英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

パリ五輪雑感(終) その20 酷な明暗とか、いろいろ…

2024-09-30 10:47:17 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」「その15」「その16」「その17」「その18」「その19」

(パリ五輪関係記事は、一応、今回で最後です。長々とお付き合いいただき、ありがとうございました)
酷な状況
 メダルを獲ったことは讃えるに値すると思う。
 選手本人、家族、コーチやチーム関係者や競技団体の喜びも大きいと思う。
 ファンや世間も、一緒に喜び、讃えるのも同意する。

 メダル獲得がすべてではなく、初戦や予選、準々決勝で敗退しても、自分の最高のパフォーマンスが発揮されたのなら、悔しさは当然あるにしても、達成感はあるだろう。

 でも、同じ競技の選手たちが同じ便で帰国し、関係者やマスコミやファンたちの前を通るシーンを見るのは、複雑な気持ちになる。
 金メダルを目標にしていたのに叶わず銅メダルに終わった選手は、悔しい思いはあるにせよ、ファンやマスコミからは讃えられる。
 もちろん、残念な結果に終わった選手にも讃えるファンの声もあると思うが、メダルを讃える声が大多数の中を通り過ぎるのは、酷だなあと。

その他いろいろ
・ハイライト番組で、フェンシングで日本の女子選手が決めるたびに雄叫び(奇声)を上げていたが、許される行為なのか?
 奇声・雄叫びについては、多競技でも気になる。特に卓球(バドミントンも種目、国によって)

・フランス語と日本語は相性が良いのか、フランス語の日本人選手の名前コールは、違和感が少なかった
・NHKのBSが1chだけになってしまったので(4K放送は除く)、ch切り替えが頻繁で鬱陶しかった。サブチャンネルの画像は解像度が低いし。(どこかの記事で不平を書きましたが、もう一度)
・メダルをかじるパフォーマンスは、何か…嫌(カメラマンやディレクターが求めるのかもしれないが)

 他にもあったと思いますが、今は思いつきません。

……では、4年後、また。(このブログが存続しているかは、不明…)
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パリ五輪雑感 その19 パリ五輪のベストゲーム⑤

2024-09-29 19:19:32 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」「その15」「その16」「その17」「その18」

(もう閉幕してから、50日近くも経っているのに……
 でも、書いてしまわないと、落ち着いて他の記事が書けないんです)


 “ベストゲーム”と題しているのに、何試合も挙げるのはおかしい気はしますが……
バスケットボール 女子決勝戦 アメリカーフランス戦
 バスケットボールは女子決勝も米仏の対決となった。

 第1Q、両チームとも厳しいディフェンスで簡単にシュートまで持っていけない。アメリカはポテンシャルも高く経験も豊富(全員が五輪か世界選手権の金メダル保持者)だが、フランスも技術や運動ポテンシャルも身長も引けを取らない。ダブルチームを仕掛けなくても1対1で守れる。アメリカにとっても、こういうチームと対戦するのはあまりない。(フランスにも同様なことが言える)
 そういう状態のうえ、ディフェンスが厳しいので、そのディフェンスをかいくぐってシュートに持っていく時点で目いっぱいの状態となり、シュートの確率が悪かった。フランスは相手プレーヤーをファールしないと止められないことが多いのが気になったが、フランスのチェックが厳しいためかアメリカはターンオーバーが目立った。6分以上経過して、アメリカ6-5フランスとロースコア。
 それでも、アメリカはフリースローで得点を重ね(7点)、さらに終盤に投入したグライナー(203cm)の4得点で、第1Qはアメリカ15-9フランスのアメリカが6点リードして終えた。

  第2Q、アメリカは最初2点取ったものの、オフェンスが雑でパスミスなどターンオーバーを連発。シュートまで行っても単独オフェンスが多く、点が入らない。
 フランスもシュートやパスのミスは多いが、パスをしつこく繋いだり、オフェンスリバウンドを頑張ったりと、チームオフェンスの意識が見られた。ロースコアペースは変わらないが、残り約7分で、アメリカ17-16フランスとほぼ追いつた。
 この後、一進一退が続いたが、残り2分47秒で、フランスが24秒オーバータイム寸前、ハーフライン付近でパスを受けたマリヌ・フォートゥーが苦し紛れに放ったシュートがネットに沈み、23-23の同点に。会場は大盛り上がり。
 この後、フランスが2点追加して、アメリカ23-25フランスで前半終了かと思われたが、終了間際、ナフィーサ・コリアーがリバウンドボールをねじ込むブザービーターで、25-25の同点に持ち込んだ

 アメリカは第1Q終盤活躍したグライナーが第2Qも引き続きコートに入ったが、アメリカオフェンスが単独プレーが多く、グライナーは機能せず、約3分間でベンチに下がった。(ディフェンスでもフランスのスピードに対応できないこともあった)

