが、この2ドラマに関しては私はあまり記事にしていない。やはり、記事にしないと記憶に残らないのか、私の記憶力の問題なのか?…氏の手掛けた作のタイトルを観ても視聴した記憶はあるが、内容はあやふや(あらすじを読めば思い出せるかもしれないが…)。
 『9係』では2009年より9作担当していて、その中で「アロマ殺人事件」「アロハ殺人事件」と非常に似たタイトルがある(意識して付けたような気がする)。両作ともよく覚えていない。
 『科捜研の女』ではSEASON 15より3作品を担当。「ニセ妊婦殺人事件」(S15)、「似顔絵の女」(S16)、「メイクの達人」(S17)を書いているが、サブタイトルからおぼろげに思い出したのが、冒頭の“メッセージ性が強いような”というイメージ。

 今作では「叱ることの必要性」「嘘を吐くことの害」「中絶することの罪と罰」がそれに当たる。
 それに加え、≪被害者・人形師の三橋涼子(大谷直子)を巡る人間関係≫≪奇妙な“子供大将”の人形≫≪14年前の被害者の夫の転落死の真相≫、≪音程が撮りにくいハーモニカ≫、≪殺害現場から聴こえてきた曲が『赤とんぼ』『七つの子』と2曲あった≫など伏線が多く張られていて、盛りだくさんであった。



他人に口やかましいとか憎まれ口を叩くとか、“一見、敬遠したくなるような人物だが、実はやさしい”という被害者としてありがちなキャラクター
 しかし、如何せん、口が悪すぎ。まるで相手を怒らすのが目的とさえ感じられる。もう少し相手の気持ちを慮って話さないと、誤解されるし、言いたいことも伝わらない。まあ、相手が逆上しないと事件が起こらないからなあ……
 真相は、子供大将のモデルになったことのある西川大吾(タモト清嵐)が15年前の転落死の原因(傷害致死?)で、その母親が息子への溺愛振りを“バカ親”と叱責され逆上して殺害に至ったということ。

 “ハーモニカのお姉さん”こと、学童クラブの指導員・酒井菜々子(篠原ゆき子)はあれだけ付き合いが長いんだから、涼子の優しさを理解してあげないと……。最後に直樹(井ノ原快彦)に教えられて、ようやく理解するというのは残念。そこまで主役を立てなくても良いのでは?

【突っ込み処】
・返り血を浴びた衣服の発見が唐突過ぎ
・ゲーム欲しさに“子供大将”を盗んだが、それを現金にするのは子どもには難しそう(まあ、子供の浅慮ということで) 

第1話「一万年の殺人」(初回拡大SP)
第2話「花嫁消失」
第3話「殺人都市計画」
第4話「床下の白骨死体」

【ストーリー】番組サイトより
 高名な人形師・三橋涼子(大谷直子)の殴殺死体が自宅の工房で見つかった。第一発見者は近くで野球をやっていた小学生・柴田啓太(大嶺創羽)で、ボールを探すため工房に入ったところ、偶然、遺体を発見してしまう。その直後、たまたま涼子のもとを訪れた学童クラブの指導員・酒井菜々子(篠原ゆき子)によると、殺された涼子は近所では“子ども嫌い”として有名で、日頃より子どもたちに厳しく接していたため、保護者からのクレームを受けて菜々子が定期的に涼子の自宅を訪ねていたという。
 現場に駆けつけた直樹(井ノ原快彦)は、遺体の手のひらに残された謎の圧迫痕が気にかかる。監察医の真澄(原沙知絵)の見立てでは死の直前、何かを強く握った痕と思われたが、現場にあった人形制作の道具とはどれも一致しなかった。
 捜査を開始した直樹と新藤(山田裕貴)は事件の1週間前、涼子がある人物と偶然、再会していた事実をつかむ。その相手とは小学校教師の西川大吾(タモト清嵐)で、彼は子どもの頃、涼子に頼まれて五月人形のモデルをしたことがあると話す。
 そんな中、14年前、涼子の夫で同じく人形師だった貴志(並樹史朗)が公園の階段から転落死していたことが判明。志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)が調べたところ、何者かに突き落とされた可能性があったとわかる。しかも、なんとその事故死の目撃者が菜々子だったことも発覚した…! 
 貴志の事故死が14年前、大吾が人形のモデルになったのも14年前。奇妙な一致が引っかかった直樹は、大吾をモデルに涼子夫婦が制作した五月人形“子供大将”を鑑識課員・佐久間朗(宮近海斗)に調べてもらう。すると、意外な真実が浮かび上がり…!?

ゲスト:三橋涼子………大谷直子
    酒井菜々子………篠原ゆき子
    西川大吾………タモト清嵐

脚本:瀧川晃代
監督:新村良二
コメント (2)
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