漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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北京で漢方研修・薬膳その3メインとデザート

2010-05-20 | 漢方的話題
「豚の血」料理のあとはスープとメイン料理の登場。長々と申し訳ありません。


多種類のキノコを煮込んだ、深い味わいで舌触りのよいスープ。
お腹の底からほんわか温まるスープでした。免疫力もぐっとアップしたかも。
スープはもう一種、味の濃厚なこってりスープもあったのですが、
残念ながら食い気が先行して撮影を逃してしまった(キノコやアワビが入ってました)


骨付き鹿肉。(補陽益精、強筋壮骨、養血調経)
冷え症、不妊症の人はぜひ食べたい。こってりしているのに胃腸はスイスイ働いてもたれません。


干しアワビのピリカラ煮。アワビは(滋陰清熱、養血明目)
周りに添えられたねぎもシャキシャキしていい歯ごたえ。

鹿肉もアワビも『補腎』の食べ物。鹿肉で『陽』を補い、アワビで『陰』を補う。
バランスが取れたメニューで老化予防、若返り対策もバッチリです。

そしてデザート。


シロキクラゲのフルーツポンチ。ほどよい甘さと冷たすぎない冷たさ。
その塩梅が絶妙で、すーっとお腹に溶け込みました。
シロキクラゲはじっくり煮込むとやさしいとろみが出ます。美肌にいいキノコの代表格。

日本だとデザートはアイスクリームやシャーベットなど冷たいものも多いのですが、
中国では基本的に生ものや冷たすぎるものは食べません。野菜もしかり。
そのためお腹は冷えることなく消化力が落ちないので、気持ちよく食べられました。

しかし近年中国では、ビールはよく冷えており、マクドナルドなどの進出により
生の野菜サラダがメニューに加えられているところも多くなりました。
食生活が変わりつつあるせいか、今回研修した生活習慣病の糖尿病も増え
若年齢化しているとのこと。
日本の食生活も見直したいですね。

      
食べてる時は、はやる食欲を抑えきれずに気が付きませんでしたが、
こうしてみると白一色の食器は、すべてデザインが異なっており、料理をしっかり引き立ててますね。
今頃気が付きました。

(北京康源瑞廷酒店2F牡丹庁にて)

ということで、心から謝謝(シェイシャ)