 第3Qに入っても。アメリカは1対1オフェンス志向のプレーが目立ち、ターンオーバーを繰り返す。一方のフランスはチームオフェンスを意識、シュートセレクトもよく、3Pシュート2本を含む得点で、第3Qに入っての2分40秒弱で10ー0と走りアメリカ25-35フランスと10点のリードを奪う
 ここで、アメリカも反省。チームオフェンスを意識し、プラムが3Pシュートを決めるなど2点差に詰め寄る。フランスにとって不運だったのは、速攻のドリブルシュートに行ったマリーヌ・ジョアネスが相手ディフェンダーのチェックしに行った腕が、顔面に当たり(腕かサポーターが目に入ったのかもしれない:ノーファール)、一時プレー不能状態に陥り、3Pシュートを打つプラムが完全オープンになってしまったこと。これでアメリカ33-35フランス(第3Q残り5:33)
 この後、アメリカ35-40フランスとリードを広げるが(残り4:46)、アメリカはエースのウィルソンがブロックショット、リバウンドなど攻守に活躍し、アメリカ43-40フランスと逆転(残り1:36)第3Qはアメリカ45-43フランスのアメリカ2点リードで終了。

第4Q
 最初の1分30秒は、互いに動きが硬く、ターンオーバーやシュートミスが続く。
 ゲームが動いたのは、マリエム・バディアヌの柔らかいタッチのジャンプシュート。アメリカ45-45フランス
 この後、互いにファールを貰ってのフリースローを2本ずつ決めて、アメリカ47-47フランス(残り7:46)
 この次のアメリカのオフェンスは、トラベリングのターンオーバー。少し前のオフェンスでもパスの出しどころがなくて困っていた。アメリカが苦しんでいる。
 これに対しフランスは、コーナーで完全フリーとなったアヤイが3Pシュート。惜しくもリングに弾かれたが、完全にフランスペースだ。しかし、ここで悪い流れを押しとどめたのが、エースのウィルソン。相手のマークがついた状態でパスを受けたが、ドリブル後フェードアウトのジャンプシュートを決める。アメリカ49-47フランス(残り6:39)
 フランスもアヤイがファールを貰い、フリースローを2本とも決めアメリカ49-49フランス(残り6:18)
 アメリカのシュートが外れた後、ゴール下でパスを受けたマリエム・バディアヌがシュートをねじ込み、アメリカ49-51フランス(残り5:30)、逆転!
 ここで、アメリカはウイルソンがリングにアタック(ドライブシュート)。ファールを貰いフリースロー2本を決め、アメリカ51-51フランス(残り5:15)
 今度は、残り5:04でマリヌ・フォトゥクスがファールを貰いフリースローを2本決め、再びリード(アメリカ51-53フランス)
 残り4:35、コパーが相手ディフェンダーの身体にぶつかりながらシュート。外れたが、ファールを貰い、フリースロー2点。アメリカ53-53フランス、同点
 さらに、相手オフェンスを凌いだ後、コパーがドライブシュート!アメリカ55-53フランス、アメリカ逆転!
 すると、ウイリアムズがリングに直進ドライブシュートを返し、アメリカ55-55フランス、同点!(残り4:00)
 残り3:45、ファールを受けたスチュアートがフリースロー1本決め(1本外す)、アメリカ56-55フランス
 残り3:24、フランスの3Pシュートが外れ、リバウンドがアウト・オブ・バウンド。アメリカ選手が最後に触れたように見えて、フランスベンチもビデオ判定を求めるジェスチャーをしたが、なぜかそのまま続行。
 残り3:09、ウィルソンのジャンプシュートが撥ねて、ボード最頂部に当たった後、リングに吸い込まれるというラッキー。アメリカ58-55フランス。アメリカ、3点リード。
 フランスのオフェンス。オフェンスリバウンドを取り、3Pシュートを放つも外れ、アメリカ・スチュアートがリバウンドを取るが、フランスが駆け寄りボールを掴む。執念のジャンプボールシチュエーションでフランスボールに。
 スローインの際のポジション争いで、4ファールだったヤングがプッシングのファールを取られ、ファールアウト(退場)。残り2:34。
 これ、リプレイで見ると、気の毒。ヤングの背後にいたフランス選手に押されて、前へ弾き飛ばされたヤングが、フランスのウイリアムズにぶつかってしまったのだ。このパターン、残り5:04のファールの時もそうだった。
 ウイリアムズがフリースローを2本決め、アメリカ58-57フランス(残2:34)
 残り2:19、アメリカ、プラムがリングにドライブ。ファールを貰い、2本とも沈める(アメリカ60-57フランス)。
 《シュートに持ち込んでファールを貰い、フリースローで得点する》というのが、第4Q中盤からのアメリカの戦術か。これに対し、解説の矢野氏は、「チームオフェンスで気持ちよく得点をした方が、士気が上がる」と批判的だったが、難しいところだ。《ファールをもらいフリースロー》というのは確実性の高い戦術である。うまくいけば3点プレーになる。
 お互い、オフェンスを失敗し、フランス・ウイリアムズがロングシュート(2点)を決める。アメリカ60-59フランス(残1:32)。1点差!
 残り1:19、コパーがスクリーンプレーを利用しドライブシュートをねじ込み、アメリカ62-59フランス(残1:19)
 残り55秒、ウイリアムズの放った3Pシュートはエアボール。3点リードのアメリカがボール保持で残り55秒。フランスは苦しくなった。
 アメリカのオフェンス、エースのウィルソンにボールを託し、1対1を仕掛ける。しかし、ここで、まさかのトラベリング。マークしたマリエム・バディアヌがうまく体を寄せて、ドライブコースをなくしたのだ。
 残り、41秒。これで、わからなくなった。
 フランスのオフェンス。アメリカの厳しいディフェンスでオフェンスが膠着。24秒オーバータイム目前で苦し紛れにシュートを放つがシュートブロックされてしまう。ここで、フランスはファールゲームでる。チャンスを待つしかない。残り17秒、時間を消費したうえ、点差を詰められず、攻撃権はアメリカ……厳しい状況だ。
 アメリカ、ウイルソン、フリースローを1本決め(1本外す)、アメリカ63-59フランス(残17秒)
 残り13.5秒でマリーヌ・ジョアネスがファールを受け、フリースロー2本決め、アメリカ63-61フランス(残13.5秒)
 フランス、ファールゲームに出る。プラムが2本ともフリースローを決め、アメリカ65-61フランス(残11.5秒)
 フランスのオフェンス。エンドラインからのスローインなので、ボールを受けたウイリアムズがフロントコートに持ち込むまで3秒ほどかかってしまう。さらに、ウイリアムズが3Pライン1.5m手前までドリブルで持ち込み、すぐさま3Pシュート!。これが決まり、アメリカ65-64フランス(残4.9秒)。あきらめない。
 アメリカ、スローインに急いでファール。残り、3.8秒。
 コパーがフリースローを2本とも決め、アメリカ67-64フランス(残り3.8秒)
 フランス、自陣でスローインを受けたジョアネスが相手陣に駆け込むウイリアムズにパス(残り2.9秒)。ウイリアムズは3Pライン手前で軽くジャンプ(残り2.0秒)して、パスを手にしつつシュート態勢を整えつつ着地(残り1.6秒)。着地するや否やジャンプシュート(残り1.3秒)
 ………ボールはボードに当たり、バウンドしてリングに吸い込まれた(残り0.1秒)
 しかし、……しかし、無情にもウイリアムズの足は3Pラインを踏み越えていた!

