猛暑たり 太平洋に ざんぶりと
馬糞 Bafun
記録的な猛暑も約束の彼岸を境に太平洋に引いていった。
しかし、その夏の体温は異常だったと思う。
ぴりぴりとした暑さに、誰しも地球生命の異変を感じたのではない
か。
地球生命以前に、人間の心に異変が起こっている。
その原因は、
身分制の廃止と、科学の発達による人間の傲慢化、物質化、そ
れに反比例した信仰心の減退、そうしたところにあるのではないだ
ろうか。
日本民族も質的変化を起こしている。
肉体のDNAは維持されているととしても、背が高くなり、太り、ひ
弱になり、顔立ちも変わってきた。
何よりも、心変わりが激しい。
愛国心は失われ、
民主主義といっても、政治に無関心か、政治をきたいないと思い込
んでいる。
その結果、国家に対して無責任で、自己中心的である。
愛国心がないから、ビジョンも提案もない。
マスコミが第一権力なのに、民主的統制を受けず、
独裁権力を変だと思わないかといっても、ただのマスコミ嫌い、極
端な考えに過ぎないといわれる。
ましてや、チャイナの自治区に編入されて、日本ではなくなる危険
を言っても、何を突拍子もないことをと一笑に付される。
さまざまな問題提起をし、ビジョンを示し、提案や、警告を発しても、
口先だけだと揶揄される。
言うのは簡単だが現実ではないと言われる。
理屈ではなく、感情である。
四面楚歌というほど勢力を張ったわけでもないが、改革を志すと、
そういう感情的不条理が立ちはだかるものらしい。
しかし、命がけで志を貫いている政治の世界ではそれが日常茶飯
事のことである。
英雄であっても、問責され、処刑されることもある。
和ということも、一歩間違えば、衆愚制になる。
変革を志せば、和を乱していると非難され、捨て台詞や、陰口といっ
たつむじ風が埃を立てる。
それが、先頭だって走っているときの空気であろう。
季節は巡り、異変止むことのない地球であるが、あるいは、大宇
宙の先頭を突き進んでいるからなのかもしれない。
今、そのような時代を生きている。
J.D.Subunroco.