青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

記録映画・東京オリンピック!

2021-07-06 | 今を考える
千日前・東宝敷島劇場。
 
1965年・記録映画「東京オリンピック」公開時の劇場前です。
 
 
今年の五輪の記録は、
 
「感染列島・日本沈没~それは五輪から始まった!」として、世界で公開されるのかも知れません。
 
中国マネーで、ハリウッド映画?

「放送禁止」~誰が決めるの?

2021-07-06 | 今を考える

「放送禁止」という言葉を昔はよく聞きましたが、「放送自粛」と言う方が正しいのでしょう。一体誰がそれを決めるのでしょう?

「9.11テロ」が起きた時、ジョン・レノンの「イマジン」がアメリカで真っ先に放送自粛にされました。そもそも放送自粛曲とは誰が定めて、メディアに通達するのでしょう。「自粛」というくらいだから、判断は個々のメディアに委ねられ、罰則規定は無いハズです。それなのにアメリカのメディアは、なぜ盲従して放送自粛をしたのか?「イマジン」はああいう状況でこそ、歌われるべき歌であるハズでした。



絶対命令のように日本のメディアが従っていた悪名高き「放送禁止歌リスト」でさえ、実は何ら強制力も罰則もないものだと今では判明しています。何かあった時の責任を恐れた各メディアが、個々の判断を放棄して盲従していただけでした。メディアが「放送禁止」だからと、判断を放棄する理由として「リスト」を金科玉条のように扱っていただけだったのです。

例えば美輪明宏の「ヨイトマケの唄」。発表後間もなくして歌詞の中に差別用語として扱われる「土方」(どかた)「ヨイトマケ」が含まれている点などから、日本民間放送連盟により要注意歌謡曲(放送禁止歌)に指定された事で、それ以降民放では放送されなくなりました。しかし、2000年12月26日、NHK『そして歌は誕生した(第11集)』で、美輪明宏本人が出演して誕生秘話を語るとともにフルコーラス歌唱するやいなや、どの局もNHKにならって解禁。全く・・・民放にはマスコミとしてのプライドも何も無いのかと言いたい。自分たちで勝手にタブーを作る。それが日本という国です。いつの間にか知らぬ間に、それは差別用語だとか、放送禁止用語だと言い出すくせに、勝手に解禁も決めてしまうことには呆れてモノも言えません。

アメリカ中のメディアが国威高揚を重視し、「イマジン」を自粛したのだとすれば、これは恐ろしいことです。あれこそ戦時体制だということの、ほんの一端を日本にいても実感出来たニュースでした。戦時下で平和を叫ぶことが、いかに覚悟が要ることであるかが、リアリティを持って理解出来た「年」だったのです。

だからと言って、表面的に反戦を唱える行為も問題なのです。9.11の時に「イラクへの報復反対」を唱えた人は、「もし自分の親兄弟や子供があのハイジャック機の乗客だったとしても、イラクへの報復反対を唱えていたか」を自問しなければなりませんでした。死刑廃止を訴える人が、自分の身内が理不尽に殺されても唱えられるか自問する義務を持つべきなのと同じです。安全圏から「報復はよくない!」と唱えるのは誰だって出来ますから。

さて、今僕たちが住む日本です。「五輪開催は中止、延期すべき」とマスコミもスポンサーに遠慮がちに報道していたのに、最近はまず夜のスポーツ関係のニュースで、「金メダルに期待しましょう!」「オリンピックが楽しみです」と連呼し始めました。

同じ番組内で同じキャスターが、「何が安心安全なのでしょう。オリンピックを開催して大丈夫なのでしょうか?」と言いながら、数分後には「オリンピックが楽しみです」と言う。いくら台本通りでも、喋っていて恥ずかしくないのだろうか。

マスコミによる報道は、本当に怖いものなのです。1人1人が自分で考えないと・・・。