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ひとりぽっちのクリスマス


去年のクリスマスイブは病室で一人で迎えた。

11月の終わりだったか、12月の初めだったか、今となっては良く覚えてい
ないが、薬の種類を変えた為かおよそ2ヶ月におよぶ肝性脳症の症状も薄ら
ぎ、意識がはっきりしてきた。

その為、12月末までに退院、という話しも出たほどで、それは叶わなかった
が、クリスマスには一時外泊できるものと思っていた。

実際、医師からは一度OKが出ていた。

すっかりその気になって家族にも伝えていたのだが、直前になりそれも駄目に
なってしまったのだ。

その後、結局今年9月に退院するまで7回も入退院を繰り返すのだから、所詮
無理な話しだったのかもしれない。

しかも当時は4人部屋に入っていたのだが、12月中に1人、2人と退院して
いき、クリスマスの夜は自分一人になっていた。

4人部屋に1人というのは何度かあったが、かなりキツイものがある。
元々個室は嫌いで、大部屋でいろんな人と会話するのが落ち着けるし、しかも
クリスマスイブ、というのだからその寂しさといったら・・・

これも病気に比べれば贅沢な悩みなのかもしれないけれど。


今年はなんとか我が家でクリスマスを迎えられそうだ。

本当に色々なことがあった1年だったけれど、みんな元気でいられることが
何よりで、家族全員健康で新年を迎えられることが、普通のことが、幸せな
ことなんだと、つくずく思うのです。
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