football smile

the days turn into months and years

建築を巡る思考

2011-11-06 | design

たまには建築のことも考えます。それが仕事ですから。ま、仕事以前に好きだからということもあります。最近は自分より下の世代の人たちが活躍するようになってきて、いやいやすごいなあと感心しきりです。巨匠だとか大先生と呼ばれる上の世代の人たちから学ぶことも大切ですが、下の世代の人たちの感性を受入れることができるかというのも大切な課題です。


重松象平
http://www.oma.nl/
録画しておいた情熱大陸を見ました。OMA NYオフィス代表ですからね。すごいですね。OMAのデザインをダイアグラムの表現と言われることがよくありますが、重松氏が求める「今までの価値観を超越する美意識」というものとの関係は、そこらへんにヒントがあるような気がします。思考のプロセスがそのまま形として現れる勇気が、圧倒的な存在感として迫って来る恐怖に見えてしまう。拒絶に打ち勝つ意思は、凄まじいものがあります。


藤村龍至
http://www.ryujifujimura.jp/
先日、母校の建築学科50周年記念パネルディスカッションというのがありまして、そこで藤村龍至氏の話を直接聴く機会がありました。布野先生曰く、磯崎さんの話はとてもわかりやすく、原さんの話はとてもわかりにくいとのことで、まあ確かに原広司先生の講義は正直よくわからないところが多かったです。その難解な1時間の講義内容を2分に要約してくれる。それが藤村氏の印象です。頭の回転の早さが手に取るようにわかりました。

テレビとライブとではまた違うのかもしれませんが、2人とも高圧的あるいは威圧的な雰囲気は微塵もなくて、あくまでクールでソフトでスマートな印象を受けました。クライアントが信頼を置くのは、おそらくこういう人柄なんだろうなあと思います。徹底したこだわりと、それを覆い隠すような気質を感じます。他に共通していることは、とにかくスペシャルに頭が良いということですね。そこはもう笑うしかないです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする