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現在と楢山節考

楢山節考 (新潮文庫)
深沢 七郎
新潮社

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心配していた祖母の容態は、昨日整形でカルシウム剤の注射を、今日内科で
点滴をしてもらい、少し落ち着いたようだ。


それはそれでホッとしているところだが、ここ数日の病院通いで、改めて老
後の医療は本当に大変だと実感した。



4世代が同居の我が家でも、諸事情で祖母の面倒をみるのは両親になる。

まだまだ健在とはいえ、両親ももう少しで80歳に手が届く歳で、いわゆる
「老人が老人の面倒をみる」状態だ。


我が家の場合、若い世代が同居しているので、協力すべきは協力してなんと
か成り立っているが、他の多くの家庭はどうだろう。


これから、療養型の病院のベッド数削減を進め、高齢者保健施設や介護施設
を増やす方向だと言う。

でも、はたしてどれだけの人がそういった民間の老健施設に入れるというの
だろう。


「長寿大国」とか「平均寿命世界一」とか謳っておきながら、年金法改正や
高齢者医療制度などといったもので生きずらくする。

老後の心配など何も無い、お金持ちの政治家が決める事だけに始末が悪い。


おそらく本音は現代の「姥捨て山」を作りたいのではないか。




ここ数日、祖母の病院を通して、勝手ながら自分たちの老後も心配になって
しまった。

だって、もうすぐ目の前に「老後」が迫っているのだから。
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