football smile

the days turn into months and years

J2東京Vvs山形(NTV録画)

2007-07-15 | J2
Jリーグ・ディビジョン2 第28節
2007年7月14日(土)19:00キックオフ
西が丘サッカー場(NTV録画)
東京ヴェルディ1969 1-1 モンテディオ山形

なんだかなあ。浦和は完敗しているし、先週から喉が痛くて咳が止まらないし、台風が来ていて外は大雨だし、気分、体調、天候、全てが最悪の日曜日は、薬を飲んでおとなしく寝てよう。

が、朝はいつも通り目が覚めて「ボクらの時代」を見る。武田修宏×井原正巳×中山雅史の3人の対談。自分もまさに同世代なので、彼らの気持ちはとてもよくわかる。今の日本代表は海外遠征にシェフ帯同があたりまえだが、ドーハの時は武田がCMしていたカップラーメン食べてたとか。本当にそういう時代だった。ポジションによる視点の違いなんかも興味深かった。中山曰く、「名波なんかは、後輩の選手に的確にアドバイスとかするわけ。お前がそこまで行くなとか、こういう動きをしろとか。オレなんか聞かれてもわかんないわけよ。こっちは使われる身だから。とにかく頑張れ!とか言ってた」。そんな話を聞いていたら少し気分も良くなったので、昨晩録画しておいたJ2第28節東京ヴェルディ1969vsモンテディオ山形を見ることにする。

何がすごいって、あのヴェルディが西が丘でホームゲームをやっている。日テレもまた律儀に(当然か)TV中継をしている。しかも放送は深夜2:10キックオフ。海外サッカー中継の時間帯である。欧米か!というツッコミも必要になってくる。まあ、それを録画して日曜日の朝から見ている方もどうかと思うが。行ったことがある人はおわかりでしょうが、中継ブースとかないからねあそこは。テントみたいな解説席。案の定、吹きさらしのカメラのレンズが曇りまくって画面が全然見えない。

結果だけ見れば1-1の引分。予想外と言っては失礼だが、しかしこれがなかなか面白い熱戦であった。まさかのロスタイム同点弾をフッキが決めるまでは、山形の手の内にあったゲームだったと思う。堅実な守備から正確に丁寧にパスをつなぐサッカーは、山形の真骨頂。中盤の財前、宮沢がゲームをつくる。前線の北村が効果的に飛び出す。組織としての展開を意図しているのがよくわかる。あれ?そういうのは読売(ヴェルディ)のサッカーだったはずだが。まあ、それでも結局フッキがひとりで点を取ってドローに持ち込んでしまった。その豪快なシュートに一歩も動けなかったGK清水の苦笑いが印象的であった。

ちなみに、山形の背番号7って知ってる?元浦和レッズの宮沢克行。埼玉の武南高校出身の左サイドハーフ。ゲームキャプテンやってるんだね。こういう選手の活躍が見られるというのは、地上波でJ2を放送してくれる日テレのおかげか。それともJ1に昇格しないヴェルディのおかげか。いずれにしても、久しぶりにスタジアムでJ2観たくなった。
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J2横浜Cvs湘南(三ツ沢)

2006-07-22 | J2
Jリーグ・ディビジョン2 第29節
2006年7月22日(土)19:00キックオフ
三ツ沢球技場
横浜FC 1-1 湘南ベルマーレ

三ツ沢はやはり遠い。いつも決まって横浜駅で迷子になるし、あの坂を上っていくのは結構しんどいし、どうしようかなあと尻込みをしていると夕方になった。でも、迷った時はスタジアムへ行くことにしている。等々力では、浦和と川崎の大一番がある。しかし、うちではBSが見られないのでTV観戦ができない。当日券も出ないらしい。そりゃあそうだろう。というわけで湘南新宿ラインに乗って、久しぶりのJ2観戦に向かう。

横浜FCを見に行こうと思ったもうひとつの理由は、今週号のサッカーマガジンの記事にある。J2クローズアップ・チームリポートの要チェックプレイヤーに、この選手の名前を見つけたからだ。吉野智行。前回三ツ沢に来た時はケガで欠場していたので、横浜で彼のプレーを見るのは初めてである。昨年まで在籍した、そしてシーズン終了後に解雇された古巣、湘南ベルマーレが相手の神奈川ダービーとなれば、これは見逃すことができない。こういう時、選手は一体どういう気持ちで試合に臨むのものなのだろうか?

