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L1浦和vs伊賀FC(熊谷)

2008-11-23 | nadeshiko
なでしこリーグ・ディビジョン1 第21節
2008年11月23日(日)13:00キックオフ
熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
浦和レッズレディース 1-2 伊賀フットボールクラブくの一

自分の性格からして、どうも主役というものには拒絶反応を示す。何だか恥ずかしかったりする。浦和がJ1の主役になった頃、わざとJ2の川崎を観戦したりしていた。あまり人が関心を示さないようなところに興味が行くのである。5万人の観衆より5千人の観衆の注目度を評価したい。そういうわけで、行き着いたのがなでしこリーグだった。優勝争い真っ只中のトップチームと同日同時刻キックオフという悪条件の中、遥々熊谷までやって来るのは筋金入りのサポーターと言えるだろう。トップチームのついでに応援しているわけじゃないぞ。そんな5百人の観衆は、決して5万人の観衆に引けをとらない。

      北本

      安藤
 柳田        木原

    庭田  高橋


岩倉  矢野  百武  土橋


      山郷


本日のスタメンはこんな感じ。試合中を見ていると4-4-2かと思ってしまうのだが、どうやら4-2-3-1が正解らしい。確かに北本と安藤の役割は違うけど、こういうところは正直まだよくわからない。木原が右に入ったため柳田が左へ。ただしこの中盤は流動的にポジションチェンジを繰り返す。今シーズンは7-0、8-0で圧勝している伊賀相手の最終節ということで、誰も勝利を疑っていなかったと思う。しかしそこがサッカーの難しいところである。最下位の伊賀は、すでに2年連続で入れ替え戦が決まっている。優勝を逃した浦和とは比較にならないほどモチベーションが高い。そういう気持ちが、球際の強さに差を生んでいたようだった。

      堀田

      窪田
 若林        安藤

    庭田  柳田


岩倉  矢野  百武  土橋


      山郷


試合終了時点でのメンバーはこんな感じ。何とか終了間際に堀田が1点を返したが、稀に見る完敗を期してしまった。この試合に勝ってリーグ2位をキープして全日本女子選手権に弾みをつけるという当初の目論見は、いとも簡単に崩れ去ってしまった。しかしそれでも得るものはあったような気がする。優勝したベレーザに負けなかった気持ちをどんな相手にも向けることができれば、その時タイトルはきっと手に入ることだろう。村松監督をはじめ選手のみなさん、1年間お疲れさまでした。今年最後の大会である選手権に向けて気持ちを切り替えて頑張ってください。

この日は、トップチームも清水に敗れた。帰宅して録画しておいた試合を見たけど、ついさっき見た敗戦とはかなり違った印象を受けた。埼玉スタジアムの54,709人と熊谷スポーツ文化公園陸上競技場の515人と一体どちらの観衆が幸せだったかと言えば、答えは後者に間違いない。だってそこには未来が見えたから。
コメント
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