Jリーグ・ディビジョン1 第26節
2005年10月1日(土)15:00キックオフ
等々力陸上競技場
川崎フロンターレ 3-0 アルビレックス新潟
今日から10月。暑さが涼しさへ、そして寒さへと変わっていくのは喜ばしいことです。徐々に好きな季節が近づいてきます。夏のナイトゲームより秋のデーゲームの方が断然気持ち良い。愛しの浦和が大阪へ行っていることをいいことに、せっせと浮気に精を出すのは多少気が引けないわけでもありませんが、スタジアムが俺を呼んでるぜ!というわけで秋晴れの土曜日は、青い空と緑の芝に挟まれた等々力へ。
そういえば以前ここでJ2対決を見た覚えがあります。ひとあし早くJ1へ昇格した新潟を尻目に、毎年3位の川崎が浮上のきっかけを模索していた頃でした。どちらもJ1へステージを移した現在、3連勝中の川崎に対して3連敗中の新潟。おまけに川崎からは初の日本代表まで誕生しました。当時とは完全に形成逆転したチーム状態で迎えたライバル対決は、試合前から白熱の予感が漂います。
いきなり攻勢に出た新潟を守備陣が踏ん張って跳ね返す川崎。序盤は新潟ペースで激しい中盤の攻防が続く中、川崎のボランチ谷口が倒されました。なかなか起き上がれません。審判に詰め寄る選手達。「おお、いったいどういうことだ」メインスタンドからは遠くてよくわかりません。次第に新潟の選手もエキサイト!何かを喚くエジミウソンを止めるは「川崎の壁」日本代表の箕輪。みんな気持ちが入っています。ようやくプレーが再開された直後、右サイドから上がった箕輪のセンターリングを頭で合わせたのは何と谷口。ボコボコにされても言い返さず、プレーで見返すその雄姿は感動的にかっこいいぞ。しかしやはり負傷には逆らえず、前半でピッチを退きました。
ここで関塚監督は控えのMF久野を使わずに、周平を前に上げて左の宏樹をサンターへ。そこへ送り込まれたのはDF佐原でした。最近、リードを守り切る試合でゲーム終盤に使われる守備的フォーメーションです。まさか前半からこの布陣でいくとは。
しかしこの采配はズバリ的中したと言っていいでしょう。後半開始早々からさらに前がかりになる新潟をガッチリ押さえ込みます。特に佐原がいいです。エジミウソンに体でぶつかる徹底マーク。ボールの位置を見極めてまず体を入れる。イライラの募ったエジミウソンはたまらず押し倒してファール。小競合いでも負けずに対処。我慢の懇親的プレーはチームのピンチを何度も救っています。ここ数シーズンはDFのバックアップとして今日のような途中出場が多かったのですが、自分の仕事をまっとうするその姿勢は立派です。
これだけ前がかりになれば当然裏にスペースができます。こうなるともう川崎の思う壺です。だってトップにジュニーニョがいてボランチに憲剛がいるんだから。ふたりで点が取れるっちゅう話です。憲剛は前節の大宮戦でも正確なフィードで裏のスペースを狙っていたようですが、今日もまったく同じことを繰り返せばよいわけです。そんなわけでカウンターから2点を追加。途中、川崎の関塚監督は長橋に代えて森、周平に代えてクローサー久野を投入する余裕の采配を見せたのに対して、新潟の反町監督は交代枠を使い切った後にGK野沢の退場という踏んだり蹴ったりの事態のに呆然とするしかありません。川崎快勝で4連勝、新潟完敗で4連敗となりました。
日本代表へ合流するために箕輪がチームを離れます。彼の代表での経験は、まだまだ発展途上のチームにとっても貴重な財産となるでしょう。この日掲げられた「川崎市民代表」の横断幕に応えるためにも頑張ってきてね。その一方で、残された選手達、特にDFはレギュラーが1人抜けたわけですから、このチャンスを逃す手はありません。存分にアピールしてレギュラーを奪ってほしいものです。ねえ佐原君、きみのプレーをもっと見たいので。
