英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その103「《東京五輪、観客入れる方向》らしいが、会見の言葉と矛盾してはいないか??」

2021-06-18 17:38:04 | 時事
東京などの緊急事態宣言を解除し、まん延防止等重点措置に移行すると決め、菅総理大臣は、記者会見を行った。
「今後何より警戒すべきことは、大きなリバウンドを起こさないこと」
「感染防止・ワクチン接種の「2正面作戦」に全力をあげ、1日も早い安心の日常を取り戻す」

と力説していた。

 質疑応答では、感染リスクがある中で五輪を開催する理由について「(どちらかの方面から五輪開催を強要されて)ノーと言えないのか、プライドか、経済の理由か」と問われたが「ノーでも、プライドでも、経済でもない。感染対策を講じられるからだ」と強調。(『東京新聞』
 更に「大会関係者へのワクチン接種、PCR検査を厳格に行い、感染対策も細心の注意を払う万全の態勢を敷く」(←意訳)と説明していた



 東京五輪は少なくとも開催延期すべきだと考えるが、どうしても開催するのなら無観客にすべきだ。
 しかし、観客入れる方向らしい。

 これって、記事冒頭に挙げた総理の言葉に矛盾していないのだろうか?
 観客を入れることは、感染防止とは真逆の方向。
 しかも、普通のイベントと違い、大規模で大人数だ。国内に限定しても、大移動になってしまう。
 「“感染防止”に全力を挙げる」と言っておきながら、逆の行為を行うとは!
 質疑応答で、記者の言葉に強く反論していたが、これでは感染対策を徹底するとは言えないよね!
 6月1日にも「国民の命と健康を守るのは私の責務で、このことより(五輪開催を)優先させることはない」と述べていたが、嘘なのか!

 
 17日に明らかになった「最大で1万人」を入れる案(最終調整今後の新型コロナウイルスの感染状況次第で、「最大5千人」とするなどより厳しい制限とする方向)
 東京五輪は「33競技339種目」と言われているが、競技日程を見ると44競技の日程表が示されている。おそらく、競泳、水球、飛び込み、アーティスティックスイミングが「水泳」で一括りにされるなどの関係だろう(オープンウォータースイミングも?)。
 会場施設一覧を見ると43会場ある。競技規模や会場規模の大小あるので、一概に計算できないが、少なく見積もって1競技(1会場)1日2,500人。また、期間中、全競技行われていないので、大雑把であるが1日22競技行われると見積もる。
 開会式が7月23日で、21日~23日もサッカーなどの協議が行われるが、本格的に行われるのは24日~8月8日の16日間。
 なので、2500×22×16=880000人。

【補足】
 選手やコーチなどの選手スタッフ、報道、大会スタッフ、医療関係、ボランティアなどすべてを含めると、人の流れは多い日で30万人を超えるらしい


 選手や運営サイドの関係者は感染防止が徹底できたとしても、100万人弱の一般の人が訪れるのである。会場だけでなく、交通機関、宿泊施設、飲食施設など感染リスクは増えていく…
 「移動そのものは感染リスクはない」という識者もいるが、福井県の場合、感染者の内訳を見ると、「県外からの帰省者」、「仕事や旅行で県外に出かけた」、「県外から訪れた仕事関係者との接触」などが非常に多い。

 ワクチン接種はどうだろうか?
 ワクチン接種を“切り札”と掲げ、五輪開催の拠り所としているようだが、五輪開催には全然間に合いそうもない。
 一昨年暮れから新型コロナウイルスが問題になり始め、どんどん事態が悪化していったが、ワクチン接種態勢が非常に遅れ、いろいろ騒動(注射器問題など)も起こり、現在に至っている。五輪開催を控えていたというのに……
 go to キャンペーンも感染防止に逆行する愚策だったし、五輪開催が危うい状況になったのは、政府の責任である。
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする