Jリーグ・ディビジョン2 第13節
2014年5月11日(日)13:00キックオフ
ケーズデンキスタジアム水戸
水戸ホーリーホック 3 - 2 FC岐阜
今度水戸へ行くならいつが良いか?今年のJ2で面白そうなチームといえば、やはり岐阜ではないか?そんな議論を繰り返した結果、結局このカードに決定。というわけで、天気の良い日曜日、イマノ氏と一緒にケーズデンキスタジアムで水戸ホーリーホックの応援となった。先週のヒロセさんといい、どうも最近はおじさんと仲良く観戦することが多い。まあ自分もおじさんなんだけど、これでいいのか?と思わないこともない。
選手入場に続いて、柱谷哲二、ラモス瑠偉の両監督が登場すると、場内から大歓声が上がった。何だかんだで、ドーハ世代の人気は衰えない。なぜか?それは今でも熱いハートを持って戦っているから。二人共相変わらずで、喜怒哀楽を全身で表現している。いや、むしろ選手の時より激しくなったようにも見える。もはやボールを蹴ることができないので、思いの丈を身振り手振りで表現するしかないのだ。
そんな注目の一戦は、追いつき追い越せの大接戦となった。前半は完全に死んでいたホームの水戸だったけど、後半は別チームのように生き返った。岐阜にとっては、FWナザリトの負傷交代が痛かった。これで水戸は守備の負担が軽減されて、中盤に落ち着きが戻った。主導権は完全に水戸のものとなり、後半3得点でゲームをひっくり返してしまった。特に終了間際の船谷の決勝ゴールは、流れの中から素晴らしい展開でもたらされた。柱谷監督会心のガッツポーズ!が印象的だった。
いつ来ても、このスタジアムは雰囲気が良いなあと思う。バックスタンドのサポーターからメインスタンドの観客へ「一緒に応援しましょう!よろしくお願いしま~す」とか声がかかる。みんながそれに拍手で応える。暖かくて優しくて、とても誠実である。そりゃあ選手は頑張るさ。どこぞやの殺伐とした赤いサポーターとは大違いだ(笑)。
本日の入場者数5,053人。もっともっと観客動員が増えるといいなあと思う。溢れるくらいのサポーターが押し寄せてくれたら、きっとスタジアム増設の話も急ピッチで進むだろう。
Jリーグ・ディビジョン2 第1節
2014年3月2日(日)15:00キックオフ
ケーズデンキスタジアム水戸
水戸ホーリーホック 2 - 1 大分トリニータ
というわけで、雨の降る日曜日、スーパーひたちに乗ってケーズデンキスタジアムまでやって来ました。過去21年間、埼玉スタジアムを中心に、全国各地様々なスタジアムでJリーグを観戦してきましたが、関係者として観戦したのは初めてです。
メイン、サイド、バックと、全ての観客席を回りました。サポーターがバックスタンドに陣取るだとか、ゴール裏のアウェーの様子だとか、メインスタンドの屋根はあまり効果ないだとか、実際に観戦して見ないとわかりませんからね。特にホームゲームの雰囲気というのは、クラブによっていろいろです。施設の方にもお話を聞きましたが、裏方さんの事情もよくわかりました。
前半はそんなこんなで結構仕事目線で観戦していたのですが、後半は完全に試合に集中して楽しませてもらいました。相変わらず熱い柱谷監督は、終始ピッチの横に立って指示を送っています。大分のパスに翻弄されながらも、守備陣はよく踏ん張っていました。攻撃の連携が上手く機能すれば、もっと流れの中で得点できるような気がします。徐々に選手を覚えていきたいと思います。
残り10分、いよいよ鈴木隆行が登場。すっかり下がり切った水戸のラインを引っ張り上げるように、ワントップで奮闘していました。最後まで大分の猛攻は続きましたが、ロスタイムの4分間もどうにか凌いで試合終了。昨シーズンJ1を戦った大分相手に、見事勝点3を奪い獲りました。