2005年10月1日(土)15:00キックオフ
等々力陸上競技場
川崎フロンターレ 3-0 アルビレックス新潟
今日から10月。暑さが涼しさへ、そして寒さへと変わっていくのは喜ばしいことです。徐々に好きな季節が近づいてきます。夏のナイトゲームより秋のデーゲームの方が断然気持ち良い。愛しの浦和が大阪へ行っていることをいいことに、せっせと浮気に精を出すのは多少気が引けないわけでもありませんが、スタジアムが俺を呼んでるぜ!というわけで秋晴れの土曜日は、青い空と緑の芝に挟まれた等々力へ。
そういえば以前ここでJ2対決を見た覚えがあります。ひとあし早くJ1へ昇格した新潟を尻目に、毎年3位の川崎が浮上のきっかけを模索していた頃でした。どちらもJ1へステージを移した現在、3連勝中の川崎に対して3連敗中の新潟。おまけに川崎からは初の日本代表まで誕生しました。当時とは完全に形成逆転したチーム状態で迎えたライバル対決は、試合前から白熱の予感が漂います。
いきなり攻勢に出た新潟を守備陣が踏ん張って跳ね返す川崎。序盤は新潟ペースで激しい中盤の攻防が続く中、川崎のボランチ谷口が倒されました。なかなか起き上がれません。審判に詰め寄る選手達。「おお、いったいどういうことだ」メインスタンドからは遠くてよくわかりません。次第に新潟の選手もエキサイト!何かを喚くエジミウソンを止めるは「川崎の壁」日本代表の箕輪。みんな気持ちが入っています。ようやくプレーが再開された直後、右サイドから上がった箕輪のセンターリングを頭で合わせたのは何と谷口。ボコボコにされても言い返さず、プレーで見返すその雄姿は感動的にかっこいいぞ。しかしやはり負傷には逆らえず、前半でピッチを退きました。
ここで関塚監督は控えのMF久野を使わずに、周平を前に上げて左の宏樹をサンターへ。そこへ送り込まれたのはDF佐原でした。最近、リードを守り切る試合でゲーム終盤に使われる守備的フォーメーションです。まさか前半からこの布陣でいくとは。
しかしこの采配はズバリ的中したと言っていいでしょう。後半開始早々からさらに前がかりになる新潟をガッチリ押さえ込みます。特に佐原がいいです。エジミウソンに体でぶつかる徹底マーク。ボールの位置を見極めてまず体を入れる。イライラの募ったエジミウソンはたまらず押し倒してファール。小競合いでも負けずに対処。我慢の懇親的プレーはチームのピンチを何度も救っています。ここ数シーズンはDFのバックアップとして今日のような途中出場が多かったのですが、自分の仕事をまっとうするその姿勢は立派です。
これだけ前がかりになれば当然裏にスペースができます。こうなるともう川崎の思う壺です。だってトップにジュニーニョがいてボランチに憲剛がいるんだから。ふたりで点が取れるっちゅう話です。憲剛は前節の大宮戦でも正確なフィードで裏のスペースを狙っていたようですが、今日もまったく同じことを繰り返せばよいわけです。そんなわけでカウンターから2点を追加。途中、川崎の関塚監督は長橋に代えて森、周平に代えてクローサー久野を投入する余裕の采配を見せたのに対して、新潟の反町監督は交代枠を使い切った後にGK野沢の退場という踏んだり蹴ったりの事態のに呆然とするしかありません。川崎快勝で4連勝、新潟完敗で4連敗となりました。
日本代表へ合流するために箕輪がチームを離れます。彼の代表での経験は、まだまだ発展途上のチームにとっても貴重な財産となるでしょう。この日掲げられた「川崎市民代表」の横断幕に応えるためにも頑張ってきてね。その一方で、残された選手達、特にDFはレギュラーが1人抜けたわけですから、このチャンスを逃す手はありません。存分にアピールしてレギュラーを奪ってほしいものです。ねえ佐原君、きみのプレーをもっと見たいので。