長崎の 精霊舟に 一人乗り
梅士 Baishi
まったく音信も付き合いもなかったが、学生のころま
で親しんでいた従兄が亡くなったという訃報を伝え聞い
た。
盆前の14日のことだったというが、それ以上のこと
は何もわからない。
日本航空のパイロット全盛時代にジャンボジェットの
機長として国際線を飛んでいた人だった。
たまに遊びに来ると、イタリアの多色ボールペンなど、
珍しいお土産を持ってきてくれたものだ。
その意味では華やかな人生だったろうが、家庭的には
恵まれなかったのではないか。
離婚があり、子供との縁も切れていたという。
ある意味、雲の上の人だったのかもしれないが、地上
では苦手な人生だったのだろうか。
なぜか、付き合いがなくなって、離れていった人だった
が、懐かしい人である。
だから、間接的な訃報に接しても悲しい思いがする。
いろんな話を聞きたかったなあと思うのである。
北鎌倉に豪華な新居を建てたころ、遊びに行ったこと
があった。
マイカーは日産のスカイラインGTだったと思う。
エンジン音も走りもいい車だったと思う。
同じく昔の車だが、三菱のランサーもスカイラインに似
た性能の良さを感じさせる車だった。
音信がなくなっても、縁というものは切れないものだ。
心の一角に住んでいるものである。
嫌いな人でなければなおさらである。
訃報を知らせる人がいたのだろうから、家族がいたの
だろう。
遠い訃報ではあるが、にいちゃんと慕った人だったか
ら、その冥福を祈りたい。
そのために一句をひねり、お悔やみを申し上げる。
かつてパイロットとスチュワーデスはあこがれの職業
ナンバーワンだった時代がある。
今では、航空会社が経営破綻に瀕したり、格安航空
との競争激化でスチュワーデスは契約社員になり、パ
イロットもそれほどのあこがれではなくなった。
むしろ、航空自衛隊のほうが憧れになってゆくのでは
ないだろうか。
今の青年たちを見ていても、あこがれの職業というも
のが伝わってこない。
漫画家や声優やスポーツトレーナーに憧れる子供はま
だ夢があるほうである。
自分が青年だったら、軍隊を希望するだろう。
国防ほど、明確なミッションはないからである。
それとも、英語力を磨いて幸福の科学に入局するか、
さらには幸福の科学大学教授を目指すだろうか。
あるいは、幸福実現党から政治の世界を目指すだろ
うか。
これは歴史に名を残すエリートコースである。
ベンチャーなら、海外事情を報道する独自のメディ
アを立ち上げたいものだ。
さらには、大東亜共栄圏の事業にかかわる教育やビ
ジネスというのも魅力である。
かつて憧れだった法律家や医者やパイロットという職
業が、色褪せて見える時代に入りつつあるのを感じる。
青年よ、幸福の科学に学びなさい。
時代のリーダーを見誤ってはなるまい。
日本独立宣言・九州本部・神聖九州やまとの国
幸福実現党応援隊・中村梅士党