漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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春、身近な植物・これも生薬

2017-03-30 | 薬草・生薬
今頃見つかる身近な生薬をご紹介。

連翹(レンギョウ)
果実を用いる 清熱薬(清熱解毒・清心瀉火 消ヨウ散結 清熱利小便)
銀翹散(天津感冒片)、桑菊飲などに含まれる。


辛夷(コブシ)も目につきます。
コブシやハクモクレンの花蕾を用い、生薬での呼び方はシンイ
解表薬(散風解表 宣肺通鼻)
蒼耳散(鼻淵丸)などに含まれる


花が咲くのは初夏だけど柔らかい新芽が伸び始めたスイカズラ(忍冬、金銀花)
花蕾を用い、 生薬での呼び名はキンギンカ
清熱薬(清熱解毒 涼血止痢 疏散風熱)
五味消毒飲(五涼華)、銀翹散(天津感冒片)などに含まれる


木通(アケビ)の花も咲き始め。 
蔓性茎を用い、生薬での呼び方はモクツウ
利水浸湿薬(降火利水 宣通血脈)

こうして身近に見つけられると、漢方がますます近しいものになります。

おまけ:ソラマメの花

初夏には大きな実が育つ。生薬ではないのですが、
薬膳辞典では、豆は健脾利湿、補中益気作用があり、花や葉には止血作用があるそうです。
豆板醤(トウバンジャン)の材料

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生理・不妊症・更年期・婦人科疾患のための漢方薬
アトピーらんど

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2 コメント

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Unknown (simosan)
2017-03-30 18:45:16
今晩は。

こうしてみると沢山有りますね。
でもそこからどうした生薬成分が取り出せるか・・・という事でしょうね。

素人は手を出さない方がいいでしょうね。
返信する
simosanさんへ (やく)
2017-03-30 19:23:33
とりあえず干して保存し適量を煎じるという流れでしょうが、
ものによってはいくつかの処理をする場合もあり、
自分でやるのは大変かもしれませんね。

漢方というと摩訶不思議なものが入っているように思われがちですが、
身近なものがたくさん使われていて、感動します。
いろいろなものを食してその作用を体で感じ生薬の配合を考え、
漢方という処方を編み出した昔の学者に感謝です。
返信する

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