会社の同僚が設計した看護専門学校の見学会があった。早起きして武蔵野線に揺られること1時間。さらに京葉線やら内房線を乗り継いで、ようやく八幡宿の駅へ。そこから今度はバスに揺られて20分。降りるべき停留所を乗り過ごして終点まで行ってしまったので、今度は元来た道を折り返してようやく目的地へ到着。
世代論というのはあまり面白い話ではないけれど、確かに自分より下の世代のデザイン感覚というのは、自分が持っているものとは明らかに異質であると感じることが多い。それはどう頑張っても真似できないものである。そして、無理に真似してみたとしても、みっともない結果にしかならない。だから、うらやましいとか妬んだりしてはいけない。素晴らしいと受け入れるのが正解。
外装にエキスパンドメタルが張られていて、見る角度によって様々な表情に変化する。なかなか写真では伝わりにくいけど、これがとてもかっこいいのだ。素直に感動してしまった。ああ、良いデザインだなあと思った。当日はあいにくの曇り空だったけど、逆にその質感が際立って見えて独特の世界を生み出していた。チラチラとあちら側が透ける感覚が、とても繊細で好きだわ。
自分にはない素晴らしい感覚を受け入れること。実はそれが自分の持っている感覚を増幅させることになるのだ。