コスモスの 楽しげに吹き 幸えり
馬糞 Bafun
時代劇が最終章に近づいてきた。
同じ若者ドラマであっても、
現代ドラマとちがって、
美しく、絵になるのである。
現代人の生活は幸福なのだろうか。
自由という無秩序が、そんなにも居心地がよいのだろうか。
男も、女も、時代劇に見る美しさを失っていると
つくづくと思う。
イワネという、
その主人公の心情を散文詩にしてみた。
詩を創作する時間は、心に潤いをもたらす。
俳句をひねる時間は、心の旅路に遊んでいる。
芸術の秋に遊ばないだろうか。
『コスモスブルーの空に』
HIMUKA
憧れの地を
やがて去ろうとする
その一瞬が まばたく時がある
これほど近いことが
無限の距離を秘めて
手に届くその時を 振り切って行く
だからと言って
もてなしの地に 甘えたくはないと
再び、自らの戦いの地に戻ってゆく
運命の星は また巡り会って
背中を合わせた その時を
遠い時空に 放つのか
秋の桜は 気高く咲いて
すれ違う 風の狭間に
精一杯に 微笑みながら
こらえた涙が
空のきらめきのように
風に揺られて 咲いている
コスモスよ
コスモスブルーの
空の花よ
銀色の
寒露の涙を 散りばめよ
空の上には 永遠の銀河が流れ
きらめく星の 涙をためて
潔く あり続ける
潔く あり続けている
J.D.Subunroco.