漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

更年期のほてりとイライラ・漢方的対策

2010-03-01 | 婦人科・嚢腫・筋腫・更年期
「更年期のほてり(ホットフラッシュ)が気になって、インターネットで調べたんだけど」
という50代女性。
初めてのご来局ですが、もともと漢方薬やハーブに興味がある方のようで、
板藍茶はどうかしら、白花蛇舌草はどうかしら、と質問が次々。

そのいずれも「熱を冷ます」生薬で、一見よさそうですが、
そもそも更年期は、年齢とともに体力消耗が顕著になってくる時。
むやみに冷やす対策を長期に続けるのは、体に負担になるかもしれません。

デリケートなこの時期は、じっくり体力を補い、穏やかに症状をおさめる方法がお勧め。

たとえば「二至丹(にしたん)」は、
配合されている二種類の生薬は、冷まし過ぎず体に穏やかで、肝腎を補う働きがあります。
肝腎陰虚(体の潤い不足とでも言いましょうか)が改善されれば、
体に余裕が生まれ、体内の微調整もしっかりでき、
ストレスに強い体質づくりが達成されるでしょう。

余裕がないと、たとえば急に暖かくなったりしても、
体がついていかず、むやみにカッカして怒りっぽくなったりしますね。
「・・・、そういえばこの間すごくイラついたときは、確かに急に気温が高くなった時だったわ」


約1ヶ月後
「二至丹、くださ~い」
「なんとなくいいのよねー飲んでると。続けてみようと思って」


今年も咲いたシンビジューム「マリリンモンロー」
いつまでもみずみずしく

漢方の空間ファインエンドー薬局   ほてりと発汗(ホットフラッシュ)(更年期障害)の漢方対策