選手入場。浦和時代の最後につけていた番号と同じ14を背負ってピッチに現れた吉野の左腕には、この日ベンチスタートの城彰二に変わってキャプテンマークが巻かれていた。カズでも山口でもなく、吉野なのである。その姿を見ただけで、もう胸が熱くなってしまう。来てよかったと思う。湘南でも背番号10をつけてキャプテンを勤めていた。チームを統率するリーダーシップは、彼の能力のひとつとして、どこへ行っても通用するものなのだ。

試合は横浜が終始安定した戦いをしていたと思う。守備の意識が高いのがはっきりと見て取れる。今シーズンの快進撃の理由は、どうやらこのあたりにありそうだ。特にストッパーの早川が良い。そして左サイドの小林は果敢に攻め上がりを見せる。横浜の先制点も小林のインターセプトから生まれたものだ。ここでも元浦和の選手達は頑張っているのだ。ベンチには室井も控えている。

残念まがら、ロスタイムに同点とされてしまったが、いやはやすごい試合を見せてもらった。スタジアムもいい感じで盛り上がっていた。やはり、TVで見るW杯よりライブで見るJ2だなあと思ったりもする。横浜の強さは本物だ。あとはこのような試合をいかに勝ち切るかという勝負強さが必要だ。それがあれば、終盤にかけての昇格争いも乗り越えられるような気がする。

後半20分過ぎにベンチへ退いていた吉野は、試合終了のホイッスルが鳴るとアンダーシャツのままベンチから飛び出してきた。土壇場で追いつかれてうなだれる味方選手達の健闘を称え、サポーターの元へ挨拶に向かう。バックスタンド、ゴール裏、サポーターからの声援に丁寧に応える。メインスタンドへの挨拶が終わると、ロッカールームに下がる選手達から離れて、ひとり湘南ベンチへと向かった。チーム関係者と挨拶を交わすと、そのまま今度は湘南サポーターの元へ歩いていった。少し離れた場所で頭を下げると、湘南ゴール裏からは拍手が起こったように見えた。スタジアムで見ることができるのは、何も素晴らしいプレーばかりではない。

サッカーの試合では、敵に対しても敬意を払わなければならない。当然のことなのに、これができない選手は意外と多い。自分でプレーをしているとなおさらに実感できる。それは闘争心ということとは別次元の問題だ。中には、味方まで敵にまわしている問題外の選手もいたりする。私はそういう選手にはなりたくないと常々思っている。だからかもしれない。吉野のプレーに惹かれるのは。

   
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J2横浜Cvs水戸(三ツ沢)

2006-04-01 | J2
Jリーグ・ディビジョン2 第6節
2006年4月1日(土)14:00キックオフ
三ツ沢球技場
横浜FC 2-0 水戸ホーリーホック

池袋から湘南新宿ラインに乗って横浜へ。相変わらずこの駅はよくわかりません。いつものようにアウェー感に包まれます。周囲はみんなマリノスサポに見えてきます。でも、先週レッズは快勝しているではないか。何も怖がることはないさ。大丈夫、大丈夫。あ、でも今日は横浜FCの観戦だった。ぽかぽか陽気の中、例の長い坂道を登っていくと、満開の桜に囲まれた三ツ沢球技場が見えてきました。

