football smile

the days turn into months and years

5Bの鉛筆で書いた

2019-07-09 | book

片岡義男
JUL 1985
角川文庫
Amazon.co.jp

「季節感をてきとうにとりこみながら、毎号、非常に腕の立つ、それぞれにタッチや世界の違うアーティストたちに、いい絵を描かせていたようだ。切り抜いてきちんと額に入れ、壁にかけたら、それだけで完璧にアメリカン・クラシックスだ。」

という本を読みました。我が家にもこの赤い背の角川文庫がたくさんありますが、古本屋で偶然目に付いたので、久しぶりに手に取りました。多少鼻につく文章は、今読んでも印象が変わらないどころか、ますます鼻につく感じでした(笑)。独特の句読点の位置も、やはりちょっと気になります。そいうこと全て含めて、懐かしく思いました。

今から34年前に書かれたエッセイは、さらに古き良きアメリカを回顧した内容ですが、非常に興味深いものがありました。一言で言えば「昔は良かった」ということになります。そう言えるのも、今を生きているからに他ならない。前を向くことは必要ですが、後ろを向くこともまた必要なの かも知れません。そして後ろを向けるのは、ある程度年齢を重ねた者の特権なのです。

コメント
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