本日の入場者数4,280人。開幕戦としてはちょっと寂しいけど、気温5度の小雨の中で、サポーターの声援は気合い十分、選手もそれに応えた好ゲームでした。試合前、自らテントを運び、試合後、「お客さんのために照明つけて」と走り回る水戸ホーリーホック沼田社長の姿が印象的でした。
J1昇格プレーオフ 決勝
2013年12月8日(日)15:30キックオフ
国立競技場
京都サンガF.C. 0 - 2 徳島ヴォルティス
W杯の組合せが決まったけど、日本代表にはそれほど興味がない。やはりクラブがあってのサッカーだと思っている。というわけで、Jリーグがクライマックスをむかえた週末は、TV観戦にスタジアム観戦に大忙しである。今日はJ1昇格を決める大一番。鳴門の巨匠に代わって、徳島を応援すべく国立競技場へ向かう。味方は多い方が良いだろうということで、FC東京サポのヒロセさんも加わることになった。スタジアムへ入ると「J1へ!!」と書かれた鉢巻をもらった。俄然テンションが上がって、いざ徳島のゴール裏へ。
試合開始早々から圧倒的にボールを支配する京都に対して、徳島はただただ耐えるのみ。時折カウンターを試みるのが精一杯といったところ。どうひいき目に見ても実力の差は明らかで、おそらく徳島の戦い方としてはこれしかないだろうと思われる。ただ、この時間を耐えることで、徳島は徐々に自分達のペースを掴んで行った。前半0-0で折り返せば十分だろうと思っていた矢先、何と先制点を決めたのは徳島だった。さらに追加点まで奪って前半終了。津田と高崎のコンビで見事に大仕事をやってのけたのだった。この追加点が後々まで試合の行方を左右していたと思う。
後半は予想通りに京都が猛反撃を開始するが、徳島も今度は引かずに前へ出た。この勇気ある戦術が功を奏して、完全に京都の勢いを削ぐことに成功した。もし1点差だったら、京都はもっと落ち着いて戦況を見つめることができたはずである。しかし点差は2点。焦りは予想以上に早く大きくなってしまった。こうなると、徳島は集中して守りに徹すればよい。カウンターで3点目を獲れば、そこで勝負あり。試合は完全に徳島ペースへと変貌してしまった。結局、試合はこのままタイムアップをむかえて、徳島のJ1昇格が決まった。
サッカーというのは、本当に何が起こるかわからない。試合の流れをどう読むか?どうしたら流れを呼び込めるのか?この試合はそういうことを教えてくれたのだった。とても良い試合を観せてもらった。
鳴門の巨匠、悲願のJ1昇格おめでとう!これでJ2MからJ1Mへ改名ですね。来シーズンからは敵同士。埼玉スタジアムで待ってるよ。
Jリーグ・ディビジョン2 第41節
2013年11月17日(日)14:00キックオフ
うまかな・よかなスタジアム
ロアッソ熊本 0 - 1 横浜FC
以前、なでしこリーグのRFC(現在九州女子サッカーリーグ所属)を応援していたことがあって、いつか行きたいと思っていた熊本ですが、念願叶ってようやく来ることができました。熊本空港でイマノ氏と落ち合って、一路うまかな・よかなスタジアム(すごいネーミングだ)へ。しかしまあ寒いです。九州は暖かいものだと勝手に思い込んでいただけに、これは予想外の寒さでした。
昨晩TV観戦した日本vsオランダの記憶が残っていたこともあって、J2の18位と13位の試合は、今日の気温よりさらに寒く感じました。どっちもどっち。特に攻撃に関しては双方まったく工夫が感じられず、ゴールどころかチャンスの気配すらないまま前半終了。ハーフタイムにくまモンが登場しようが、この寒さは一向に収まりそうにありませんでした。