カズ、城彰二、山口素弘、望月重良、それから高木琢也監督、以上元日本代表。早川知伸、室井市衛、小林宏之、吉野智行、それから田北雄気GKコーチ、以上元浦和レッズ。一体どこへ向かうのか、やたらと「元」が目に付く横浜FC。お目当てはもちろん、今シーズン湘南ベルマーレから移籍した吉野智行でしたが、残念ながらケガで欠場。しかしまあこれだけの選手がそろっていれば退屈はしない。などと言っては失礼ですね。すみません。

横浜FCの試合は、毎年数試合欠かさず見ています。正直あまり良い印象は持っていませんでしたが、この日の試合はいい感じです。相手の水戸との差は歴然。何が違うのかといえば、多分それは「形」ということになるでしょう。カズと城のトップに絡むべく内田と吉武が創る「攻めの形」、山口のチェックから始まるトゥイードを中心とした「守りの形」が、まだまだ完全ではないけれど、ぼんやりと見えたような気がしました。

W杯期間中も中断はなし。第52節まで続くJ2の長い戦いは、まだまだほんの序盤です。しかし、開幕からなかなか勝利がなかったチームは、この日2-0の勝利で3連勝として、現在5連勝中の柏に次ぐ2位をキープ。さあ、どこまで行けるか横浜FC。J1昇格はあるのか? 今度また見に来ようと思います。吉野が出る試合をね。

    

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J2鳥栖vs草津(鳥栖)

2006-03-26 | J2
Jリーグ・ディビジョン2 第5節
2006年3月26日(日)14:00キックオフ
鳥栖スタジアム
サガン鳥栖 2-1 ザスパ草津

日曜日だというのに早起きして羽田空港へ向かいました。前日現地入しなければならない出張でしたが、そんな時こそ何かがあるはず。鹿児島なら九州新幹線を使って行かれるではないですか。というわけで、福岡空港から博多を経由して、やってきました鳥栖スタジアムです。

鳥栖駅のホームからその姿が見えただけで、もう期待で胸いっぱい。なんだあのデザインは!かなりかっこいいじゃないか!日韓W杯の開催にあたって、日本にも数多くのスタジアムができましたが、どれも丸っこいデザインで、代わり映えしないのが残念だと思っていました。まあ、流行だからと言われればそれまでですが、「ウチは四角でいきます」という、文字通り角が立つデザインがあってもよかったのではないでしょうか。

そこでこの鳥栖スタジアムです。W杯会場にこそならなかったものの(いろいろな条件を考えれば当然か)、デザインという点では、日本のスタジアムの中ではかなり良い線いってると思います。決して高価ではない、というかハッキリ言って安価な仕様であることは一目瞭然ですが、それが良い方向に向いています。チープさ故のかっこ良さを出すというのは、なかなか難しいものです。

試合開始まで1時間以上あるので、上へ下へとスタジアム内を見学。圧巻はバックスタンドの3階席。怖いくらいの急勾配にビックリです。シートの前に手すりが設置されています。でもすごく見やすいんですよ。ピッチを覗き込むような感じで。下に降りるとピッチが近くて、これまたビックリです。結局、前半は3階席、後半は2階席で観戦しました。

で、試合はどうだったのかって?ええ、ホームの鳥栖が今シーズン初勝利を飾りましたよ。でもって、今シーズン移籍してきた草津のヤスがゴールを決めましたよ。えっ、それだけ?ええ、それだけですよ。・・・・・。

せっかくなので、試合前に撮った写真、沢山載せておきますね。

     
     

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J2東京Vvs愛媛(駒沢)

2006-03-18 | J2
Jリーグ・ディビジョン2 第3節
2006年3月18日(土)14:00キックオフ
駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場
東京ヴェルディ1969 1
-0 愛媛FC

東京Vの試合を見たいわけではないのですが、都内でのJリーグとなると結果的にはこうなります。渋谷駅から田園調布駅行のバスに乗り込んで、やって来ました駒沢公園。しかし駒沢でJリーグを見るのは初めてです。すごく新鮮。

