動悸がするととても不安で、あわてて病院に行くと、脈をゆっくりにする薬を処方されます。
もちろん詳細な検査も行われるでしょうが、明らかな物理的心疾患が見つからない場合、漫然とその薬を飲むことになるのですが、なぜ動悸がするのか?そこは棚上げされたままですね。
中医学では何かの症状に対して、体のどこかに弱っているところがないかと探します。
心臓の元気が不足していないか、巡る血液が不足していないか、血流がどこかで滞っていないかと、体質をチェックして、それを改善する対策を講じます。
これにより心臓を取り囲む環境が元気になれば、動悸が減ったり無くなったりするのです。
(田んぼの植物 ヒメムカシヨモギ)
・心気不足
心臓の力が不足していて、全身に血液を巡らすことができない。動悸のほか息切れも起こしやすい。
・心血不足
巡る血が不足しているので、血色が悪かったり、疲れやすくめまいを起こしたり、眠りが浅かったりすることもある。
・瘀血または心血瘀阻
胸部の痛みを感じることがある。
西洋薬を服用している場合でも、このような体調を思い当れば漢方対策もするとよいでしょう。
また、更年期症状の一つとして動悸があるのですが、心脾顆粒や婦宝当帰膠などで血虚の対策をすると心血不足も解消され、様々な更年期症状とともに動悸も気にならなくなったという例もあります。
(田んぼの植物 クサネム)
(稲雀たち、稲を食べてはこの日陰に戻ってくる。もうすぐ稲刈りです)
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