 アメリカ67-66フランス
 1点、届かなかった………

両エースが凄かった
アメリカ
 ウィルソン……21得点 13リバウンド(OR 5 DR 8) 1スティール 4ブロックショット
 コパーもいい活躍をした 12得点 5リバウンド(OR 1 DR 4) 2アシスト 2スティール
 プラム…12得点 4アシスト
 スチュアート…8得点 4アシスト 3リバウンド(OR 1 DR 2) 2スティール
 アヤイ……9得点 2アシスト 1スティール
 コリア―…7得点 11リバウンド(OR 5 DR 6)
ウィルソンは攻守に大活躍

フランス
 ウィリアムズ……19得点 7リバウンド(OR 6 DR 1) 2アシスト 3スティール
 アヤイ…9得点 4アシスト 2リバウンド(OR 1 DR 1) 2アシスト 1スティール
 ジョアンヌ…9得点 
 バディアヌ…8得点 6リバウンド(OR 2 DR 4) 3アシスト 2スティール
 コリア―…7得点 11リバウンド(OR 5 DR 6)
ウィリアムズの第4Q終盤は感動モノだった。
 厳しい場面でのジャンプシュート、オフェンスリバウンド。ファールゲームの為、しっかりファールする……最後の2本のロングシュートは素晴らしかった


 ”ベストゲーム”として5ゲーム、ご紹介したが、“一番”を挙げるとしたら、間違いなくこのゲームだ。
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パリ五輪雑感 その18 パリ五輪のベストゲーム④

2024-09-27 20:10:12 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」「その15」「その16」「その17」

(もう閉幕してから、50日近くも経っているのに……
 でも、書いてしまわないと、落ち着いて他の記事が書けないんです)


 “ベストゲーム”と題しているのに、何試合も挙げるのはおかしい気はしますが……
バスケットボール 男子決勝戦 アメリカーフランス戦
 フランスだが……日本が勝利寸前(将棋評価値で言うと99%)まで追いつめたチームと同一チームなのか?
 ………本当に強い!


