「12月末をもってKSDを退職いたします。本当にお世話になりました。ありがとうございました。埼玉工場建設に当って、構想検討の時期からスタートして施工そして完成まで長きにわたりご協力、お付き合いを戴きました。お二人には仕事上の関係を越えた深い繋がりを感じます。会社生活の42年間は永いようで短く感じます。楽しい思い出がいっぱいです。みなさまのご健勝とますますのご活躍をお祈りしております。よいお年をお迎えください。」
昨年末、KSDの常務さんから挨拶状をいただきました。KSDの仕事は最初から新工場の設計を依頼されたわけではなく、既存工場の敷地調査が始まりでした。調査を進める中で、新工場の建設が可能であること、既存工場との共存も可能であることが分かってきました。実際に新工場の具体的な提案をするまでに2年、設計に1年、工事に1年と、計4年間に渡ったプロジェクトです。その全てに関わっていただいた常務さんです。「うちの社員みたいに一緒に働いてきたので、会えなくなると寂しいですねえ。」新工場が完成して引渡しの時もそう声をかけていただきました。
内輪ではその優雅な立ち振る舞いを称して、KSDのプリンスと呼んでいました。失礼な話ですけど、いつでもどこでもそんな雰囲気をお持ちでした。会社生活を「楽しい思い出がいっぱい」と言えるところが素敵です。KSDのプリンスは、最後までかっこ良いですね。自分もこうありたいと思いました。