ところが後半途中、今シーズン限りで引退を表明している熊本の北嶋秀朗がピッチに立つと、ようやくうまスタに熱気が出てきました。対する横浜FCは永井雄一郎を投入して応戦。これで両チーム共に攻撃の核ができたようで、あわやというチャンスの応酬が始まりました。トップを張る北嶋、下がってボールをさばく永井。もはや全盛期の活躍は期待できませんが、まだまだ観客を沸かすプレーを随所で魅せてくれるあたりは流石です。
試合終了の笛が鳴ると、永井は真っ先に北嶋へ歩み寄って声をかけました。同学年のベテランFW2人が、この寒い試合を立て直したことは明らかで、そういう選手がまた1人ピッチを去る寂しさを実感したのでした。そして、柏レイソルと浦和レッズ、各々のタイトル獲得に君臨したスター選手の晩年の活躍を、遠く熊本の地で観ることができた幸運に、ただただ感謝しました。
引退会見で北嶋は「熊本に来て良かった、ここで引退できて良かった」とコメントしています。柏の象徴であった選手が、ここ熊本で何を想ってプレーをしていたのか?試合が始まる前、熊本の選手はホームのゴール裏に一列に並んで、サポーターと一緒に歌を唄います。その時だけ一瞬、スタジアムが日射しに照らし出されました。それはそれは素敵な光景でした。なるほど、北嶋はこのことを言っていたのだなと思いました。どこへ行ってもサッカーと、そして感動がそこにあるのでした。
PS
横浜FCを退団する永井雄一郎は、現役続行を宣言しました。
Jリーグ・ディビジョン2 第21節
2011年7月17日(日)19:00キックオフ
平塚競技場
湘南ベルマーレ 2 - 0 ジェフユナイテッド千葉
最近、どうも久しぶりなことが続くね。というわけで、久しぶりにJ2観戦です。去年はJ1の浦和戦を見に来た平塚です。今日はAXISのメンバーも一緒です。競技場をバックに記念撮影しちゃうところが、ああやっぱりAXISだなあと思います。もう酔っぱらってる人もいるし。
首位の千葉、それもFWオーロイに注目していたのが完全に間違いでした。オーロイと深井のまったくかみ合わない千葉に対して、佐々木と中村のコンビネーションが冴えた湘南。その差が浮き彫りになった試合でした。正直、どちらが上位チームなのか?といった感じです。最後に田原を入れてゲームを終わらせるまで、今日の反町監督の采配は完璧でした。ああ、GKの西部も良かったね。何だかヨッシーの苦悩がこっちにまで伝わって来るようです。
ちょうどキックオフ前に日が沈みました。メインスタンドの屋根越に富士山の頂上が見えます。素晴らしき平塚競技場。こうして多勢で観戦するのは楽しいね。今度はみんなで埼玉スタジアムに来てちょうだい。今なら空いてるよ。
2009年9月13日(日)13:00キックオフ
平塚競技場
湘南ベルマーレ 1 - 0 横浜FC
何かね、浦和の試合を見に行く気になれなかったのよ。いろいろな意味で気分転換が必要だったのかも知れない。というわけで天気の良い日曜日、久しぶりに平塚へ行くことにした。ここまで好調をキープしている湘南ベルマーレは、何としても今年J1昇格を果たしたいところ。復帰という言葉を使うのがためらわれるくらい、すっかりJ2での暮らしが長くなってしまった。そんなチームが今どんな状態で戦っているのか?やはり興味はある。下位チーム相手に取りこぼしは絶対できない。何が何でも勝点3を取らなければならない。そういう気合いは平塚の街全体に浸透していて、観衆1万人を超える盛況ぶりであった。こんな平塚競技場を見るのは初めて。