 ウェンバンヤマヤブセレを中心に、個々の選手がアメリカの選手と引けを取らないポテンシャルとプレーで、《やられたらやり返す》といった感じで、互角に渡り合った。
 ウェンバンヤマは222cmの高さに加え、速さと巧さを兼ね備えたスーパープレーを連発。NHKのNBA中継が2015-16シーズンを最後に終了してしまったので、最近のNBAについてはホントに疎い私は、本当に驚いた。
 ヤブセレ(ヤブゼルとも表記される)はパワーと気迫にあふれ、彼が得点すると会場が一気に盛り上がった。

 
 それでも、アメリカは“ビッグ・スリー”(←私が勝手に命名?、後述)の他にも、アンソニー・デービス、ブッカー、アンソニー・エドワーズなど強力な布陣で、やや押し気味で得点もリードしていった。
 第3Q開始3分3秒には、61-47と14点差をつけた時には、“勝負あり”と思われたが、そこからフランスが逆襲。第3Q終了時には72-66と6点差に詰めた。
 さらに、第4Qには、試合終了残り約3分で3点差に詰め寄り(82-79)、もう勝利がどちらに転がっても不思議ではない雰囲気になった。
 そこから……そこから、試合を決めたのがスティフィン・カリー
 まず、3Pシュートを決め6点差とし、フランスの反撃ムードに水を差す。
 さらに、アメリカはファールを貰ったデュラントがフリースローを2本沈め、8点差に。フランスも2点返し、87ー81とする。
 ここからが凄かった。
 3Pライン付近でボールを貰ったカリーが、ドリブルで中に切り込むと見せかけて、ステップバックして3Pライン外に戻る。カリーの3Pを防ごうとマーク(チェック)に来たフランスディフェンダーをシュートフェイクでかわした後、悠々3Pシュートを放ち、ネットに沈める。(90-81)
 フランスも3Pシュートを決め返し、90-84と追いすがったが……。
 ブッカーがリング付近に切り込んだところから、外郭にいたカリーにパス。パスをもらったテリーは、ここでもシュートフェイクでディフェンダーをかわして、3Pシュート。“24秒バイオレーション”ギリギリだった。そのバイオレーションブザーが鳴り終わったところで、ボールがネットに吸い込まれた(24秒バイオレーションは、シュートが入るところではなく、ボールが手を離れたところが判定基準となる)
 フランスもウェンバンヤマが3Pシュートを決め、93-87とあきらめない。
 ところが、ここでまたもや、テリーが2人のディフェンダーのマークを受けながらも、放り投げるようにシュートを放つ。なんと、これが入り(3Pシュート)、96-87!
 結局、98-87でアメリカの勝利。
 最後は、カリーのショータイムを見るかのようだった。

 上記で“ビッグ・スリー”と記したが、残る二人はレブロン・ジェームズケビン・デュラント
 当然このふたりも、チームの核として活躍し(デュラントは完調ではなかったように見えた)、このゲームではレブロン14得点、デュラント15得点(カリー24点、ブッカー15点、アンソニー・エドワーズ8点、アンソニー・デービス8点)
 フランスはウェンバンヤマ26点、ヤブゼル20点、ナンド・ドコロ12点だった。

 この“ビッグスリー”は私がNBA視聴の最後のシーズンの2015-16シーズンでも、NBAのスーパースターとして活躍していたが、今もこうやって輝いている。……すごい!そして、うれしい!

 この第4Qで印象に残るシーンがある。
 デュラントがファールを受け、フリースローを2本決め87ー81とした場面があったが、このファールディフェンス側のデュラントがファールを受けたが、既にフランスはチームファールが5つになっていて、シュートモーションでなくてもフリースローが与えられた。自陣(バックコート)でファールを受けたデュラントが尻を付いていたのを、カリーがデュラントの手を引っ張り起こした後、敵陣(フロントコートに二人で歩き始めた。その時、デュラントが、後方からカリーの後頭部を小突いた。かなり強く小突いたように見えた。“ど突く”と表現して良いほどだった。
 カリーの方は引っ張り上げる時、何も言っていなかったように見えたので、カリーの行為に対して腹を立てたとは思えない。

 想像になるが……「全部3Pシュートを決めろ」と活を入れたのではないだろうか。
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【アニメ所感】小市民シリーズ(2024年7月~9月)《追記あり》

2024-09-25 16:53:08 | アニメ
2024年7月~9月放送 原作は米澤穂信の小説
【番組サイトの作品概要より引用】
たがいに助け合い、完全な小市民を目指そう。
かつて“知恵働き”と称する推理活動により苦い経験をした小鳩くんは、清く慎ましい小市民を目指そうと決意していた。
同じ志を立てた同級生の小佐内さんとたがいに助け合う“互恵(ごけい)関係”を密かに結び、小市民としての高校デビューを飾り平穏な日々を送るつもりでいたのだ。
ところがふたりの学園生活に、なぜか不可解な事件や災難が次々と舞い込んでくる。
【引用 終】


《面白かったが、好きになれない》……そんな作品
 私にとっては、けっこう珍しいパターン。
 《面白かったのに、好きになれない》のは何故か?
 ……それは主人公たちに共感できない。好きになれないのである(嫌いではない)。
 作品概要にある「清く慎ましい小市民を目指す」が目的なふたり。“小市民”が清くつつましいかどうかは疑問だが、過去に目立ってしまって悲しい思いをした二人が協力して小市民でいようと互恵関係を結んだらしい。(3話からの視聴なので、よく分かっていない部分もある)
 とは言え、推理好きな小鳩(男性主人公)は、ちょっとした不可解さについて何かと思考を巡らせてしまう。
 一方、小山内(女性主人公)はトラブルに巻き込まれてしまう性質らしく、トラブルや謎に小鳩を巻き込んでしまう。
 まあ、漫画やアニメにはありがちな設定で、殺人事件に遭遇するコナンに比べれば非常に可愛らしい程度である。

