漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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山本文緒著「アカペラ」美しい心と生々しさ

2013-08-31 | 
「アカペラ」「ソリチュード」「ネロリ」の中編3編。

どれも複雑な人間関係の中にあって、上手に立ち回ろうとするのに結果がうまく出ない。
だけど、その誠心誠意の思いに美しさを感じる。
一方でやけに生々しい感じもあり、さらにどんでん返しというか、
あっと驚かされたりもして、山本文緒さんうまいと思う。


「アカペラ」
認知症がかっている祖父と孫の女の子と、家出してしまう母親。
「ソリチュード」
中学生の頃いとこ同士の恋愛に反対され故郷(千葉)を離れて東京で暮らしていた男が
父親の四十九日で戻ってきた。
「ネロリ」
40代の姉弟が肩を寄せ合うように暮らすところに若い女性、心温(ここあ)がやってきた。


山本文緒:(やまもと ふみお)1962年女性 神奈川県横浜市生まれ。
昔(2001年)「プラナリア」という作品が話題になった。(直木賞)
ああ、と思い出したがたぶん読んでいない。


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