この日、東京Vのホーム味の素スタジアムでは、もうひとつのホームチームであるFC東京の試合があります。もちろんJ1優先。というわけで、今シーズンJ2で戦う東京Vは、味スタの他に国立、駒沢、そして西が丘もホームスタジアムとして利用します。サポーターにとっては辛いけど、部外者にとっては便利で喜ばしいことです。

どちらのチームも今シーズンからJ2に参戦しています。東京VはJ1から降格、愛媛FCはJFLから昇格。その実力差はいかがなものか。サッカーマガジンの連載「サッカー景」を読んでいたこともあって、興味は専ら愛媛FCの方なので、当然のように愛媛FCのゴール裏へ。

結果だけを言ってしまうと、東京Vがワンチャンスを確実に決めて勝点3を得たということになりますが、スタジアムにいた誰もが愛媛FCのサッカーに魅せられたのではないでしょうか。すごくいいです。あのヴェルディに引けをとらないどころか、完全に愛媛FCが試合の主導権を握っていたと思います。ハーフタイムに東京Vサポーターからブーイングが起こるのも無理ありません。

愛媛FCで特に注目していたのは、広島からレンタル中のボランチ高萩洋次郎ですが、これがなかなか良い選手です。前へ出るというよりは後ろへ引くタイプで、後ろから前へ、右から左へとボールをさばいていました。視野の広さを持っているし、ここぞという場面では自ら攻めることもできます。ユース代表で活躍していたので知っている人も多いと思いますが、今後も注目の選手です。

後半20分過ぎからの愛媛FCの猛攻は圧巻でした。決定的チャンスを何度も作ってサポーターを沸かせました。私のように、別にサポーターではないけれど、東京Vのゴール裏には絶対行きたくないような人達も愛媛FCのゴール裏には沢山いたと思いますが、そんな人達からも徐々に拍手が起こるようになりました。どんどんゲームに引き込まれた感じです。

試合終了後、愛媛FCは選手に加えて監督、コーチとベンチ総出でゴール裏のサポーターへ挨拶。気がつけば、周囲の人達はみんな立ち上がって拍手を贈っていました。この日の愛媛FCは、確かに人を惹きつけるサッカーを見せてくれたのでした。勝たなければ意味がない?いや、勝たなくても意味はあるのかもしれない。そんな好ゲームでした。

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J2東京Vvs徳島(国立)

2006-03-04 | J2
Jリーグ・ディビジョン2 開幕戦
2006年3月4日(土)14:00キックオフ
国立競技場
東京ヴェルディ1969 4-1 徳島ヴォルティス

はっきりしない天気が続いた一週間が過ぎると、そこには快晴の空が広がりました。待ちに待ったJリーグ開幕です。

朝から浦和のレッドボルテージへ。そしてそのまま国立競技場へ向かいました。そんなヤツいねえよ!って感じですが、国立でヴォルティスを見る機会もなかなかないでしょう。というわけで、鳴門で買ったマフラーを巻いての応援にも力が入ります。

学生時代からの友人であるJ2Mさんは、鳴門の設計事務所で働いていて、鳴門に自分で設計した家を建てて、休日には子供たちと一緒に徳島ヴォルティスを応援しています。昨年遊びに行った時にそんな様子を実際に目にすることができました。鳴門総合運動公園陸上競技場で一緒に応援したヴォルティスへの思い入れは、あきらかに昨年より強くなっています。

J2へようこそ!

そんな徳島サポーターの声が響く中、試合は始まりました。今シーズンからJ2での戦いを余儀なくされたかつての名門東京ヴェルディ1969に対して、JFL2連覇を経て昨シーズンからJ2へ参戦している徳島ヴォルティス。両者の実力差は一体どれほどのものなのか?興味深い一戦はしかし前半ヴォルティスのペースで進みました。

奇しくも、ヴェルディから移籍した玉乃の動きが目立ちます。キャプテン片岡も気合十分で左サイドから切れ込んできます。ワントップの羽地をターゲットにしてこの2人が絡む攻撃はなかなか良い感じです。4バックと2ボランチでプレスをしっかりかけているので、ヴェルディの中盤も思うようにボールがキープできないようです。そうこうしているうちに羽地が先制点を押し込みました。