 と、上記の説明だけだと、《好きになれない》という私の感情は納得できないであろう。
 好きになれない理由を語るうえで、第6話が良い題材になる。
 この回の中で、小鳩は街のスイーツ店を記した地図〈小佐内スイーツセレクション・夏〉を小佐内から渡される。
 で、この回は「スイーツコレクションのひとつの店で、スイーツを買ってきて」とお願いされ、部屋に上がりふたりで食しようとした時に、小佐内に電話があり、彼女は席を外す。それが長電話となり、時間を持て余した小鳩は先にいただくことにした。それが、非常においしくて、もう一つ食べたくなってしまう。
 買ってきたそのスイーツは3つだが、箱の中身を見ていない小佐内はいくつあったのか知らない。そこで、小鳩は使い捨てお手拭きの数やスイーツ固定段ボールやスプーンなどを除去するなどして、そのスイーツは2個しかなかったように細工した。
 残りの二つのスイーツを仲良く食べ終え、小鳩の策は成功したと思われたが、小鳩がわざとこぼしたコーヒーをハンカチで拭かずにお手拭きを使用したことから、小鳩の小細工がバレてしまう(ハンカチは細工する際に使用し汚れてしまったので、使えなかった)
 ……他のエピソードでも共通しているのは、推理部分が非常に緻密だが、それが細かすぎて正直言うと、“まだるっこい”。それに、緻密な推理であるが、独りよがりっぽいところもある。
 いや、今回問題にしたいのはそこではなく、誘惑に駆られて小細工してもう一つ食べようとしたこと(実際にも食べた)を謝る気持ちより、嬉々として小細工し、それがバレてしまったことを残念がる小鳩(←小佐内が指摘)。
 小鳩が自分を騙そうとしたことに腹を立てるのではなく、小鳩の小細工を見破ったことや二人の推理ゲームを楽しんでいた小佐内。
 ……友達にするのはちょっと嫌かも。

 そもそも、長電話でスイーツの前に小鳩を一人で居させたこと自体、小佐内の罠なのかもしれない。その場合、こっそり小鳩の様子を窺うことも可能だが、推理オタクの小佐内が折角の推理ゲームをつまらなくすることはしないだろう。
 本当に長電話になってしまっただけかもしれないが、それなら、小鳩をずっと放置してしまうのは、友達としてはどうなのか?
 とにかく、推理部分が何より肝心……主人公たちの性格がそういうモノなのかもしれないが、原作者の主義のように感じた。

 《 推理ゲームが肝心》というのは、あちこちに散見される。
第3話「ハンプティ・ダンプティ」。テスト中にロッカーにあった花瓶が割れた。その理由を推理。《花瓶が割れる細工をして、割れた音で、皆がそれに気を取られた時、カンニングを実行した》という推理。うまく花瓶が割れるのか?注意が逸れたとしても、バレずにカンニングができるのか?など、不確実性の多いカンニングだったが、細工などが大変で、それなら、試験勉強に費やした方が合理的だろう。
第4話「狐狼の心」。小佐内の自転車が盗まれ、捨てられていた。犯人の少年A(名前は失念)のその行動の不可解さ(わざわざ遠い自動車教習所に通ったのか?なぜ、免許証が必要だったのか?など)を情報を集め、推理して、少年Aが属する不良グループ(半グレ集団?)が詐欺を行っていた(行おうとしていた?)ことを突き止め、匿名で告発し検挙に至った。
 まあ、その推理の緻密さは面白かったが、自転車を盗まれ、放置されて車に踏まれ(轢かれ)て大きな損傷を受けた。この自転車泥棒の件は、主人公たちは放置していた。これ、相当迷惑だし、頭にくると思うのだが…

 そして、極めつけは、第7話「シェイク・ハーフ」、第8話「おいで、キャンディーをあげる」第9話、第10話(最終話)の「スイート・メモリー(前後篇)」の小山内誘拐事件だ。
 小佐内は不良少女グループのリーダーに逆恨みされており、いつひどい目に合わされても不思議ではない状態だった。
 そして、それが実行され、小佐内はグループに誘拐されてしまった。
 小鳩は、〈小佐内スイーツセレクション・夏〉の地図を利用した小佐内のメッセージや、友人・堂島から聞いた不良グループの情報などから、監禁場所を割り出し、警察に通報。小佐内に危険が差し迫っており、警察到着を待たずに、小鳥、堂島が突入。堂島は負傷したが、小佐内は無事救出。犯人グループらは逮捕。

