救命講習というのは、消防本部によって行われている応急処置技能認定講習です。私が住んでいる埼玉県志木市は、朝霞市、和光市、新座市と合わせて埼玉県西南部消防本部の管轄に入っています。ここでは年間計画の講習会の他に、希望者がいれば毎週水曜日に定期講習会を実施しています。事前に電話で申し込むだけですぐに受講できます。費用はかかりません。というわけで、新座消防署にある救急活動支援センターで普通救命講習を受講して来ました。
埼玉県西南部消防本部の救命講習
http://www.kennanseibu119.jp/shiken/kyuumei.html
講習内容は、救命基礎知識についてのVTRを30分、応急処置方法についてのVTRを30分見た後、人体模型を使って胸骨圧迫(心臓マッサージ)、人工呼吸、AEDの使用を練習しました。これが全部で90分くらい。最後に気道異物の除去と止血法のVTRを30分見て終了。トータルで3時間弱でした。やはり心肺蘇生の練習は、やってみないとわからないので、とてもためになったと思います。また、なぜこういう処置をするのか、こういう処置をすることで体はどうなるのか、といったことを丁寧に教えてもらえるので、見よう見まねでやるよりは、適切な行動が取れるような気がしました。
応急処置は完璧にやろうと思わなくてもよい。とにかく、できることを実行することに意味がある。講師の方にそう言われました。人口呼吸が上手くできない、AEDが使えない、それでも胸骨圧迫(心臓マッサージ)だけはとにかく続ける。そういうことが大切なのだそうです。あと、実際にやってみてわかったのですが、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を1分間に100回5cm沈むようにやり続けるには、以外と体力が必要です。数人が交代でやるのが良いとのことでした。そのためには、やはり複数の受講経験者がいた方が良いわけですね。
講習が終わると「普通救命講習修了証」というものをいただきました。消防長が認定する公的資格だそうです。もう2度とあのような場面に遭遇したくない。それが正直な気持ちです。しかしAXISでプレーを続けるということは、いつまたあのような場面に遭遇するかわからないということでもあるのです。その時に「救命技能を有する」と書かれた紙切れが、もしかしたら、自分に行動する勇気を与えてくれるかも知れません。