しかし、何と言っても相手はヴェルディ。前半ロスタイムに同点に追いつかれると、後半あれよあれよという間に逆転、追加点、ダメ押しを献上してしまいました。プレスの効かなくなった中盤は完全にヴェルディのものとなり、反撃のチャンスも攻撃の糸口も見当たらないままタイムアップを迎えました。主力選手がすっかりいなくなってしまっても、やはりヴェルディはヴェルディということでしょうか。新加入の大野や大橋は、やはりちょっと格が違っていたようです。

ヴォルティスもあと1枚攻撃の駒があれば、得点力は上がるような気がします。玉乃から裏へのパスが出るようになれば、さらにバリエーションが増えるでしょう。そこへ走り込むのが石田なのか冨士なのかはわかりませんが、サイドの上がりがないと、どうしても攻撃が単発で終わってしまいます。

結局4-1でヴェルディの完勝。ラモス監督が初陣を飾りました。試合内容は点差ほど悪くなかったものの、やはりこんなものなのでしょうか。しかし他会場の試合結果を見ると、柏が湘南と引分、愛媛が横浜FCに勝っているし、神戸が草津に負けているではありませんか。おおっ、混戦模様の今年のJ2は、かなりおもしろそうです。

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J2徳島vs横浜FC(鳴門)

2005-11-19 | J2
Jリーグ・ディビジョン2 第41節
2005年11月19日(土)14:00キックオフ
鳴門総合運動公園陸上競技場
徳島ヴォルティス 1-3 横浜FC

きれいに晴れた神戸から淡路島を縦断して怪しい雲が広がる鳴門へ上陸。とうとうやって来ました徳島ヴォルティスのホームスタジアム鳴門総合運動公園陸上競技場です。

JFLを連覇した大塚製薬が徳島ヴォルティスとなって参戦しているJ2今シーズンも残り4試合となりました。すでに三ツ沢と平塚でアウェーゲームを2試合見ていますが、ようやくホームゲームを観戦することができました。初めて目にする藍色のファースト・ユニフォームはかっこいいです。横浜FCとは相性も悪くないし、好ゲームを期待したいところです。

埼玉スタジアムを中心に、駒場スタジアム、大宮公園サッカー場、等々力陸上競技場など、スタジアムへは結構通い慣れているつもりでした。しかし恐るべし鳴門総合運動公園陸上競技場には、いつものスタジアムとは違った思いもよらないサプライズがたくさん潜んでいたのでした。

【1】 スタジアム周辺には専用駐車場が完備されていて、まるでスーパーへ買物にでも行くように車で気軽にスタジアムへ行くことができる。
【2】 試合開始10分前に到着すれば十分とのこと。どうやら入場のために並んだりすることはないらしい。
【3】 バックスタンドには座席がない。芝生の斜面にレジャーシートを広げて観戦するのが通らしい。サポーターは立ったまま声援を送る。
【4】 メインスタンドのデザインがどう見ても競馬場のそれに見える。
【5】 基本的にメガフォンを叩いて応援するのがスタンダードらしい。フラッグとかマフラーじゃあないのね。どちらかといえば野球っぽい。
【6】 バックスタンドにはWCがない。したがって一旦外へ出てゴール裏あるいは仮設WCまで行かなければならない。この際、再入場券なるものが配布される。なんじゃこりゃあ。
【7】 選手紹介のBGMは「ENGLISHMAN IN NEW YORK」だ。
【8】 選手入場のBGMは倉木麻衣だ。
【9】 電光掲示板には両チームの選手名を一度に表示することができない。したがって1チームづつ交互に表示される。

