漢方のおなじみさんに「このごろ杞菊地黄丸を美味しく感じるようになって
毎日のんでいる」と言われました。
漢方の味に慣れた人になると、このような感想を言われることがあります。
季節に応じて服用したくなる漢方が変わるのです。旬のものを美味しいと感じるのと似ていると思います。そして不思議とその漢方薬が今の季節や体調にぴったりの養生になっているのです。
補腎剤のベース処方は六味丸。その1成分である山茱萸は、重陽の節句(9月9日新暦なら10月中旬)でも使われるもので、この小枝を髪に刺してお弁当を持って山を散策したのだそう。
そして菊をつけた酒を飲んで、無病息災や不老長寿を祝ったのだそうです。
(※残念ながら日本では9という数字を嫌うので、この節句だけは受け入れられてないのですが)
(趣味の園芸より)
杞菊地黄丸は、六味丸に秋が旬の枸杞の実と菊の花を加えたもの。
というわけで、まさに旬の食材がいくつも配合され、肝腎を養う今の季節にぴったりの補腎剤ですね。
漢方のおなじみさんは、体が何かを感じて杞菊地黄丸を選んでいたのでしょう。
すばらしいことです。
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