Jリーグ・ディビジョン1 1stステージ 第7節
2016年4月16日(土)14:00キックオフ
埼玉スタジアム2002(SKY)
浦和レッズ 3 - 1 ベガルタ仙台
興梠
武藤 李
宇賀神 阿部 柏木 関根
槙野 遠藤 森脇
西川
被災地への黙祷から始まった今日の試合の対戦相手は、5年前に被災地となった仙台である。今日、九州地方で予定されていたJリーグの試合は、地震の影響で中止になってしまった。サッカーのある週末が、当たり前であってほしい。こういう時、普段は蔑ろにしがちな日常の大切さを実感する。いつも通りを大切にしなければならない。
随分とけが人が多い仙台は、スタメンを組むのがやっとといった布陣のようだ。しかし、前線の野沢とハモン・ロペスのクオリティがやたらと高く、要所でチャンスを作り出している。いつものようにボールを保持するのは浦和なのだが、それほど一方的な試合にならないのは、やはり相手の攻撃がそれなりにインパクトを持っていたからだと思う。
李のヘディングでようやくゴールが決まったと思ったら、すぐに1点を返されてしまうという、何とも嫌な展開となってしまった。さて、お互いここからどのようなモチベーションで、どのように試合を運ぶのか。多分そこが今日いちばんのポイントだろう。その微妙な時間帯を制したのは、やはり浦和の方だった。興梠と武藤が畳み込むようにゴールを重ねて、試合は決める。今の興梠は見ておいた方が良いよ。とにかく上手い。間違いなく、日本人でナンバーワンのワントップ・ストライカーだ。
さて、中継の中でも何度かふれられていた、浦和では日本人で2人目となった背番号10の柏木君。まだコンディションにムラがあるけど、後方からものすごい精度のパスが繰り出されていた。さすがだなあと思っていたら、画面に仙台コーチの福永泰が映し出された。浦和で日本人初の背番号10を背負った男である。J2時代を引張ったヤスを、もちろん僕らは忘れてはいない。