そんな状況に戸惑いつつようやく試合です。徳島は秋葉が出場停止、一方の横浜FCも城が欠場と主力を欠く両チームですが、調子はどちらも上向きです。しかし試合開始からどうもバタバタと落ち着かない展開。徳島は横浜FCの4バックの裏を狙うべくトップ羽地にボールを入れたいところですが、上手く形をつくることができません。ようやく片岡のシュートから伊藤が押し込んで先制するものの、すぐさま横浜FCの富永にヘッドで決められて同点。そのまま前半終了。

後半に入ると徐々に横浜FCがペースをつくり始めました。山口がボールを落ち着かせると内田がドリブルで仕掛ける。この日初スタメンのヤスも右サイドからチャンスメイク。どうやらこの試合、完全に横浜FCのものになってしまったようです。ホーム徳島なすすべなしで1-3の完敗。しかも富永にハットトリックを献上とは。富永ってDFじゃなかったっけ?試合も天気同様にとても寒いものとなってしまいました。

試合後の田中真二監督のコメント「こういう試合をホームでやってはいけない。サポーターのみなさんには本当に申し訳なく思っています。今日はヴォルティスの本当の姿ではなかった。次は必ずやるので、そこで本当の姿をご覧いただきたい。」これはまた来いということでしょうか。

今回の観戦は、私の学生時代からの友人であるJ2Mさんに全面協力をいただきました。朝から晩まで1日どうもありがとう。おかげでたいへん楽しい時間を過ごすことができました。地元サポーターとして今後も徳島ヴォルティスを盛り上げてくださいね。関東の試合は私も応援に行きますから。もちろん、この日買ったタオルマフラーを巻いて。

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J2湘南VS京都(平塚)

2005-09-17 | J2
Jリーグ・ディビジョン2 第32節
2005年9月17日(土)18:00キックオフ
平塚競技場
湘南ベルマーレ 0-0 京都パープルサンガ

本日の選択肢は3つ。味の素スタジアムの東京Vvs川崎、三ツ沢球技場の横浜FCvs徳島、そして平塚競技場の湘南vs京都。昼間は仕事があるのでナイターにしよう。というわけで今年2度目の平塚へ行くことに決定。昨日に続いてまたまた湘南新宿ライン大活躍です。

この日の平塚競技場には、湘南の吉野智行、城定信次、梅田直哉、京都の三上卓哉、石井俊也、さらに監督の柱谷幸一を加えると総勢6人もいます。もうお分かりですね。元浦和レッズの選手達です。何だかレッズのサテライトのような(と言っては失礼ですが)感じがしないでもありません。ちなみに現在レッズのサテライト監督は柱谷哲二です。関係ありませんけど。

両チームとも4-4-2の布陣。どちらも間延びすることなく中盤の攻防を見せるものの、お互い決定期が思うように作れません。ラストの詰めが今ひとつ。「こりゃあ点が入らないかもね」と思っていると前半終了。徐々に激しさを増す後半は、裏へのパスが抜けるようになるものの、やはり決定力が今ひとつ。結局そのままスコアレス・ドロー。J2首位を独走する京都の出来が悪すぎたこともありますが、形を作っていたのは湘南の方でした。梅田、柿本というターゲットがいるし、加藤望と佐藤悠介のパス回しはテンポがよくて見ていて面白かったです。攻撃を活性化する意味では、坂本をもう少し早いタイミングで投入して欲しかったなあと思ったりもしますが。

さて、なぜ遠く平塚まで湘南ベルマーレの試合を見に来るのかといえば、その理由のほとんどは吉野智行のプレーを見たいからです。私の大好きな選手のひとりです。中盤の底でのプレーは非常に地味なものですが、チームが前がかりになれば自分は引く、チームが引けば自ら仕掛けていく、そんな客観的な視野と判断力を持っていて、常にゲーム・バランスを考えたプレーを見せてくれます。この日は後半に見せ場がありました。1度目は左サイドに流れて決定的なスルーパス。2度目は周囲の足が止まっている隙を突いて自らドリブル。よく浦和の長谷部が終了間際に自らドリブルで仕掛けることがありますが、まさにそれと同じプレーを吉野も試みていたのでした。結果には至りませんでしたが、いずれも決定的な仕事につながるものだと思います。あれだよあれ、あのプレーを見るためにはるばるやって来たのだ。