ところが試合が始まってみると、17位の横浜FCが3位の湘南を押し気味に展開していた。昇格のプレッシャーとは無縁の横浜FCは、実に伸び伸びと中盤を支配していた。しかしまあ、それでも両チームにゴールの気配はまるでなし。ずるずると時間は過ぎて行く。ここをこうすればゴールが生まれるという意図と意志があまり感じられない。はるばる平塚までやって来たのに無得点試合か?と思っていた試合終了間際、湘南がようやく1点を取った。第35節でJ2出場350試合を達成した坂本のゴールで、どうしても逃してはいけなかった勝点3を手に入れた。最後の最後で勝利に対する気持ちの差が出たのかも知れない。
ちょっと見ないうちに、湘南も横浜FCもすっかりメンバーが変わってしまった。そんな中で、元浦和の中村が湘南で活躍していたのが何よりである。得点ランクもチームでいちばんのようだ。こういうのは、浦和サポーターにとってもうれしいね。たまにはJ2観戦もいいなあと、大満足で湘南新宿ラインに乗って帰って来たのであった。
2008年9月28日(日)13:00キックオフ
正田醤油スタジアム群馬
ザスパ草津 0-0 ロアッソ熊本
昨日の練習試合の筋肉痛を引きずりつつ、早起きして高崎線に乗り込む。もちろん、草津の試合が目当てではないけれど、せっかく高崎まで行くのだから久しぶりにJ2を観ていこう。というわけで、前橋まで足を伸ばすことにした。ところが群馬をなめてはいけない。前橋駅からさらにバスに揺られなければならない。こうしてはるばるやって来た正田醤油スタジアム群馬(旧群馬県立敷島公園県営陸上競技場)。さすがに遠いぜ。
J2の中でもかなり渋いカードと思われる本日の試合。しかしなかなかどうして予想以上にスタジアムは盛り上がっていて、レプリカを着た熱いサポーターの熱い声援が響き渡っていた。どこのスタジアムへ行ってもこうしたサポーターが根付いている光景を目にすると、日本のサッカー文化も徐々に浸透してきているように感じてうれしくなる。
さすがに知ってる選手は少ないだろうと思っていたが、案外そうでもない。草津の高田保則、熊林親吾、秋葉忠宏なんかは、以前にも別のチームで見たことがあるし、熊本の小林陽介は元浦和の選手である。中でも注目は、このfootball smileにもたびたび登場している草津の高田保則ということになる。かつて湘南の生え抜きストライカーとして活躍していた。最近、網膜剥離から復帰したばかりということで、まだまだ本調子ではないようだが、草津でもエースとして君臨していた。
開始早々に熊本に退場者が出たため、草津が勝たなければならない試合だった。しかし、草津の攻撃をしのいで熊本がカウンターを仕掛けるという形が上手くはまって、思いのほか白熱した好ゲームとなってしまった。終了間際の草津のゴールもオフサイドとなり、結局は熊本が何とか逃げ切ってしまった。
ノーゴールは残念だったが、わざわざやって来たかいはあった。またひとつ、未知のホームゲームを体験することができたから。草津のサポーターも熱かった。群馬のサッカーも予想以上に盛り上がっていた。日本一と言われる浦和も負けてはいられないなあと気を引き締める。
2008年5月16日(土)13:00キックオフ
ベストアメニティスタジアム
サガン鳥栖 0-1 サンフレッチェ広島
そりゃあ、埼玉スタジアムや駒場スタジアムは最高だよ。6万人の熱狂は、そこらの欧州のスタジアムにだって全然負けてないと思う。昨年のACL決勝トーナメントの緊張感なんて、鳥肌ものだった。ただ、仮にそんな白熱のゲームやサポーターの熱気を除いて、純粋に建築としてスタジアムを見た場合、日本でいちばんかっこいいなあと思うのは、断然ここである。今年からネーミングライツによってベストアメニティスタジアムとなった旧鳥栖スタジアム。
