「先日、J2の横浜FCvsアルビレックス新潟という何とも地味な試合を三ツ沢まで観に行って来ました。日本代表がウルグアイ代表と引分けた次の日です。今シーズンから横浜FCには元日本代表の城彰二が、新潟にはやはり元日本代表の山口素弘が在籍しています。その他にも元浦和レッズの大柴健二や宮沢克行といったJ1経験者も多数出場しており、J2にしてはなかなかの好カードと言えるでしょう。世界のトップ・リーグでプレーする中田英寿や中村俊介を観るのは確かに楽しいものですが、その一方で5年前のフランスW杯で中田のパートナーとしてパスを受けていた城が、また背後から中田をバックアップしてきた山口が、今現在日本のセカンド・リーグでプレーを続ける姿を観るのもまた興味深いものです。試合は終始新潟ペースで進みましたが、終了間際に城のアシストからあげた1点を守りきった横浜FCが勝ちました。昨シーズン最下位のチームにとっては金星といっても良いでしょう。相手DFの執拗なマークに倒され続け、脚を痛そうに引きずる城彰二が88分に交代する姿は、前日の日本代表の試合より心に残るものがありました。」
(日総建AXISサッカー部通信VOL.32より)
2003年4月4日にリリースしたAXIS通信の編集後記に、私はこんなことを書いていた。浦和が戦った2000年のシーズンはともく、この試合をきっかけにJ2観戦に精を出すようになった。日本代表やスペインリーグでのプレーを経験した選手が、こうして日本のセカンドリーグで潰され役を演じている姿は、確かに心に響くものがあった。間違いなく、横浜FCでの城彰二は、そのキャリアでいちばんかっこよかったと思う。おかげで、遠く三ツ沢まで湘南新宿ラインに乗って何度か足を運ぶこととなった。今思えば、その雄姿を見ておいてよかった。その後、横浜FCにはカズ、山口が加わり、今シーズンからは元浦和レッズの吉野智行も加入した。ずいぶんと魅力的なチームであることは確かである。でもまさか横浜FCがJ1に昇格するとは、それもJ2で優勝するとは、正直言って思わなかった。やはりこういう厳しい状況を打破するには、ベテランの力が必要だったのか。そう考えると、カズや山口と同世代の自分にも勇気が湧いてくる。
改めまして、横浜FCの選手、関係者のみなさん、そして何よりチームを支え続けたサポーターのみなさん、J2優勝とJ1昇格おめでとう!来年もまた湘南新宿ラインに乗って三ツ沢へ行くよ。今度は赤いユニフォームを着てね。
(日総建AXISサッカー部通信VOL.32より)
2003年4月4日にリリースしたAXIS通信の編集後記に、私はこんなことを書いていた。浦和が戦った2000年のシーズンはともく、この試合をきっかけにJ2観戦に精を出すようになった。日本代表やスペインリーグでのプレーを経験した選手が、こうして日本のセカンドリーグで潰され役を演じている姿は、確かに心に響くものがあった。間違いなく、横浜FCでの城彰二は、そのキャリアでいちばんかっこよかったと思う。おかげで、遠く三ツ沢まで湘南新宿ラインに乗って何度か足を運ぶこととなった。今思えば、その雄姿を見ておいてよかった。その後、横浜FCにはカズ、山口が加わり、今シーズンからは元浦和レッズの吉野智行も加入した。ずいぶんと魅力的なチームであることは確かである。でもまさか横浜FCがJ1に昇格するとは、それもJ2で優勝するとは、正直言って思わなかった。やはりこういう厳しい状況を打破するには、ベテランの力が必要だったのか。そう考えると、カズや山口と同世代の自分にも勇気が湧いてくる。
改めまして、横浜FCの選手、関係者のみなさん、そして何よりチームを支え続けたサポーターのみなさん、J2優勝とJ1昇格おめでとう!来年もまた湘南新宿ラインに乗って三ツ沢へ行くよ。今度は赤いユニフォームを着てね。