 ところが、この誘拐は小佐内が誘導したものだった。巧みにグループのひとりが誘拐を企むように誘導し、それにグループのリーダーが乗せられたというのが真相。
 さらに、小鳩に対しても、〈小佐内スイーツセレクション・夏〉で地図を小鳥の脳裏に焼き付け、堂島がグループを見張っていた現場に出くわせるなど、小鳥が誘拐を推理・阻止できるようなお膳立てをしていたのだった。

 小佐内は「ボイスチェンジャーを用意して、グループのメンバーの指紋も付いており、犯行を語る声も録音してあるから大丈夫だ」と自信を示す。

 これに対し小鳩は
「やってもいない罪に人を陥れる。これはダメだ。これは嘘だよ」と糾弾。
(このセリフには違和感。後述)
 この「嘘」という言葉に、小佐内が反応し
 「推理を披露し告発している小鳩くんの様子は楽しそうだった。《小市民になろう》という約束を破っている⇒嘘つきだ。学校で素敵な笑顔を見せ“無難な相手”を演じているのも嘘。みんな嘘」
と、反撃?さらに、
 「本当はこんなことをしたくなかった。怖い人を遠ざけるためについた嘘だった。そんな嘘を小鳩くんは絶対わかってくれない。小鳩くんは考えることができるっだけだから」
 「“小市民になろう”というのも嘘だとしたら(小市民になろうという気持ち・行為が嘘で幻だったとしたら)、残るのは“傲慢な高校生ふたり”」とダメを押す。
……いやぁ……開き直りの詭弁、言い逃れ、責任転嫁もいいところである。
 上記で“後述”と述べたが、「やってもいない罪に人を陥れる⇒嘘(嘘はダメだ)」という言葉には思考の飛躍を感じる。
 “嘘”という言葉を(作者が)小鳩に言わせて、小佐内に反撃の材料を与えたとしか思えない。

 それに、“やってもいない罪”というのは正確ではなく、そそのかされたとは言え、実際に実行している。

 それに、堂島も巻き込んで危険な目に遭わせている(実際に堂島は負傷した)
 小鳩と小佐内は全然違うと思うが、“傲慢な高校生”と一緒に括られてしまった。
 小鳩は過去のトラウマを思い出して落ち込み、否定できない……
 その上、〈小佐内スイーツセレクション・夏〉は『被誘拐計画』の為のプランで、そのために、小鳩は小佐内に利用されただけだったのだ。

 小鳩に関しては、考えること、推理することが好きで、それが多分非常に楽しくて、人の気持ちを疎かにしてしまう傾向はあるが、“いい奴”の部類だと思う。

 気になるのは、小山内は《小鳩が利用されていたことに気づく》危険性(可能性)を考えなかったのか?
 もしかしたら、小鳩に気づかせない自信があって、それの勝負をしたかったのかもしれない。
 気づかれたら仕方がない…

 ……いや、《被誘拐計画の非道さを知りつつ、実行しようとした自分は酷い奴。そんな自分が小鳩のそばにいるのは許されない。だから、自分が誘拐されていることに気づいてもらうのはもちろん、小鳩を利用していることにも気づいて欲しかった。そして、ひどい言葉を小鳩に浴びせて、互恵関係を解消した……
 そう考えるのが、正解かもしれない。

 小鳩が自分が利用されたことに気づかなかったら、小佐内はどうするつもりだったのだろう……

 第二期もあるという。
 疑問を残した終わり方だったので、続編が楽しみだ。
 最後に、誘拐に使われていたと思われるマイクロバスが炎上(爆発?)していたのも気になる。

 ………堂島はいい奴だが、言動が(容貌も)高校生には思えない。

個人的嗜好得点……785点(1000点満点)
第2期視聴後に、大きく点数アップする可能性あり

【追記】
・所々で、主人公の心象風景を表す情景に場面が転換されるけれど、こちらの思考が中断(切断)されるので、止めてほしい
・キャラデザインは好きだし、画もきれい。ただ、実写を加工(トレース?)するのは、個人的には好みではない。
コメント (5)
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イントロが似ていることはよくありますが… その2

2024-09-24 15:42:23 | 芸能
「“悩み1から派生した悩み(発見)”の解答」の続きです。
(便宜上、「“悩み1から派生した悩み(発見)”の解答」を「イントロが似ていることはよくありますが… その1」とします)

アニメ『魔法科高校の劣等生』(原作:佐島勤によるライトノベル)の第1期、第1クールのオープニングテーマでLiSA『Rising Hope』
 2014年発表 作詞:LiSA 田淵智也 作曲:田淵智也 編曲:堀江晶太
          と
アニメ『多数欠』(原作: 宮川大河)の第1期、第1クールのオープニングテーマでビバラッシュ『エンペラータイム』
 2024年発表 作詞:るいまる 作曲はパーミー 編曲:ビバラッシュ、GAK