2002年の日韓W杯開催にあたって、日本にもたくさんのスタジアムが建設されたけど、どれもこれも円型デザインなのがいただけない。陸上トラックを併設したりと各々事情があるのは仕方ないとしても、何だってあんな円盤ばかりになってしまったのか。深夜放送でプレミアシップの試合なんかを見ていると、箱型の専用スタジアムが当たり前のイングランドは、さすがフットボールの母国だなあとうらやましく思ってしまう。ちょっと言い過ぎかもしれないけど、鳥栖にはそんな雰囲気すら感じられる。耐火鋼剥き出しの構造体に折板の屋根とPC板の客席が乗っかっただけ。素晴らしき機能美。
ずいぶんと前置が長くなったけど、そんなスタジアムへまた行きたいなあと思っていた。すると、サガン鳥栖のホームゲームと出張の予定がピッタリ重なった。しかも相手は首位サンフレッチェ広島とあっては、そりゃあ行くしかないだろう。というわけで、鹿児島から新幹線に乗って九州を縦断。JR鳥栖駅のホームに降り立つと、線路のすぐ横のスタジアムから場内放送が聞こえてくる。列車を降りた瞬間からもう気分は最高!こうして2年ぶりの再来を果たした。
サガンブルーのユニフォームを着たサポーターに混じってスタジアムへ入場。しかし、アウェー広島サポーターの方がゴール裏の人数が多い。これは単純にホームタウンの人口の問題か?とりあえず、前半はバックスタンドの2階席で観戦する。ピッチが近いなあ。ホームの鳥栖は現在5位。この試合に勝てば、首位広島も射程圏内に捕えることができる。気合十分だけど、代表クラスの選手を揃える広島との力の差は歴然である。
4-4-2の鳥栖に対して、3-4-2-1の広島。佐藤寿人のワントップの後に森崎浩司と高萩洋次郎が並ぶ豪華な攻撃陣。以前、レンタル先の愛媛でプレーする高萩を見たことがあるけど、何かすごい選手に成長していた。前線でのプレッシャーにも負けないフィジカルを身につけて、持ち前のパスセンスを存分に発揮していた。しかし、鳥栖の高橋、衛藤といった中盤も踏ん張る。前線の藤田、金へもボールが入るが、広島のCBストヤノフが鉄壁のごとく跳ね返す。結局スコアレスで前半終了。
ハーフタイムに今度は鳥栖のゴール裏3階席へ移動する。天気が良い。ピッチに背を向けて鳥栖の街を一望する。気分が最高潮に達したところで後半開始。前半と同じような展開がしばらく続く。こりゃあ、今日は点が入らないかもしれないなあ。どちらも決定機を作るまでには至らない。広島ベンチ裏に久保竜彦がチラチラ見える。勝負に出るか?と思っていた残り15分、佐藤寿人がヘッドで先制点を決めた。さすが、決めるところは決めるのが元日本代表のストライカーである。
これを機にゲームは一気に動き出した。鳥栖はFWレオナルドを投入にて反撃を開始する。同じく途中交代した谷口や藤田もシュートを放つが、これがことごとくゴールの枠に納まらない。遥かゴールを超えて鳥栖サポーターの元へと飛んで行く。それを3階席から見下ろしていると、何だかこっちまで悲しくなってきた。一方の広島は、その反撃を軽くかわして、余裕で試合を終わらせてしまった。試合巧者と言うべきか、やはりJ2レベルとは明らかに違う広島を垣間見た試合だった。
一時は経営不振で倒産の危機に面したサガン鳥栖も、ここ最近は何とか下位グループから抜け出しつつある。時として、上位に食い込むようなこともある。今シーズンも第14節を終えて15チーム中6位に付けている。こんな素敵なスタジアムがあれば、地元サポーターだって一生懸命応援するに違いない。いつかJ1に昇格して欲しいと思う。そしたら、浦和のサポーターとしてきっとまた来よう。
2007年8月12日(日)19:00キックオフ
西が丘サッカー場
東京ヴェルディ1969 2-0 水戸ホーリーホック
