漢方薬やふつうの薬も料理と発想は同じっていう話。
最近は院外処方箋も多くなって一般の方も処方箋の内容を目にすることが多くなったと思います。
処方の書き出しに
「Rp.」(またはR.とかRx)とついていることがあります。
(最近の印字処方箋では全部日本語表示になっていて見られない場合もありますが)
たとえば、
Rp. 胃腸薬あれこれ
Rp. 風邪薬あれこれ
という具合です。
この「Rp.」、実は「レシピ(recipe)」の略号です。
そう、料理のレシピと同じです。
こんな体調のときは、これとあれとそれを合わせたものを食べるといい
という食べ物の工夫(料理)の経験が何百年何千年と積み重なって、あるひとつのレシピ(処方)が出来上がったのです。
漢方薬やヨーロッパのハーブ療法などはその集大成されたものといえるでしょう。
つまり薬の多くは料理の延長上にあるというわけ。
漢方薬で例を挙げると
寒気のする風邪や首筋がこるときに「葛根湯(かっこんとう)」が有名ですが、
この処方に含まれるものは、
葛根(くず)にナツメやショウガ、シナモン、などなどを組み合わせたものです。
な~んだ、と思うような内容ですが、これを熱くして飲むと強張った体がすーっと楽になります。
葛根湯という処方は、葛根何グラムに対してナツメはこの量、ショウガはあの量と割合が決まっています。
それこそ料理レシピそのもの。
その配分が効き目と美味さの絶妙の加減なのです。
寒いときに飲むとよさそうな処方でしょ。
で、暑くて汗をだらだらかいていて体が火照っているときに、このメニューを飲みたいと思うかな?
思わないよね。
だから葛根湯を飲む機会は、冬のほうが多いということになります。
(夏でも冷房に当りすぎてぶるぶる震えているようなときは別ですが)
一方、食べ物の中には、主食のご飯のようにずっと毎日食べるものもある。
これらは体の基礎を養う働きがあるんでしょうね。
漢方薬でも『補剤』といってからだの足りない部分をサポートする役目の処方があり、こちらはコツコツ続けて飲むという使い方です。
このように漢方薬の医学では、その時々の体調や環境を検討して服用する処方を選ぶという作業をします。
それはまったく料理メニューを選ぶのと同じ。
だから『漢方薬は究極の料理レシピ』と言ってもいいくらい。
逆に、
毎日の食事をこれくらい意識して選んで食べていれば、健康になれると思うし、漢方薬やその他の薬やサプリメントを服用している人は、ふだんの食事をもっと意識すれば、薬やサプリメントがもっと効果を発揮すると思うのです。
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そう、料理のレシピと同じです。
こんな体調のときは、これとあれとそれを合わせたものを食べるといい
という食べ物の工夫(料理)の経験が何百年何千年と積み重なって、あるひとつのレシピ(処方)が出来上がったのです。
漢方薬やヨーロッパのハーブ療法などはその集大成されたものといえるでしょう。
つまり薬の多くは料理の延長上にあるというわけ。
漢方薬で例を挙げると
寒気のする風邪や首筋がこるときに「葛根湯(かっこんとう)」が有名ですが、
この処方に含まれるものは、
葛根(くず)にナツメやショウガ、シナモン、などなどを組み合わせたものです。
な~んだ、と思うような内容ですが、これを熱くして飲むと強張った体がすーっと楽になります。
葛根湯という処方は、葛根何グラムに対してナツメはこの量、ショウガはあの量と割合が決まっています。
それこそ料理レシピそのもの。
その配分が効き目と美味さの絶妙の加減なのです。
寒いときに飲むとよさそうな処方でしょ。
で、暑くて汗をだらだらかいていて体が火照っているときに、このメニューを飲みたいと思うかな?
思わないよね。
だから葛根湯を飲む機会は、冬のほうが多いということになります。
(夏でも冷房に当りすぎてぶるぶる震えているようなときは別ですが)
一方、食べ物の中には、主食のご飯のようにずっと毎日食べるものもある。
これらは体の基礎を養う働きがあるんでしょうね。
漢方薬でも『補剤』といってからだの足りない部分をサポートする役目の処方があり、こちらはコツコツ続けて飲むという使い方です。
このように漢方薬の医学では、その時々の体調や環境を検討して服用する処方を選ぶという作業をします。
それはまったく料理メニューを選ぶのと同じ。
だから『漢方薬は究極の料理レシピ』と言ってもいいくらい。
逆に、
毎日の食事をこれくらい意識して選んで食べていれば、健康になれると思うし、漢方薬やその他の薬やサプリメントを服用している人は、ふだんの食事をもっと意識すれば、薬やサプリメントがもっと効果を発揮すると思うのです。
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