漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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ソーシャル・ネットワーク(映画)ネット社会のスピード感

2011-01-26 | 映画
もしかしたら豊聡耳と云われた聖徳太子もこんな話し方をしたのかも・・・と思ってしまった。

マークの頭の回転はすばらしく速く、相手が発する言葉の意味(なぜその言葉を言うかという背景)を瞬時にいく通りも思いめぐらし、いきなり結果を答えるという話し方だ。
だから「答える必要はない」「聞く必要はない」という回答になったりする。
その冷たい答え方に、周りは呆れてしまうが、
「なぜならば、」
(これを説明するのもすごい早口。コンピュータがしゃべってる感じ)
の彼の話の的確さに、
な、なるほど、そりゃそうかも・・・と感心してしまう。

思いつきと同時にプログラミング。
今のネット社会の速度に対応するには、彼のようなタイプがピッタリなようだ。
経営学を悠長に学ぶなんてアナログ的な対策ではとても太刀打ちできない。

その対極にあるのがボート部でしょうか。
あのボートレースの映像は、凝りに凝ってましたねえ。さすがデビッド・フィンチャー監督。
あのとき流れた曲、なんだったかな。とにかく一昔も二昔も前の曲です。
そんな曲の中、一漕ぎ一漕ぎの力強さに観るほうも力が入りました。


マークの横暴な発想と思いやりのない会話に呆れて彼をふったエリカの言葉に
「そうだ、そうだ」と安心した私は完ぺきなアナログ派?

だけどマークも、SNSを思い浮かんだきっかけがエリカに振られたことだったり、
(彼はそのシステムを拡大化することに何か意義を感じているのだろうか?
ただ「出会いたい」をかなえるために道具を作っているだけのようだった)
最後までメソメソ彼女の写真をクリックしていたり、にちょっと安心。

それにしても英語圏のパソコンは文字変換の必要がないので、一層速く感じますね~。

ソーシャルネットワーク:★★★★
いっきに膨れ上がるネットの速さ。必死についていこうと気持ち的にはへとへとだったけど
スピーディーで無駄がないすっきり感はデビッド・フィンチャーの腕でしょうか。
製作総指揮は、大好きなケヴィン・スペイシー。その趣も現れているかも。
なかなかおもしろかったです。

監督 デヴィッド・フィンチャー
製作総指揮 ケヴィン・スペイシー  アーロン・ソーキン

キャスト(役名)
ジェシー・アイゼンバーグ (Mark Zuckerberg)
アンドリュー・ガーフィールド (Eduardo Saverin)
ジャスティン・ティンバーレイク (Sean Parker)
アーミー・ハマー (Cameron Winklevoss)
マックス・ミンゲラ (Divya Narendra)
ブレンダ・ソン (Christy)
ルーニー・マーラ (Erica Albright)
ラシダ・ジョーンズ (Marylin Delpy)
ジョセフ・マゼロ (Dustin Moskovitz)
ダグラス・アーバンスキ (Larry Summers)
ダコタ・ジョンソン (Amelia Ritter)
トレヴァー・ライト (B.U. Guy in Bra)