英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

【アニメ所感】転生したらスライムだった件(2018年10月~2024年9月)

2024-10-04 22:47:06 | アニメ
う~ん、このシリーズ(“アニメ所感”)を書き始めてはいけなかった気がする(けっこう大変)……

第1期:2018年10月2日 - 2019年3月26日
第2期第1部:2021年1月12日 - 3月30日
第2期第2部:2021年7月6日 - 9月21日
第3期:2024年4月5日 - 9月27日

【プロローグ】『BS11』アニメ紹介ページ(第1期)より)
サラリーマン三上悟は通り魔に刺され死亡し、気がつくと異世界に転生していた。
ただし、その姿はスライムだった!
リムルという新しいスライム人生を得て、さまざまな種族がうごめくこの世界に放り出され、
「種族問わず楽しく暮らせる国作り」を目指すことになる―


 “スライム”……『ドラゴンクエスト』で一番最初に出現し倒され、経験値を呈してくれる……
 転生モノは多いが、冒険ファンタジーで最弱と目されるに転生するのは、前途多難すぎる!……弱いし、武器も持てそうにない。その上、言葉も話せない……
 ……この設定に興味を持ち、視聴。

 《どうする、スライム?》と思われたが、スライムの特性「吸収(捕食)」や、転生地の洞窟に居合わせた暴風竜ヴェルドラの助け(属性獲得?←よく覚えていない)や、テレパシーのようなもので情報や分析などを伝えてくれる“大賢者”が補助してくれることもあり、能力アップ。サラリーマンで培った話力や処世術、敵意を感じさせない外見などで仲間を増やし……(中略)……魔王にまで進化し、立ち上げた国(領域)をジュラ・テンペスト連邦国まで発展させた。

【感想】
 どんどん仲間を増やし、リムル自体も強くなっていくという過程は楽しめたが、それは途中まで。
 順当すぎるのだ!
 見せ場を作るのが上手なので、欠点として目立たないが、終わってみれば、“順当”に勝って、順調に強くなって、仲間も増えて、国も強大になっていく……
 先頃、終了した第3期は、別の次元で全く退屈だった。


▼都合が良すぎる“大賢者”(→“智慧之王”に進化)や“捕食”
 大賢者がリムルが分からないことを分析などして回答する……便利この上ない。
 それに、リムルが交戦中、あるいは勝利後に、大賢者が「※※のスキルを獲得しました」とか告げて、訳の分からないうちに(←私が)進化して強くなっていく。
 捕食することで被捕食者のスキルを獲得出来る“捕食”も便利。この能力、他の漫画やアニメで敵キャラに使われると、能力的にも精神的にもダメージが大きい。
 リムルの場合は、脚本上、便利過ぎて多用は避けている気がする。

 リムルが仲間になった者に名を与える(名を付ける)と、そのことで名を付けられたものは進化して、数段強くなる。これも、便利だが、リムルは体力やエネルギーを消費するという制約がある(便利の言い訳かも)。その後も、何だかんだで自発的に強くなっていく。
 これは、ストーリーが進行し敵が手強くなると、リムルだけが強くなってしまううと、その強敵と戦えるのはリムルだけという状況になってしまうという理由かも。
 
▼ピンチに見えて、実はそうではなかったというケースが多い
①(豚頭帝)オークロード襲撃 & (伝説の魔獣)カリュブディス襲来
 かなりのピンチと思われたが、終わってみるとそうでもなかった感触

②ファルムス王国軍によるテンペスト討伐
 リムルの「神之怒(メギド)」により、ファルムス王国軍は為すすべもなく全滅。
 この戦いは主眼は、ファルムス軍の襲撃で命を落としたシオンを蘇らせる儀式の成就。大量の人命抹殺が必要で“神之怒”はその手段だった。
 ファルムス軍は一蹴されたが、物語としては《シオンの死と復活》で緊迫した。

③クレイマンとの一騎打ち
 ワルプルギス(魔王達の宴)における最初の戦いでクレイマンを圧倒。さらに、クレイマンの覚醒を待って、それを叩きのめす。余裕の勝利だった。
 《クレイマンの謀略ストーリーをあれだけ引っ張っておいて、これかい?》

④十大聖人(聖騎士団プラス法皇直属近衛師団・三武仙)
 ヒナタ筆頭の十大聖人が視察(討伐)にテンペストに足を運ぶ。
 ヒナタ自身は過去に誤解があったのではないか? リムルは友好的なのでは? とリムルが敵意を持っているという情報を怪しんでいたが、七曜の老師たちの謀略により《リムルvsヒナタ》が始まる。
 以前の二人の戦いは、リムルが大ピンチに陥いったが、今回はリムルがヒナタを凌駕していた。
 他の十大聖人も前評判ほど強さを感じなかった(リムルの仲間の実力がアップしていた)

 個人的には、ホーリーフィールド下で弱体化していたというハンデがあったが、大ピンチに陥った最初の戦いが面白かった。

⑤七曜の老師
 いろいろ暗躍したが、その陰謀が露見すると、ルミナスの怒りを買うなどして、あっという間に全滅。(“長”のグランは生き残った?)

▼暴風之王・ヴェルドラへの冷たい扱い
 物語序盤、ヴェルドラと固い友情を結んだリムルだったが、その後、ずっと長い間、放置状態。孤独で退屈な洞窟暮らしの友を、思い出しもしないという冷たい仕打ち。
 ようやく洞窟から解放されたものの、強すぎて活躍の場はなく、ギャグ要因。
 
▼全く面白くなかった第3期後半
 第3期後半は“開国祭”に終始。
 連邦国というよりアミューズメントワールドの趣き。
 周囲の各国の要人が一堂に会したのは面白かったが、商業的・興行的計画やなどの話や、前夜祭・開国祭・武闘大会・ダンジョンお披露目会など全く退屈。
 武闘会など二線級ばかり(ごめん)で茶番の連続だった。
 勇者マサユキの「英雄覇道(エラバレシモノ)」が展開は読め、その通りに進むので、面白かった。

 唯一、“東の商人”の不穏な動きが緊迫性があったが、今後への先送り……


個人的嗜好得点(1000点満点)
 各期の幹となるエピソードの頂点に向かう辺りが一番面白く、770点ぐらいまで評価が上がるが、そこから630点ぐらいに下がる……を繰り返していた。
 評価が下がるのは、便利過ぎる「大賢者」とよく分からない「スキル獲得」。それと、《実は余裕の戦いだった》という展開。
 しかし、今期後半の“開国祭”エピソードで評価はダダ下がり。
……510点(1000点満点)
コメント (1)
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