浦和から湘南へ移籍して、今や背番号10を背負うチームの中心選手となった彼は、新天地で成功するための資質をしっかり持っていたということ。「浦和レッズを離れて良かったね」というのはとても複雑な心境ですが、彼の活躍は今後もずっと見続けたいと思います。

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J2横浜FCvs甲府(三ツ沢)

2005-08-27 | J2
Jリーグ・ディビジョン2 第28節
2005年8月27日(土)19:00キックオフ
三ツ沢公園球技場
横浜FC 3-4 ヴァンフォーレ甲府


試合前に行われた新加入選手紹介のセレモニーで、ピッチに登場した山口素弘が挨拶をしました。

「ただいま」

この日のスタンドは何か異様な熱気を含んでいました。そんな中に横浜フリューゲルスのユニフォームを着ているおじさんの姿を見つけました。今さら横浜フリューゲルスの消滅だとか、横浜FCの誕生だとか、そんなことについて書くつもりはありませんが、Mr.Fと呼ばれた山口が三ツ沢に帰って来たという事実を目の当たりにすると、やはり感慨深いものがあります。クラブの消滅というのは決してあってはならないこと。当時、全てのJクラブのサポーターにとって他人事ではない事件でした。もちろんレッズサポーターにとっても。そんなことを思い出していると、試合前からもう泣きそうです。

しかしそんな感傷に浸っている間もなく、試合開始から甲府に押し込まれる横浜FC。甲府の攻めがすばらしいのかと言えば、いやあ~そうとも言えないのが寂しいところ。チームとしての完成度の違いとか、そんなレベルではないようなゲーム展開。とにかく両チームともつまらないミスが多い。連携とか戦術とかの前にしっかり見方にパス出せよとか、ちゃんとトラップしろよとか。昨シーズンの川崎なんかは、J2でもかなり良いサッカーをしていましたよ。案の定、J1でもそれなりの結果を出していますけど。

後半5分までに4失点。せっかく盛り上がっていたスタンドもため息に包まれ始めた後半12分、途中出場した人気者シルビオがいきなりゴールを決めると、ここから一気にボルテージが上がりました。そして後半20分、城が倒されて得たFKを蹴るのはカズ。どえらい場面がおとずれました。もしここで決めるようなことがあれば点差は2点。しかもホーム横浜FCイケイケ状態で、ひょっとしたらひょっとするかもしれません。何より意気消沈していたチームが息を吹き返すはず。でもそりゃあいくら何でもできすぎだよ。ちょっとドラマティックすぎるんじゃない?見方の壁の位置をちょいちょいといった感じで修正すると、カズは右足でセットされたボールを蹴りました。次の瞬間スタンドは総立ち。ゴール!入ったよ!すげえ!鳥肌。感動。やべえ泣きそうだよ。

これでようやく横浜FCは目が覚めたようでした。技術や戦術よりまず気持ち。とられたボールは自分でとり返す。相手をなぎ倒しても、例えそれが反則をとられても、とにかく奪い返す。前半、カズや城が「前へ来い」というジェスチャーを繰り返してチームを奮起させていたのが嘘のよう。後半39分、トゥイードが押し込んでとうとう1点差。スタジアム全体が揺れるような興奮に包まれました。オイオイすごいことになってきたぞ。まだまだ追いつけるぞ。でもそんなに甘くはないのもサッカー。ロスタイムにも決定的なチャンスがありましたが、そのままタイムアップを迎えました。

終わってみればホームで3-4の敗戦。横浜FCのサポーターにとっては、決して受け入れられる結果ではなかったと思います。新加入選手がすぐにチームにフィットして結果を出すのはやはり難しい。これはあくまで部外者の意見になってしまいますが、でも何かが変わり始める予感は試合の後半に見えたような気がします。

