football smile

the days turn into months and years

UNDER THE SUN

2012-11-24 | music

清春
AVCD-38566
7 NOV 2012
http://www.kiyoharu.jp/

朝の空気がずいぶん冷たくなったとか、駅までの道に落葉が増えてきたとか、洗濯物が乾きにくくなったとか、久しぶりに着たマーガレット・ハウエルのコートはやっぱりいいなあとか、イワオ氏がスタイリングしてくれたもっさりヘアーが結構気に入ってるとか、もうすぐ生まれてくる二人目の姪はどんな子だろうとか、そんなことを考えながら44歳の日常はしんみりと過ぎて行く。そしてそこには、同じ44歳の清春の唄が流れている。

黒夢、SADS、清春、森清治。4つの人格で活動を続けるアーティストは、そのいずれもが魅力的だけど、やはりソロは格別であるような気がする。ギミックを排した楽曲からは、彼自身の日常が伺えそうである。本当はそんなに素直なものではないのだろうけど、そこには年齢を重ねてきた大人の感情が閉じ込められていて、同じくらい年齢を重ねてきた人には、じわりと伝わってくるのではないかと思う。

先行シングルを聴いていたので、ある程度は想像がついたけど、そんな想像を遥かに飛び越えてしまうくらいの傑作である。何度繰り返し聴いても全然飽きない。一日中聴いても飽きない。いちばん好きなのは「ベロニカ」という曲なんだけど、突き抜けるようなイントロの清涼感が絶妙。「流星」と「涙が溢れる」に挟まれた曲順が、より一層この曲の持ち味を増幅している。

最近はCDを購入する人も減っているようだけど、相変わらず初回仕様の豪華パッケージDVD付とかを喜んで買ってしまうあたりも、実に40代らしい行動だなあと思ったりする。気に入ったものは手元に置いておきたい。そのデザインがすばらしいものであったら尚更に。そんなわけで、休日は我が家のフルコンポ(これまた古い表現だ)の電源が切れることがない。

コラボしたデザイナーのブログも興味深いので、是非。

秋田和徳:グラフィック・デザイナー
http://ameblo.jp/marmalade-swan/entry-11398827311.html

赤井勝:花人(フラワー・デザイナー)
http://ameblo.jp/akaimasaru/entry-11395096184.html?frm_src=thumb_module 

コメント
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