漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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漢方で不妊症克服・30代後半

2009-09-04 | 子宝・妊娠体質つくり
30代後半の御夫婦。
2年ほどの漢方対策で妊娠にこぎつけました。

先日、奥さまからちょっと久しぶりに電話をいただいたのです。
「やっと(妊娠)12週になったの~
 妊娠が分かってからも心配で心配で、連絡するのが怖かったんです~」

「今はつわりで漢方薬の味がのどを通らなくて。
 そしたら、漢方飲めないのがまた不安になっちゃって・・・」
「インフルエンザ騒ぎもあって、そちらへ出かけるのも怖いし~」

ホント、このところインフルエンザ心配ですよね。
どうか妊婦さんは、大事に大事にしてください。

妊娠するまでもいろいろあったので、
いざ妊娠と判ってからも、一週一週がきっと長かったんだろうな。
「いま飲めなくても大丈夫。
 きっと体が漢方薬を必要になったら飲めるようになると思います」
現在手元に残っている漢方薬の応用方法と産後の対策などをお話ししました。



漢方対策は、改善目的(不妊所克服)だけでなく
その時々の体調が一番良くなるように対策することも大切です。

この女性は、当初は低温期と高温期のメリハリが弱い状態でした。
グラフを眺めるとどこと言って悪いところはなさそうだけれども、
低温期と高温期に分かれているがやや温度差が少ない、
低温から高温へ高温から低温への移行がすっきりしない、
このような場合も意外に妊娠しづらいことが多いようです。

こつこつ漢方による生理周期調節法を続けて少しずつ
元気な基礎体温グラフになってきたのですが、
その間にも風邪が長引いたり、筋腫が見つかったりと
次々にほかの治療が入って、気持ちがめげそうになったりもしましたが、
医療施設での治療も考慮しながら体調に応じた漢方薬対策をさまざま続けてきました。
ご主人も精子力が弱いようでしたので《海精宝》などを飲んで元気になられました。

じっくりお付き合いできてよかったなあと思うひと組でした。

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