 この2曲だが、『Rising Hope』の冒頭部分に続く“決め台詞”っポイ旋律から呪文のような部分とそれに続くイントロ部分と、『エンペラータイム』の冒頭の“決め台詞”っポイ旋律からイントロ部分までが、構成や旋律がよく似ている。
 ……よく似ている……よく似ている……よく似ている
 決め言葉ぽいフレーズから入ることは非常に多いし、メロディが似ている部分もノリを重視すると似たような感じなるかもしれない。
 今回は、イントロ構成とメロディが似ていたので、《ん?これは…》と思ってしまったが、偶然かもしれない。
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「悩み1から派生した悩み(発見)」の解答

2024-09-23 07:30:32 | 芸能
「悩み1から派生した悩み(発見)」の記事で、
「稲垣潤一氏の『ドラマティック・レイン』(1982年)とイントロがそっくりの曲がある」と書きました。
(出だしの「てぃろろろ~」というメロディが8回繰り返された後)『ドラマティック・レイン」のイントロとそっくりのメロディが繰り返されるのですが、その曲は?……



その曲は……薬師丸ひろ子さんの『セーラー服と機関銃』(1981年)です。

イントロがよく似ることが多いと思います。
『クイズ・ドレミファドン!』でひっかけクイズ的に出題され、回答者が“お手付き”してしまうことがよくありました。

でも、これとは別に、《これは偶然というには、あまりにも…》という曲がありました。(もちろん、偶然かもしれません)
【続く】
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ぶっ飛んだキャストの役名(逃げ上手の若君)

2024-09-22 16:35:58 | アニメ
“化け物的な何か”
“全体的に□いオッサン”
“顔面が集中線のオッサン”
“ハゲのおっさん”
“平和な顔の保科党”


……『逃げ上手の若君』第11話で登場した保科党の武者たちの役名。
 エンディングでキャラ名(役名)と声優の名前が紹介されるが、それを観てぶっ飛んだ!


 原作は未読だが、このアニメ、生首が毬のように落ちてきたり、血しぶきが飛び血の海となったり、いきなり極悪人の形相になったりと、ぶっ飛ぶ内容が盛りだくさん。
 特に、足利尊氏が刀を振るととても怖い。この人、顔色全く変えずに血の海にするし……

 ちょっとついていけないと思うところも多いが、主人公の北条時行(逃げ上手の若君)が成長していく姿は面白い(ただ、命のやり取りの中、嬉々として逃げ回る様子はちょっと…)
 そんな訳で、ぶっ飛びシーンにも多少慣れてきたが、エンディングを見て吹き出してしまった。
 (原作本では、既にそういう通り名があるのかも)
 なぜか、“ハゲのおっさん”だけ“おっさん”が平仮名。


 今回初登場の清原信濃守が外道過ぎ。
 いつも、憎たらしい小笠原貞宗がまともに見えた。
 この清原信濃守の声を担当したのは勝杏里さん中尾隆聖さん(バイキンマンの声とよく似ているなあ。

【補足】があります。
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悩み1から派生した悩み(発見)

2024-09-20 11:04:10 | 芸能
 前記事「悩み事が2つ」で思い出せない曲(メロディ)について書きましたが、未だにモヤモヤしています。
 暇を見て、“段階繰り返し曲調”(←勝手に命名)でもいあたる曲をユーチューブで検証してみたのですが、ピンときたものはありません。
 でも、その過程で新たな発見が…

 この“段階繰り返し曲調”で思い当たった曲のひとつに、稲垣潤一氏の『ドラマティック・レイン』。
 曲の前半から、“段階繰り返し曲調”ぽいモノが続くのですが、私が注目したのがサビの部分。……でも、これは外れっぽいです(いや、曲が駄目というのではなく、私のモヤモヤ解消にはならなかったという意味です)
 で、そのことよりも、この曲のイントロにモヤモヤより強いモクモク?感が……
 イントロを聴いてすぐ、ある曲が浮かんだ。
 さっそく、その曲も聴いてみると、出だしの「てぃろろろ~」というメロディが8回繰り返された後、『ドラマティック・レイン」のイントロとそっくりのメロディが繰り返された……

 まず、『ドラマティック・レイン』を聴いてみてください。
 で、私が浮かんだ曲を思いついた方はコメントください。
 あ、パクリだとか騒ぐ意図はありません。
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悩み事が2つ

2024-09-19 21:29:13 | 日記
 実は、悩み事が2つありまして……
 実際には、2つどころではないような気がしますが、それらを思い出すと、深い淵に沈み込んでいきそうなので、無意識に考えないようにしているような気が……

 で、当面の悩みは2つ。
 1つは、昨夜突然浮上してきた問題。
 パリ五輪時に録っただけで放置しておいたアニメ『NieR:Automata Ver1.1a』第2クールをようやく見ようとしたのですが、そのオープニングテーマのLiSAの『ブラックボックス』で、モヤモヤしてしまっているのです。
 出だしの2フレーズを2度繰り返すのですが、この部分が過去に聴いた曲のメロディを浮かび上がらせるのです。
 メロディが全く同じか、酷似していれば、すぐ思い出せるのですが、少し違う。聴いていて思い出しかけると、思い出しかけたメロディと少し違う旋律に変化し、思い出しかけたのが泡となって消えてしまう……そんな感じです。
 似ているのは、最初の2フレーズの繰り返し部分だけです。サビの部分はとても好きです。
 とにかく、モヤモヤしています。助けてください。
 一応、リンクは張っておきますが、こういうのってリンクを張るのは問題があるのでしょうか?
 問題ありなら、ご指摘ください。

