英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

鎌倉殿の13人 第7話「敵か、あるいは」

2022-02-23 11:12:12 | ドラマ・映画
坂東の巨頭 上総広常(佐藤浩市)…………
……坂東武士団で最も頼りになり最も危険な男。二万騎ともいわれる大軍勢を率いており、頼朝が合流を切望するが、その去就は読めない(番組サイト:人物紹介より)

頼朝の今後を左右する人物で、如何に味方に引き入れるかが、今話の主題
【上総広常の問いかけ、自負の言葉】
 「“頼朝に味方したら、どんな得があるんだ?” 教えてくれよ」
 「この戦、俺(上総広常)がついた方が勝ちだ」
 「頼朝は担ぐだけの価値があるのか?」


1.頼朝に味方する得
 大庭郡の使者・梶原景時 (中村獅童)は高位の役職を約束し、上総広常も興味を示した。一方、和田義盛 (横田栄司)は戦で得た所領を与えると述べたが、「所領は間に合っている」と食指を動かさない。
 そこで、義時(小栗旬)は、《板東武士の為に挙兵し、平家に組する者を一掃し、板東武者の世を創る》と戦いの意義を語るが、「頼朝はお飾りか?」と突っ込まれてしまう(突っ込みはしたが、広常は興味を持った様子)

2.担ぐだけの価値が頼朝にあるのか?
①「頼朝は天に守られている。これまでも何度も窮地を逃れている」と語る義時。(義時の言葉に、思い当たる表情をする景時)
 ……折しも、“大庭軍が頼朝に夜襲を掛ける”という情報を得ていた広常は、頼朝が天に守られているか、確かめる
 頼朝が両氏の妻に手を出し、怒った夫が報復に来たのを察知し、身を隠し、大庭軍の夜襲から逃れた


②頼朝を担いで戦をする……大義《板東武士の世を創る》を為そうとするのは、面白い、愉快だ

3.棟梁の器か?
「帰れ!……遅~い!
 無礼にもほどがある……遅参するものなど戦場では役に立たん
 (お前の軍勢)敵に回ればこれほど恐ろしいことはない…しかし、だから、どうした!……礼儀を知らぬものとは、天下草創の志を同じう出来ん。
 焦らして己の値打ちを吊り上げようとしたな。笑わせるな、さっさと帰れぃ! 一線を所望なら受けて立とう」


上総介は頼朝の堂々とした態度に、威厳や器の大きさを感じ、味方に付くことを決意!
 でも、まあ……ずっと待たされて腹を立て、後先のことを考えずに自分のプライドを優先させただけの、我儘さを発揮しただけのような気も……
 逆のパターンも考えられるよね……2万の軍勢を率いる上総介にビビり、遅参を咎めず歓迎の意を示した場合、《遅参に腹を立てず迎え入れる⇒器の大きい》とか
 あと、皆の前で威厳を示したかったという見栄もあったと思われる。

4.義時と共に進むことを面白いと考えたのかも
「《必ず勝てる》と、ここで誓えるか」
「誓えます……ご自分でおっしゃったではないですか、『上総介殿が加わってくだされば、必ず勝てる』と」……ニヤリ(笑)


坂東の重鎮 千葉常胤(岡本信人)……
……再起を図る頼朝の求めに応じ、一族を率いて参陣した下総の大物。頼朝からは「父も同然」と感謝される坂東の重鎮(番組サイト:人物紹介より)
「よぉ~来てくれたぁ~」
「儂はこれより、そなたを父と思お~ぞ」

 ………いつもの “よお来てくれた”攻撃(笑)



梶原景時(中村獅童)の真意?
「(天に守られている)頼朝を殺しては、神罰が下る」
「刀は斬り手によって、“名刀”にも“なまくら”にもなる。決めるは斬り手の腕次第」

………頼朝の天の加護を感じ、それが真なのか見極めようと考えた。
   頼朝を刀と見立て、それを名刀(天下人)に仕立てるかは義時次第……義時への激励の言葉か?



父との決別を宣言する八重(新垣結衣)
 千鶴丸を命じたことを認めた伊東祐親(浅野和之)に対し、「もう、あなたを父とは呼びません」と宣言
 頼朝への情報漏れを危惧した祐親は、八重は軟禁(八重はこの場で頼朝の生存を知る)

コメディ担当の小池栄子&宮沢りえの一行
 メッセンジャー・仁田忠常(高岸宏行)によって、頼朝の無事を知る政子たち。
 頼朝の敗走の方に、出家を決意していた政子は、心を振り回されたと怒るが、頼朝の無事を喜ぶ。
頼朝の弟・全成(新納慎也)
 政子たちを捉えようとする兵曹に対し
陰陽修行20年の賜物で風を起こす……「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前! うおぉぉぉぉ~」
………………「今日は難しいようです。後は任せた」と政子たちを連れて逃亡
(笑)
義時の妹・実衣(宮澤エマ)
 「明日出家すると言ったのに、何と言えばいいの~!」と言う政子に対して、「“頼朝が生きていた”と言えばいいのです」……確かに(笑)


第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」

【ストーリー】番組サイトより
平家に幽閉された我が身を嘆く後白河法皇(西田敏行)。丹後局(鈴木京香)へ救出に名乗りを上げない源氏への不満をもらす中、平清盛(松平健)から挙兵した源頼朝(大泉洋)が石橋山で大敗したと知らされ悔しさで顔がゆがむ。その頃、房総半島で再起を図る頼朝は有力豪族を味方に付けようと、千葉常胤(岡本信人)のもとへ安達盛長(野添義弘)を、上総広常(佐藤浩市)のもとへ和田義盛(横田栄司)と北条義時(小栗旬)を送り込む……

脚本:三谷幸喜
演出:吉田照幸
コメント (4)
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