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石川ひとみさん

今でこそ、感染経緯とか治療法とか、保障内容とか、周知徹底されつつある、B型肝炎。

B型肝炎訴訟の広まりもあって、関係ある無しに関わらず、自然と耳に入る機会が多くなった。



いわゆる「キャリア」と言われる人が150万~300万人もいるというのに、この人の時代は、
無知と思い込みと、知らないが為の偏見と中傷と、実態のない恐れが渦巻いていた、らしい。


歌手の石川ひとみさん。






かつての絶対的アイドルで、若くて、女性で、人気絶頂で、そんな石川さんが、かつてB型肝炎に苦しみ
何度も挫折しながら、復活するまでの苦悩を、先日TVで語っていた。




「B型肝炎」「劇症肝炎」「生体肝移植」と、自分の中での肝炎オンパレードのキーワードのうち、
「B型肝炎」について、発症当時、自分にとって大きな意識付けと何よりの強いパワーとなったのが
この、石川ひとみさん。



入院と同時に上記のキーワードがポンポンと降って湧いたように自分の身に振りかかってきた時、B型
肝炎と聞いて真っ先に思い浮かんだのが石川ひとみさんだった。

石川さんの肝炎が話題になっていた頃は、まだ20代後半で、もっとも忙しい時期ではあったけれど、
この話題はかなり自分の記憶に残って、すぐに呼び起されたのだ。

もしこの時、石川さんが、防波堤のような形になって、世間の耳目を集めていてくれなかったら、

「B型肝炎は日常生活の中では殆ど感染することはない」

という、今では当たり前のことが、当たり前に認識されていなかったかもしれない。



ほかの病気でも、自分と、自分の周りでは常識的なことが、知らない人からみると、危険だったり、
異常だったり思われて、嫌な思いをしている人って、きっと少なくはないと思う。






有名であるがゆえに、おそらく一般人が想像できない苦しみを味わったことと思う。

でも、そこで負けないで、自分を克服し、世の中に正しい知識をもたらしてくれる事が、その後を生きる
我々にどれだけの勇気をくれたか。




今、石川さんは歌手活動のかたわら、肝炎についての正しい知識を広める公演活動も行っているらしい。
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