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ヘブスブリン-IH

         「世界の中心で”藍”が叫ぶ!」「ファ~~~~」



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昨晩、H大病院から速達が届いた。

以前から主治医に聞かされていたが、B型肝炎の再発予防薬のヘブスブリン-IH
の保険がまったく効かなくなったという通知だった。

もともと他県では保険の効かないところが多かったようだが、北海道では保険適応
となっていたので、今回の状況は大変なことだ。

なぜ大変かというと、まずその値段。
手術時、前後はもちろん、退院してからも基本的に一ヶ月に一度投与しなくては
ならないのだが、それが一回約12万円、年間で144万円もかかるのだ。

しかも、ヘブスブリン-IHを投与していれば再発の可能性はほとんど無く、
投与を中止して他の薬に変更した場合には再発の可能性が出てくるというのだ。


そもそも移植手術自体、自分の場合、特定疾患を認められ、保険の範囲内でおこ
なってこられたので随分と助けられたが、保険が効かず移植を諦めている人が
大勢いる。

肝硬変に癌を合併している場合には、肝内に5cm以下1個、または3cm以下
3個以内が存在する場合のみ保険適応になるというのだ。
最初、他の患者さんからこの話しを聞いた時には耳を疑った。

保険医療費の高騰や、手術施行の意味といった問題もあると思うが、いったい
この線引きの基準はどこからくるのだろう。

医療費の高騰は今の社会環境や食生活の変化、長寿社会といったことを考えれば
当然だろうし、官僚や政治家、社会保険庁などの無駄使いに比べればとるにたら
ない額であろう。

不摂生が原因の場合もあるだろうが、多くの、まったく予期せぬ、不意打ちを
食らったような我々健康弱者に何の罪が有るというのだろう。

手術で助かる命、薬で助かる命が目の前にたくさんあるのだ。

老人医療費負担増にしても、長年に渡って社会を支えてきたお歳よりに何の責任
があるのか。


自分が、家族が、友人が、突然病に倒れたら・・・けっしてお金で買えないもの
がある。

ただ、保険が効かないが為に、最先端の医療を受けられない為に、自分の将来が
不安で不安でたまらない人が、私の周りにもたくさんいる。



・・・23日、H大病院で今後の対処に関する説明会が開かれる。
決まったことは変えられないこと。皆さんどんな選択をするのだろう。

病気のことで悩むのはいい。でもこんなことで悩むのはもういやだ。
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