久しぶりのJ2観戦は西が丘サッカー場。バックスタンドで試合開始を待っていると、緑の応援ボードが配られる。「選手入場の時に掲げてください」とお願いされたのだが、当然ながらそんなことはできない。サポーターの人たちには申し訳ないけど、断固拒否させていただく。どうしてもヴェルディの応援だけはできない身分なので。
試合開始前から盛り上がっていたのは、水戸のゴール裏の方だった。ワイワイ!ワイワイ!お祭り騒ぎ。昇格圏内に手が届きそうなヴェルディとは違って、J2最下位を独走中の水戸は、どうしても勝たなければならないといった緊迫感がないのかもしれない。とにかくがんばれ!そんな感じ。ウォーミングアップ前に、バックスタンド、ゴール裏、メインスタンドと、サポーターの元へ挨拶に足を運ぶ水戸の選手達。それに応えるサポーター達。スタメンから控え、さらにコーチやスタッフにまで声援が飛ぶ。そこには愛がある。方やヴェルディの選手達は、挨拶なしで練習を始めてしまった。そこには愛がない。
試合の方はといえば、まあ妥当な結果であったと思う。J1の試合を見てJ2の試合を見ると、やはりミスの多さが目に付く。本当につまらないミスが多い。ハア?みたいな。特に水戸は自分たちのミスでチャンスをつぶしていたし、ピンチを招いていた。ヴェルディは、海本、服部が両サイドに開いて余裕の展開。ピッチが近いので、フッキやディエゴの怖さがよくわかる。あんなのが向かってきたら、絶対逃げるよ。
ゲーム終盤にようやくパスがつながり始めた水戸は、DFの裏を狙ってようやく攻撃らしい攻撃ができるようになった。しかし、いかんせん精度に欠けるボールは、ゴールを割る気配に乏しい。それでも、気持ちの入ったプレーに、水戸のゴール裏は大いに盛り上がる。水戸の選手がヘディングを競るたびに、「オリャー」とか「ウリャー」とか掛け声が飛ぶ。側から見ていると思わず笑ってしまうのだが(失礼)、サポーターも一緒に戦っているのだ、という気持ちが伝わってくる。素晴らしき水戸サポーター。
試合終了後も水戸のゴール裏は唄を歌っていた。これじゃあ、一体どっちが勝ったんだかわからない。頑張れ水戸ホーリーホック!最下位独走は、まだまだ続く。
2007年7月25日(水)19:00キックオフ
西が丘サッカー場(NTV録画)
東京ヴェルディ1969 4-0 セレッソ大阪
すっかり習慣となってしまった週末の東京ヴェルディ1969録画観戦。水曜日に行われたナイターは、またまた西が丘サッカー場。観衆3800人でも結構いっぱい入っている感じ。空席の方が多い味スタや国立より、このくらいのスタジアムをホームにした方が選手にとってもサポーターにとっても幸せだと思うのだが。なでしこリーグを何度か観に行ったことがあるけど、とてもよいスタジアムだよ。いや「スタジアム」というよりは、やはり「サッカー場」かな。
それから、強く否定しておきますが、決してヴェルディ・サポではありませんから。そんなことは絶対ありませんから。だって、レッズ・サポですから。緑の血は流れていませんから。あくまで赤い血が流れていますから。
コーナーキックから戸川と土屋が連続得点という思わぬ展開。こっち側はゴールラインのすぐ外が客席だから、セレッソ・サポーターはたまったもんじゃない。文字通り、目の前で失点を喰らう。それにしても、ほんとピッチが近いよね。いいよなあ。のんきにそんなことを考えながら見ていたら、後半フッキがPKを決める。さらに途中出場した永井秀樹が、ものすごいワンツーでセレッソDF陣の隙間を抜けてダメ押しゴール。結果は4-0の快勝。
それにしても永井は元気だなあ。それから服部も、アグレッシブなプレーを見せていた。ただ、緑の服部ってまだ違和感あるけどね。