しかしまあカズである。あそこで決めるからキング・カズなのか、キング・カズだからあそこで決めるのか。いずれにせよ超一流のプロの仕事を見せてもらいました。そんなカズの試合後のコメント。

「とにかくシュートを打つよ。打たないと何も起こらないから」

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J2湘南vs徳島(平塚)

2005-05-14 | J2
Jリーグ・ディビジョン2 第12節
2005年5月14日(土)14:00キックオフ
平塚競技場
湘南ベルマーレ 1-1 徳島ヴォルティス


池袋から湘南新宿ライン特別快速で約1時間。ちょっとした遠足気分でやって来たのは、昨年来る機会を逃してしまった平塚です。車窓を流れる見慣れた風景が、戸塚や大船あたりから一変するような気がします。山も海もない埼玉に住む者にとっては、異国情緒溢れるその風景に思わずつぶやいてしまいます。「田舎だなあ」

ここへ来るといつもベルマーレというクラブの歴史を考えてしまいます。フジタ工業サッカー部を母体に93年にベルマーレ平塚として誕生。94年にはジュビロ磐田と共にJリーグへ昇格。天皇杯でタイトルも獲っています。田坂和昭、小島伸幸、岩本輝雄、呂比須ワグナーといった日本代表選手も多数輩出してきました。95年~98年には、現在セリエAで活躍する世界の中田英寿が在籍し、ベルマーレ黄金時代が到来したかに思えました。しかしそんなチームも中田がペルージャへ移籍し、99年にとうとうJ2へ降格してからは未だ復活の兆しは見えてきません。スタジアムで、ぼろぼろになった「背番号7NAKATA」のユニフォームを着ているサポーターを見つけると、その低迷期の長さを感じて複雑な気持ちになります。どん底からはい上がってきたレッズとは逆に、頂点から転落してしまったベルマーレ。それでも復活を信じて必死で応援するサポーター。

そういうわけで、ここではいつも湘南を応援する(過去には緑の旗を振ったこともある)のですが、今回ばかりはごめんなさい。そう、おいらは徳島ヴォルティス関東サポーターなのだ。J2Mさん、関東の試合は任せてくれ!

開始早々から徳島ペースで試合が進みます。この日も中盤が上手くボールを回しています。秋葉や筒井から伊藤へ、そこからさらに両サイドの金へ冨士へとパスが通ります。湘南の4バックが整わない隙に、裏を狙って大島と羽地が飛び出します。いいぞ!行け行けヴォルティス!すると前半8分に左からのクロスから金が先制。一方の湘南も今シーズン柏から加入した加藤望を中心に徐々に反撃を開始。その加藤がPKを決めて前半を1-1で折り返しました。後半になると一転して今度は湘南ペース。DFラインも統一されてきて、なかなか徳島の攻撃が思うようにいかなくなります。しかし湘南の攻撃もあと一歩で決定機を逃しているとそのままタイムアップをむかえました。

J1昇格を狙うJ2にとって引分というのは、あまり望ましい結果ではありません。勝点1を分け合っているうちに上位チームが勝点3を積み重ねて、さっさと抜け出してしまいます。どちらのチームも勝ち切る力がまだないと言えるかもしれません。でも徳島にとって挑戦はまだ始まったばかり。今日も良いサッカーをしていたし、このまま力をつけていけば必ずJ1へ昇格できると信じています。

試合を振り返ると2人の選手が印象に残っています。湘南の加藤望と徳島の伊藤彰です。どちらも他チームから移籍してきた、30歳を超えたベテランです。ポジション云々とは関係なく、ゲームを作っていたのは明らかにこの2人でした。他の選手への指示だったり、主審への対応であったり、大人の仕事をこなしていたように思います。それは立派なオジサンとなった自分が参考にすべきもののようでした。若僧にはできない仕事もあるんだぞ!ってか。
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