 ところで、もう一つの悩みは、ちょっと深刻です。ここ3週間以上抱えています。
 根本の出来事はほぼ解決に向かっていますが、それに付随することが尾を引いています。
 まあ、裁判で言えば、こちらが原告側で、非常に深刻という状況ではないです。(“ちょっと深刻”という程度です)

 詳しい人にアドバイスをもらいたいのですが、ネットで訊ねるような問題ではありません。
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ちょっと待てよ……百条委員会は何だったのか?【兵庫県知事パワハラ問題】

2024-09-18 21:05:09 | 時事
「兵庫斎藤知事”議会解散も排除せず検討”不信任決議案可決なら」『NHK  NWES WEB』【以下、引用】
 兵庫県の斎藤知事がパワハラの疑いなどで告発された問題で、県議会では、自民党や維新の会など5つの会派すべてと無所属議員、あわせて86人の議員全員が知事に対し、直ちに辞職するよう求めています。
 そして、定例議会初日の19日の本会議までに辞職要求に応じなければ、不信任決議案を共同で提出し、19日中に全会一致で可決する方針です。
 斎藤知事は18日、記者団に対し「このような状況になり、県民や県議会などに申し訳ない」とする一方、「物価高騰対策などの補正予算案を成立させることが大事で、県政の歩みを止めずに進めていくことが私の責任の果たし方だ」と述べ続投に意欲を示しました。【引用 終】


 斎藤知事は「物価高騰対策などの補正予算案を成立させることが大事で、県政の歩みを止めずに進めていくことが私の責任の果たし方だ」と主張しているが、これはおかしい。
 世間では、“悪事”を働いたのなら逮捕(起訴)され、解雇とか停職、謹慎となるのが普通であろう。知事の場合は、悪事を働いたのではという嫌疑の段階だが、“県政の歩みを止めずに進めていくことが自分の責任(第一にすべきこと)”として、パワハラ疑惑により、命を放棄する事態になったことについての責任を取る意思がない。極論すれば、“殺人”行為であるのに(あくまで、極論です)

 で、現在の世間(報道)の注目は、《不信任決議が可決され、知事が辞職するか、県議会を解散するか》になってしまっている。

 ………ちょっと待てよ!
 もし、不信任決議可決に対し、知事が辞職して新たに知事選を行って、もし、斎藤知事が支持されたら、パワハラ疑惑はどうなってしまうのか?それに、斎藤氏が議会を解散することで当面は続投が可能だという。



 ………そもそも、百条委員会は何だったのか!
 いろいろ調べて、知事に質疑をしたが、知事は「問題があるとは考えていない」と突っぱねて、結論が出ないまま終了してしまったように思えるが、どうだったのか?


「パワハラ認めず「委員会で認定を」 兵庫県百条委員会、斎藤知事が見せた“鉄面皮”」(Yahoo!ニュース)記事から、斎藤知事の発言を抜粋
「我々としては県として訴訟にも耐えうる形でやっていますから。そこに法的な問題はないというふうに私は認識しています。そういった意味で、県そして知事としての対応は問題なかったと思っています」
「記者会見でも毎回言わしていただいてますけど、1つ1つの対応は積み重ねながらやってきているので、そこは法的な問題点がないように適切にやってます。色々な道義的責任を指摘されていますけども、県が行政機関としてきちっと対応している以上、そこも含めて私としてはちゃんとやってきたと思っています」
「私がそういった指示をしたっていう記憶はないですね。記憶上、指示はしていないと思います」
(←『公益通報の(調査)結果を待たずに元局長を処分できないか』と人事課に検討を依頼されているんですけど、これは知事の指示ですよね」という問いに対して)

 ……「1つ1つの対応は積み重ねながらやってきている」「県が行政機関としてきちっと対応している以上、そこも含めて私としてはちゃんとやってきた」などと、《ちゃんとやっているので問題はない》と言い張っている。
 いや、《ちゃんとやっているかどうか》が問題になっているのだが。
 詭弁で逃げられてしまっている。
 結局、問いただしただけで、結論(断罪)はできず、『百条委員会』は意味があったのか?


 この『百条委員会』とは別に、6人の弁護士からなる『第三者委員会』が設置された。
 18日、第三者委員会は初会合を開いて、調査の進め方などを確認。
 具体的には、今後、▽斎藤知事のパワハラの疑いなど告発文書で指摘された項目の事実関係のほか、▽文書を作成した元局長を公益通報の保護対象にせず懲戒処分とした県の対応の妥当性について調査することにしている。
 調査はおよそ半年かけて行われ、来年3月上旬をめど(←遅せえよ!)に最終報告書をとりまとめる見通し。
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